如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~第83話 あらすじ/ネタバレ

永琪(えいき)と福晋(ふくじん)が宮中へ戻る途中、永琪(えいき)は突然倒れ、重病に陥ります。緊急に宮中に運び込まれ、江侍医の診察を受けますが、病状は重篤で、高熱と膿瘍に苦しみます。病状が悪化した原因は、永琪(えいき)が病気を隠していたためだと判明します。皇帝は永琪(えいき)に宮中で静養することを許し、海蘭(かいらん)が看病をすることになります。

永琪(えいき)が翊坤宮に贈り物をしなくなったことを心配した如懿は、様子を探るように命じます。

永琪(えいき)は意識を取り戻しますが、自分の余命が長くないことを悟り、海蘭(かいらん)に綿億と芸角(うんかく)の面倒を託します。海蘭(かいらん)は悲しみに暮れます。芸角(うんかく)は屏風の後ろで永琪(えいき)の言葉を聞き、罪悪感に苛まれます。

永琪(えいき)の危篤を知った嬿婉(えんえん)は、芸角(うんかく)に永琪(えいき)の死後に如懿を陥れるよう密命を下します。永琪(えいき)が息を引き取る直前、皇帝と如懿が駆けつけます。永琪(えいき)は、病気を隠していたことを悔い、如懿を許してくれるよう皇帝にお願いします。そして、息を引き取ります。

突然、芸角(うんかく)が声を上げ、海蘭(かいらん)と如懿が凌雲徹のことで永琪(えいき)を遠ざけたため、病気の治療が遅れたと訴えます。さらに、如懿が凌雲徹を贔屓し、永琪(えいき)の恥をさらしたと非難します。海蘭(かいらん)は芸角(うんかく)を叱責しますが、芸角(うんかく)は毒を飲んで自殺してしまいます。

怒った皇帝は如懿を責め、皇后の証である冊宝を没収し、永琪(えいき)に会うことを禁じます。如懿は何も言わず、永琪(えいき)の遺体を静かに見つめた後、立ち去ります。容珮(ようはい)が冊宝を返還しますが、如懿はそれを受け取りません。代わりに、進保に芸角(うんかく)の身元を調べるよう命じます。

養心殿では、皇帝は永琪(えいき)を偲び、皇太子冊立の詔書を燃やします。嬿婉(えんえん)は見舞いを申し出ますが、拒否されます。海蘭(かいらん)は芸角(うんかく)の真の姿を見抜けなかったことを悔やみ、真相を明らかにすることを誓います。皇帝と毓瑚(いくこ)は調査を進め、凌雲徹の件は芸角(うんかく)の言う通りだったことが判明しますが、芸角(うんかく)の死因には疑問が残ります。

太后は皇帝を慰め、皇后廃位は早計であり、胡氏の一言だけで断定するのは難しいと指摘します。毓瑚(いくこ)も胡氏の言動に違和感を感じ、永琪(えいき)が生前に如懿をかばっていたことを考えると、疑わしい点が多いと進言します。皇帝は調査を続けることを約束します。

毓瑚(いくこ)はさらに調査を進め、芸角(うんかく)が胡家に入る前に火災が発生し、一家が全員死亡していたことが判明します。しかし、誰もこの事件を気にかけていませんでした。一方、如懿の母は皇后の証である冊宝が没収されたことを知り、心配のあまり病に倒れ、亡くなってしまいます。如懿は、嬿婉(えんえん)が母の死に関与していることを知り、仏前で沈黙を続けます。

毓瑚(いくこ)は芸角(うんかく)の出自と永琪(えいき)の病状が悪化した時の行動を皇帝へ報告し、如懿と芸角(うんかく)には接点がなく、芸角(うんかく)の動機が不明であることを強調します。如懿は悲しみに暮れ、嬿婉(えんえん)の陰謀をより深く理解します。

如懿伝 第83話 感想

第83話は、永琪(えいき)の死と如懿の皇后廃位という衝撃的な展開が描かれました。永琪(えいき)の病状は悪化の一途をたどり、最期は如懿に看取られながら息を引き取ります。永琪(えいき)の死因は、病気を隠していたことによるものですが、その裏には嬿婉(えんえん)の陰謀が隠されていました。

嬿婉(えんえん)は、芸角(うんかく)を利用して如懿を陥れ、皇后の座を手に入れようとします。芸角(うんかく)は永琪(えいき)の死後に如懿を非難し、毒を飲んで自殺します。芸角(うんかく)の死によって、真相は闇に葬られてしまいます。

永琪(えいき)の死を悼む如懿は、皇后の証である冊宝を没収され、永琪(えいき)に会うことも禁じられます。如懿は何も言わずに立ち去りますが、その目は悲しみと怒りに満ちています。

第83話は、如懿と永琪(えいき)の悲劇的な結末を描くと同時に、嬿婉(えんえん)の悪辣な策略が明らかになります。如懿は皇后の座を追われ、孤立無援の状態に陥りますが、真相を明らかにし、復讐を果たすことを誓います。

つづく