一念関山(いちねんかんざん)-Journey to Love- 第11話 あらすじ/ネタバレ

夜の闇に包まれたある夜、突然の出来事が静寂を破りました。朱衣衛左使であった如意(ルーイー)は、重傷を負い、無実の楊盈(ヤン・イン)を人質に、人々の視線から姿を消しました。錢昭(セン・ショウ)たちは怒りに燃えましたが、楊盈(ヤン・イン)の無事を慮り、軽率な行動に出ることはできませんでした。如意(ルーイー)は最後の力を振り絞り、楊盈(ヤン・イン)を郊外の山中に連れて行き、失血過多で生死の境を彷徨います。

この危機的な状況下でも、楊盈(ヤン・イン)は恐怖を感じることなく、師匠である如意(ルーイー)を理解し、信頼していました。その純粋さに感動した如意(ルーイー)は、楊盈(ヤン・イン)を安全な場所に送り届け、自身は解放しました。

一方、于十三(ユー・シーサン)や錢昭(セン・ショウ)たちは郊外で楊盈(ヤン・イン)の行方を必死に捜索していましたが、そこに寧遠舟(ニン・ユエンジョウ)が現れます。如意(ルーイー)的ことを知った寧遠舟(ニン・ユエンジョウ)は、重傷を負った如意(ルーイー)を救うため、あらゆる手段を尽くそうとします。錢昭(セン・ショウ)たちは必死に止めようとしますが、寧遠舟(ニン・ユエンジョウ)は如意(ルーイー)が身分を隠していたことはなく、すでに朱衣衛を離仮していることを信じ、彼女は使節団を裏切ることはないと言い張ります。寧遠舟(ニン・ユエンジョウ)の強い意誌に押され、ついに皆は彼を救助に向かわせます。

その頃、如意(ルーイー)は血の海に倒れ、意識を失っていました。週囲には血の匂いが漂い、野狼の群れが襲いかかってきます。重傷を負った如意(ルーイー)は抵抗する力もなく、絶体絶命の危機に陥ります。しかし、寧遠舟(ニン・ユエンジョウ)が駆けつけ、自身の安全を顧みずに内力で如意(ルーイー)を治療します。しかし、如意(ルーイー)は寧遠舟(ニン・ユエンジョウ)への誤解と恨みから、最初は助けを拒否し、彼はずっと自分を騙し利用してきたと信じていました。しかし、寧遠舟(ニン・ユエンジョウ)の誠意と努力が最終的に如意(ルーイー)の心を動かし、彼女は警戒を解き、治療を受け入れます。

寧遠舟(ニン・ユエンジョウ)は自身の内力の半分を犠牲にして、如意の命を救います。彼は如意に使節団の皆を許すことを求めることも、使節団に戻ることを望むこともなく、ただ彼女が幸せに暮らせるように、自分だけの幸せを見つけられるように願うだけです。この深い情誼に、如意は昭節(ショウセツ)皇后以来初めて人間の本物の愛情を感じ、心が温かくなりました。

同時に、金明県主初月(ハツキ)と李同光(リー・トングアン)の間にも小さな事件が起こります。初月(ハツキ)は李同光(リー・トングアン)の傲慢さに不満を持ち、故意に挑発しますが、逆に李同光(リー・トングアン)に叱責されてしまいます。そして、二殿下の登場により、初月(ハツキ)は李同光(リー・トングアン)が安王から自分に賜婚された長慶 (チョウケイ)侯であることを知ります。一方、長慶 (チョウケイ)侯は宮廷に入った後、賜婚に抵抗を示しますが、最終的にはこの取り決めを受け入れます。

寧遠舟(ニン・ユエンジョウ)は如意の無事を確認した後、昭節(ショウセツ)皇后の密書の隠し場所を記した手紙を残し、如意の残りの人生が幸せであることを祈ります。驛館に戻った彼は、錢昭(セン・ショウ)たちに如意的本当の身分と過去を説明し、彼女は使節団を裏切ったのではなく、仇を追うために仕方なくそうしたのだと強調します。錢昭(セン・ショウ)は納得できませんでしたが、徐々にこの事実を受け入れ始めます。

真相を隠すため、于十三(ユー・シーサン)たちは使節団が盗賊の襲撃を受けたと言いふらします。杜(ト)長史は申屠赤(シント・セキ)の招待状を巧みに利用して、両国の和平交渉の道を切り開き、同時に楊盈(ヤン・イン)に自信を持って対応するよう励まします。彼は、如意が朱衣衛出身であるにもかかわらず、彼女の忠誠心と勇気はすでに使節団の全員から尊敬と信頼を得ていることを知っています。

寧遠舟(ニン・ユエンジョウ)は庭で如意が落とした砂糖のウサギを拾い上げ、複雑な気持ちになります。彼はそれが単なる贈り物ではなく、如意が楊盈(ヤン・イン)と使節団に対する謝罪と愛情の表れであることを理解しています。彼は運命のいたずらに驚き、最終的な和解に感謝します。楊盈(ヤン・イン)は大切に砂糖のウサギをしまい、それを携えて于十三(ユー・シーサン)たちと一緒に申屠赤(シント・セキ)の訪問を迎えに行きます。これは新しい章の始まりを告げるものでした。

第11話感想

第11話は怒涛の展開で、見応えのある内容でした。特に、如意と寧遠舟(ニン・ユエンジョウ)のシーンは感動的で、二人の関係が大きく変化する重要なポイントとなりました。

如意は重傷を負いながらも、楊盈(ヤン・イン)を守り抜くという強い意誌を持ち、その姿はまさに「女傑」という言葉がふさわしいと思いました。寧遠舟(ニン・ユエンジョウ)は如意への誤解を解き、命を懸けて彼女を救う姿は、彼の深い愛情と優しさを表していました。

また、初月(ハツキ)と李同光(リー・トングアン)の関係も興味深い展開を見せました。初月(ハツキ)は李同光(リー・トングアン)の傲慢さに仮発していましたが、二殿下の登場で李同光(リー・トングアン)が長慶 (チョウケイ)侯であることを知り、複雑な心境になったのではないかと思います。

つづく