一念関山(いちねんかんざん) -Journey to Love- 第15話 あらすじ/ネタバレ

夜が訪れ、朱衣衛の緋衣使・珠玑(ジュケイ)は集めた情報を尊上・迦陵(キャリン)に届けた後、部下を率いて劉家庄へと向かう。目的は、玉郎(ギョクロウ)に宛てた手紙の真偽を確かめることだった。しかし、道中、部下からの報告に違和感を覚えた珠玑(ジュケイ)は、如意(ルーイー)が既に梧国使節団と合流しているのではないかと疑い始める。これは敵が仕組んだ巧妙な罠かもしれない。

梧国使節団は合縣の驿館に無事に到著した。如意(ルーイー)は朱衣衛との約束を守るため、天禄(テンロク)から貴重な雷火弾を借り受ける。寧遠舟(ニン・ユエンジョウ)は如意(ルーイー)的身を案じ、薬草の調達を口実に密かに護衛する。一方、楊盈(ヤン・イン)は不安と焦燥を抱えながら安国への旅に出発しようとしていた。于十三(ユー・シーサン)の勧めにより、土地廟で祈願をする楊盈(ヤン・イン)。兄の救出と寧遠舟(ニン・ユエンジョウ)と如意(ルーイー)的幸せを願うと共に、恋人の鄭青雲(ジェン・チンユン)の無事を祈る。

そんな楊盈(ヤン・イン)の前に、鄭青雲(ジェン・チンユン)が姿を現す。公務の合間を縫って駆けつけたのだ。于十三(ユー・シーサン)らは鄭青雲(ジェン・チンユン)の出現を不審に思うが、楊盈(ヤン・イン)の強い意誌に押され、杜 (ト)長吏(ト・チョウリ)は鄭青雲(ジェン・チンユン)の滞在を許可する。ただし、使節団が出発したらすぐに去らなければならない。

元祿(ゲンロク)と于十三(ユー・シーサン)は護衛の不手際を咎められ、錢昭(セン・ショウ)が寧遠舟(ニン・ユエンジョウ)に代わって抱石の刑を受ける。皆、鄭青雲(ジェン・チンユン)の素性に疑問を抱き、警戒を強める。錢昭(セン・ショウ)は念のため警備を強化し、于十三(ユー・シーサン)は楊盈(ヤン・イン)と鄭青雲(ジェン・チンユン)の密会を防ぐため、楊盈(ヤン・イン)の動向を監視する。

寧遠舟(ニン・ユエンジョウ)は如意(ルーイー)と共に合縣へ向かう。心中に不安を抱きながらも、如意(ルーイー)的決意を尊重し、清風観への単独行動を許す。如意(ルーイー)は回復した内力で、襲撃に備えていた。しかし、朱衣衛の待ち伏せに遭い、毒針を打たれてしまう。

現れた珠玑(ジュケイ)は如意(ルーイー)的正体を問い詰める。如意(ルーイー)は機転を利かせ、緋衣使の仮逆を暴露することで珠玑(ジュケイ)を製圧する。迦陵(キャリン)を守るため、珠玑(ジュケイ)は自害する前に、如意(ルーイー)的義母・歐陽(オウヤン)氏を連れ去ったことを明かす。

窮地に陥った如意(ルーイー)は朱衣衛の火羽令を発し、仲間を呼び寄せる。珠玑(ジュケイ)の部下の脅威にさらされた歐陽(オウヤン)氏は、如意(ルーイー)を守るため自らを犠牲にする。悲しみに暮れる如意は、復讐を誓う。寧遠舟(ニン・ユエンジョウ)は駆けつけ、如意と共に敵を倒す。しかし、悲しみに暮れる如意は暴走しそうになり、寧遠舟(ニン・ユエンジョウ)は彼女を気絶させて連れ去る。

一方、楊盈(ヤン・イン)は内侍の助けを借りて鄭青雲(ジェン・チンユン)と密会する。二人は愛を確かめ合うが、驿館は突然襲撃を受ける。鄭青雲(ジェン・チンユン)は混乱に乗じて楊盈(ヤン・イン)を連れ去り、逃走を図る。

翌日、如意は悲しみを堪えながら歐陽(オウヤン)氏を葬る。短い付き合いだったが、歐陽(オウヤン)氏は如意を我が子のように可愛がってくれた。その深い愛情に、如意は感謝と自責の念を抱く。寧遠舟(ニン・ユエンジョウ)は如意と共に墓参りをした後、昭節皇太后の遺言を伝える。過去を乗り越え、新しい人生を歩むよう促す言葉だった。寧遠舟(ニン・ユエンジョウ)は皇太后と同様の願いを抱いていることを明かし、お互いに辛い過去を背負っていることを理解した上で、共に歩みたいと告げる。その真摯な告白に、如意の心は揺れ動き、二人はより一層絆を深める。

第15話 感想

第15話は、緊張感と感動が入り混じった、見応えのある内容でした。如意の機転と勇気、そして義母・歐陽(オウヤン)氏の深い愛情に心を打たれました。また、寧遠舟(ニン・ユエンジョウ)の如意への想いが明らかになり、二人の関係が大きく前進したことも印象的です。

特に、如意が毒針を打たれながらも、機転を利かせて珠玑(ジュケイ)を製圧するシーンは圧巻でした。また、歐陽(オウヤン)氏が如意を守るために自らを犠牲にするシーンは、涙なしには見られませんでした。

つづく