一念関山(いちねんかんざん) -Journey to Love- 第16話 あらすじ/ネタバレ

夜の帳が下りる中、楊盈(ヤン・イン)と鄭青雲(ジェン・チンユン)は危機を脱したものの、使節団の安否が気がかりでならない。楊盈(ヤン・イン)は仲間を探すために戻りたいと主張するが、鄭青雲(ジェン・チンユン)は孫朗(ソン・ラン)らが盗賊と結託していると誤解しているとして、諦めるよう説得する。彼はわざと自分の傷跡を見せ、楊盈(ヤン・イン)の心を動かそうとし、生涯を共にすることを約束する。しかし、鄭青雲(ジェン・チンユン)がその隙に襲いかかろうとした時、楊盈(ヤン・イン)は断固として拒否し、正式な結婚で清らかな身でありたいと主張する。

欲望に目がくらんだ鄭青雲(ジェン・チンユン)は、楊盈(ヤン・イン)の意思を無視して強引に犯そうとするが、そこに元祿(ゲンロク)が駆けつけ、彼の暴行を阻止する。しかし、鄭青雲(ジェン・チンユン)は元祿(ゲンロク)の心臓発作の隙をついて仮撃し、元祿(ゲンロク)を刺して楊盈(ヤン・イン)を連れ去ってしまう。寧遠舟(ニン・ユエンジョウ)と如意(ルーイー)は帰路で元祿(ゲンロク)の馬に出会い、異変に気づいて追跡し、負傷した元祿(ゲンロク)を発見する。

楊盈(ヤン・イン)は鄭青雲(ジェン・チンユン)の裏切りと残酷さに絶望し、特に彼が元祿(ゲンロク)を根絶やしにしようとしていると知って、心が張り裂けそうになる。彼女は元祿(ゲンロク)を救うために何としても戻ろうとするが、鄭青雲(ジェン・チンユン)は冷酷にも根絶やしにしようと企む。危機一髪のところで、寧遠舟(ニン・ユエンジョウ)が駆けつけ、楊盈(ヤン・イン)を救い出し、如意(ルーイー)と共に鄭青雲(ジェン・チンユン)を製圧する。

寧遠舟(ニン・ユエンジョウ)の尋問に対して、楊盈(ヤン・イン)は意外にも鄭青雲(ジェン・チンユン)の命乞いをし、彼を助けてほしいと願う。寧遠舟(ニン・ユエンジョウ)は楊盈(ヤン・イン)がこのような卑劣な男のために頭を下げるべきではないと非難する。如意(ルーイー)は鄭青雲(ジェン・チンユン)が楊盈(ヤン・イン)を殺そうとしていたことを暴露し、楊盈(ヤン・イン)の心に残っていた最後の幻想を完全に打ち砕く。如意(ルーイー)的尋問で、鄭青雲(ジェン・チンユン)はついに真実を吐露し、盗賊と丹陽 (タンヨウ)王の陰謀が徐々に明らかになる。

自分が丹陽 (タンヨウ)王の駒に過ぎなかったことを知った鄭青雲(ジェン・チンユン)は、怒りに任せて楊盈(ヤン・イン)を罵倒し、あらゆる侮辱を尽くす。怒りに駆られた楊盈(ヤン・イン)は仮撃し、この歪んだ関係に終止符を打つ。彼女は情緒崩壊を起こし、気を失ってしまい、寧遠舟(ニン・ユエンジョウ)と如意(ルーイー)に驛館に連れ戻される。

情勢を安定させるため、寧遠舟(ニン・ユエンジョウ)たちは盗まれた黄金を取り戻すべく、直ちに行動を起こす。彼らは手がかりから、丹陽 (タンヨウ)王が黄金を二手に分けて移動させた可能性があると分析する。紆余曲折を経て、元祿(ゲンロク)は豊富な経験をもとに、黄金の真の行方である渡口の下流を正確に判断する。寧遠舟(ニン・ユエンジョウ)たちは迅速に行動し、この貴重な黄金を無事に回収することに成功する。

盗賊の頭目を尋問した結果、寧遠舟(ニン・ユエンジョウ)は丹陽 (タンヨウ)王の真の目的が楊盈(ヤン・イン)の命を奪うことではなく、黄金を盗むことで彼女の和平交渉を妨害することにあることを知る。寧遠舟(ニン・ユエンジョウ)は丹陽 (タンヨウ)王と章崧(ショウ・ソン)の治世能力を認めるものの、六道堂の冤罪を安帝が晴らす必要があると主張し、それが安帝を救出する原動力であることを強調する。

緊張した仕事の後、寧遠舟(ニン・ユエンジョウ)は如意(ルーイー)に約束する。使節団の任務が完瞭したら、必ず彼女を連れて喧騒を離れ、田園の生活を共にしようと。一方、安帝から派遣された引進使と範東明(ハン・トンミン)は、礼 (レイ)王の病状を案じて見舞いに訪れる。寧遠舟(ニン・ユエンジョウ)は巧みに対応し、一時的に事態を収拾する。最終的に、如意(ルーイー)的巧みな計らいで、寧遠舟(ニン・ユエンジョウ)は引進使を楊盈(ヤン・イン)に引き合わせ、今後の交渉に貴重な時間を確保する。

第16話の感想

第16話は、衝撃的な展開が続く怒涛の回だった。特に、鄭青雲の豹変ぶりには驚愕した。彼は当初、楊盈(ヤン・イン)を救うために命を懸けていたはずなのに、欲望に目がくらんで暴走してしまった。彼の裏切りは楊盈(ヤン・イン)に大きな傷跡を残し、今後の展開が気になるところだ。

一方で、寧遠舟(ニン・エンシュウ)と如意(ルーイー)的活躍が目立った。彼らは危機一髪で楊盈(ヤン・イン)を救い出し、鄭青雲を製圧した。また、盗まれた黄金の回収にも成功し、使節団の任務を確実に果たしている。彼らの冷静さと行動力は頼もしい限りだ。

そして、今回新たに明らかになったのは、丹陽 (タンヨウ)王の真の目的だった。彼は楊盈(ヤン・イン)の命を狙うのではなく、黄金を盗むことで彼女の和平交渉を妨害しようとしていたのだ。この策略は非常に狡猾であり、丹陽 (タンヨウ)王の腹黒さを改めて思い知らされた。

つづく