一念関山(いちねんかんざん)-Journey to Love- 第17話 あらすじ/ネタバレ

荘厳な雰囲気の中、範東明(ハン・トンミン)と李同光(リー・トングアン)一行は礼 (レイ)王府邸を訪れ、礼 (レイ)王楊盈(ヤン・イン)に謁見する。範東明(ハン・トンミン)は自身の高い医術を誇示し、誠意を示すために楊盈(ヤン・イン)の脈診を申し出る。しかし、表面は穏やかだが、水面下では闇流が渦巻いていた。如意(ルーイー)は女史の衣装を身にまとい、陽郡主を装って範東明(ハン・トンミン)の行動を巧みに阻止する。李同光(リー・トングアン)は群衆の中にいる如意(ルーイー)を見つけ、驚愕する。彼は如意(ルーイー)が実は師匠の任辛(レン・シン)であることを知っていたが、身分を明かすわけにはいかず、その場で認めることはできなかった。

6年前、任辛(レン・シン)は鷲児(李同光(リー・トングアン))の武芸が完成したことを理由に、武術の道を離れ、太学で学ぶように命じ、公主府の朱殷(シュウ・イン)を付き添いとして同行させた。鷲児(シュウジ)は師匠の命令に従うしかなかったが、心中では複雑な思いを抱いていた。実は、この裏には任辛(レン・シン)が闇殺任務を遂行するという秘密の使命があった。彼女は急いで別れを告げ、鷲児(シュウジ)には限りない思いと疑問を残した。

再会を果たした李同光(リー・トングアン)は、師匠との再会を心待ちにしていたが、寧遠舟(ニン・ユエンジョウ)が現れ、如意(ルーイー)は師弟関係を否定したため、落胆する。驛館を後にした李同光(リー・トングアン)は、疑念を拭えず、湖陽郡主の正体を緊急調査するよう命じる。彼は師匠が本当に死んだのではなく、別の身分で秘密任務を遂行していることを確信していた。彼は朱衣衛の信号を利用し、孔明灯でメッセージを送り、師匠からの返事を待った。

一方、如意(ルーイー)は夜空に浮かぶ孔明灯を見つめ、複雑な心境になる。彼女は寧遠舟(ニン・ユエンジョウ)に李同光(リー・トングアン)との師弟関係を打ち明け、二度と縁を結ばない決意を表明する。寧遠舟(ニン・ユエンジョウ)は李同光(リー・トングアン)の追跡が不必要なトラブルを招き、使節団の安全を脅かすのではないかと心配し、如意(ルーイー)に一時的に寧家老宅に避難するよう手配する。しかし、如意(ルーイー)は寧遠舟(ニン・ユエンジョウ)の微妙な感情に気づき、李同光(リー・トングアン)への嫉妬心からだと誤解し、二人の間に誤解が生じる。

如意(ルーイー)は療養中の元祿(ゲンロク)を訪ね、長年秘めていた過去を打ち明ける。長公主が病に倒れた際、独子を昭節(ショウセツ)皇后に託し、鷲児(シュウジ)は性格が難しいため、皇后は任辛(レン・シン)に教育を任せた。この師弟関係は、当初の抵抗から後々の信頼へと、紆余曲折を経てきた。如意(ルーイー)は、李同光(リー・トングアン)に対しては師弟の情しかなく、男女の愛はないことを強調する。

李同光(リー・トングアン)は孔明灯を放った後、師匠からの返事がなく、落胆と不安を感じていた。彼は自分の行動が師匠を危険にさらすのではないかと恐れ、朱殷(シュウ・イン)に警戒を強め、如意(ルーイー)的安全を確保し、朱衣衛の追跡を避けるよう命じる。

一方、楊盈(ヤン・イン)は目を覚ました後、自らの手で恋を終わらせてしまったことに絶望し、自殺を図る。如意(ルーイー)は直接阻止はしなかったが、言葉で彼女を奮い立たせ、現実を受け止め、責任を取るように促す。彼女は楊盈(ヤン・イン)に、命を絶つ前に、彼女のために傷ついた人々に謝罪するべきだと忠告し、特に命を救ってくれた元祿(ゲンロク)に謝罪するよう求める。

第17話の感想

第17話は、物語が大きく動き出した重要なエピソードでした。範東明(ハン・トンミン)と李同光(リー・トングアン)の礼 (レイ)王府邸への訪問、如意(ルーイー)的正体の発覚、そして李同光(リー・トングアン)と如意的再会など、見どころ満載でした。

特に印象的だったのは、李同光(リー・トンコウ)と如意的の再会シーンです。6年ぶりの再会でしたが、お互いの気持ちは複雑に絡み合っていました。李同光(リー・トンコウ)は師匠との再会を喜びましたが、如意的は師弟関係を否定し、李同光(リー・トンコウ)を突き放しました。二人の間に流れる微妙な空気感が、視聴者の心を掴みました。

また、楊盈(ヤン・イン)の自殺未遂も衝撃的な展開でした。彼女は自らの手で恋を終わらせてしまったことに絶望し、死を選ぶ道を選ぼうとしました。しかし、如意的の言葉によって思いとどまり、現実を受け止める決意をしました。楊盈(ヤン・イン)の心の葛藤がリアルに描かれていて、視聴者の共感を誘いました。

つづく