春うらら金科玉条 第15話 あらすじ/ネタバレ
徐府の緊張
徐府の奥深くでは、張り詰めた空気が漂っていた。荼蘼(とみ)は家族の絆を頼りに、頑固な徐老夫人に和解を呼びかける。徐氏(じょ し)も必死に説得するが、老夫人の心は解けず、春家の助けを断固として拒否。高額の報酬で最高の訴訟師を雇うと宣言する。老夫人の頑固さに、荼蘼(とみ)は自信満々に訴訟師ではないが能力は引けを取らないと主張。彼女の熱意に押され、徐氏(じょ し)は荼蘼(とみ)を雇うことを決意。助手として小琴(しょう きん)を連れて行くよう条件をつける。
阿意離(あいり)の逃亡
一方、別の騒動が静かに起こっていた。韓無畏(かんぶい)は阿意離(あいり)の部屋に急行するが、そこは既に人影も無く、窓は開け放たれていた。彼は阿意離(あいり)が逃げたと勘違いし、追跡を命じる。しかし、狡猾な阿意離(あいり)は夜を利用して町から密林へと逃亡。苦労の末、追っ手を振り切ったと思った矢先、韓無畏(かんぶい)が幽霊のように現れ、あっさりと捕らわれてしまう。
夜叉の葛藤
閣老(かくろう)が持参した墨舞閣(ぼくぶかく)巨子からの手紙は、夜叉を沈思黙考させた。手紙には、使命を忘れるなと促され、父子再会の機会が示唆されていた。夜叉は複雑な心境のまま、荼蘼(とみ)が滞在する客栈の前まで歩いてきた。灯りがともる部屋を見つめ、思わず足を止める。
荼蘼(とみ)の推理
荼蘼は事件の資料に没頭していた。揺らめくろうそくの光の下、彼女の姿は一層真剣に映る。何かを感じ取ったかのように、彼女は突然顔を上げ、窓を開けて外を眺めるが、何も見つけることはできなかった。
徐老夫人の逮捕
翌日、徐老夫人は名高い呉大訟師を雇ったことを高らかに宣言。春大山(はる だいせん)は落胆し、春家の人々を巡獄隊に合流させることを決意する。しかし、府衙の突然の訪問が平穏を破る。法律に従い、当事者双方は府衙で尋問を受ける必要があった。徐老夫人は慌てながらも平静を装い、役人に従って去っていく。
真相への一歩
母親の逮捕を目の当たりにした徐氏(じょ し)は不安に駆られ、腹痛を訴える。春大山(はる だいせん)は父親と共に家事に対処することを決意し、荼蘼に先に驛站に向かうよう指示する。しかし、荼蘼は事態が単純ではないと感じ、夜叉を誘って郊外の湖に向かう。湖畔には、調査に最適な山積みの物資があった。彼らは埠頭のロープが切断されている痕跡を発見し、秀才の入水と徐老太爺の失踪との関連を疑い、徐老夫人身边的王媽媽(おうまま)に疑いを向ける。
荼蘼の追及に、王媽媽(おうまま)はついに真実を吐露する。徐老太爺は詩を愛し、友人と会うために外出することが多く、帰宅しないこともあった。徐老夫人は心配のあまり、人を使って探させたが、見つからず、体面を保つために老太爺は旅をしていると嘘をついた。しかし、王媽媽(おうまま)は欲に駆られ、范家と共謀して老太爺を殺害したように見せかけ、利益を得ようとしたのだ。
法廷の戦い
公堂では、徐老夫人と范百針が激しく対峙する。両家の訴訟師は巧みに話を逸らし、夫婦不和に焦点を当てようとする。呉訟師の努力により、入水者は徐老太爺であることが明らかになる。しかし、范家の訴訟師も王媽媽(おうまま)の証言で反撃し、老太爺の失踪前に徐老夫人と激しい口論があったことを指摘する。呉訟師は范家兄弟の体型が似ている点を疑い、反撃を試みるが、范老太爺の実際の状況を調査していなかったため、不利な状況に陥ってしまう。
徐家が窮地に立たされたその時、荼蘼が駆けつけ、徐老夫人の代理人として弁護を申し出る。より激しい法廷闘争の幕が上がる。
第15話感想
第15話は、緊迫感と謎が入り混じった展開で、視聴者を釘付けにする内容でした。特に、徐老夫人の頑固さと荼蘼の推理力の対比が見事で、物語の核心に迫る重要なポイントとなりました。
また、阿意離(あいり)の逃亡劇や夜叉の葛藤も描かれ、それぞれのキャラクターの複雑な心情が丁寧に表現されていました。特に、夜叉が荼蘼の部屋を見つめるシーンは、彼の孤独と希望が入り混じった複雑な感情を映し出し、印象に残りました。
後半では、法廷での攻防が白熱し、徐家の窮地を救う荼蘼の活躍が描かれました。彼女の冷静な判断力と鋭い洞察力は、今後の展開に大きな期待を抱かせます。
つづく