春うらら金科玉条 最終回 第20話 あらすじ/ネタバレ

第20話 暗流渦巻く、真実が明かされる

皇城に響き渡る宣旨により、康正源(こうせいげん)の肩に重責がのしかかる。閣老(かくろう)と夜叉の取り調べを命じられ、墨舞閣(ぼくぶかく)という謎に包まれた危険な組織の真実を暴くことになった。閣老(かくろう)は取り調べの中で、墨舞閣(ぼくぶかく)は命を懸けた亡命者たちの集まりであると明かす。夜叉は幼い頃からこの残酷なゲームに巻き込まれ、孤児たちと共に武術を学び、成人後は命を懸けた戦いに挑み、わずかな希望である白日鬼の座を目指してきた。薬物は彼らの命を縛る枷となり、その使命は世の中の悪に刃を向けることだった。

取り調べ後、韓無畏(かんぶい)の表情は複雑で読み取れなかった。康正源(こうせいげん)は心配していたが、尋ねることはできなかった。夜が更け、韓無畏(かんぶい)は夜叉を荼蘼(とみ)に託し、屋敷に送り返した。屋敷の中では、夜叉と阿意離(あいり)が手を取り合い、心ゆくまで想いを伝え合っていた。屋敷の外では、阿意離(あいり)が門の前に座り、ふざけて韓無畏(かんぶい)の侵入を阻止していた。しかし、韓無畏(かんぶい)の顔には人には気づかれない陰りが浮かんでいた。

実は、この裏には韓無畏(かんぶい)の深い思惑が隠されていた。彼は脅迫を使って閣老(かくろう)に、墨舞閣(ぼくぶかく)の全ては巨子と夜叉の仕業であると認めさせていた。それは韓無畏が蛇を誘い出すための策略だったのだ。康正源(こうせいげん)は激怒し、閣老(かくろう)の供述を非難するが、韓無畏は淡々と対応し、真の主審者は陛下であると明かす。康正源(こうせいげん)はようやく理解する。硯台を探すのは単なる口実であり、陛下の真の目的は墨舞閣(ぼくぶかく)を根絶やしにすることだった。

街では、歓声と笑い声が暗流渦巻く危機を覆い隠していた。韓無畏は無理に笑顔を作っていたが、心は千斤の重さに耐えていた。阿意離(あいり)の純真さは彼の心の闇を晴らし、二人は戯れ合いながら束の間の喜びを味わう。韓無畏は阿意離(あいり)に大切な玉佩を贈る。それは彼にとって特別な意味を持つ大切なものだった。しかし、阿意離(あいり)はそれを夜叉に渡してしまう。その玉佩には賢王の印が隠されており、所有者は全ての州を自由に渡ることができるのだ。

荼蘼(とみ)は玉佩を詳しく調べ、疑問が浮かぶ。夜叉が風池穴について話していたことを思い出し、彼女は悟る。韓無畏が父親の遺体を調べたのは、巨子の正体を確かめるためだったのだ。夜叉は疑問を抱きながらも深く考えず、韓無畏の行動は綿密だと信じていた。

夜叉が韓無畏に会いたいと言ったことを知った荼蘼(とみ)は、急いで彼の屋敷に向かう。韓無畏は準備万端で、隠していた秘密をすべて明かす。墨舞閣(ぼくぶかく)の巨子は、かつて廃太子だった人物だった。彼は東宮の火災から逃れ、名前を変えて身を隠し、密かに勢力を築いていたのだ。選択を迫られた夜叉は、愛する人がいるため、逃亡を拒否する。荼蘼(とみ)は信念を固め、夜叉のために命を懸けてでも希望を勝ち取ろうと決意する。

最終的に、韓無畏は表情を曇らせていたが、その決意に心を動かされ、荼蘼(とみ)を長安に連れて行き、夜叉のために弁護することを約束する。正義、愛、犠牲を巡る戦いが長安の街で繰り広げられようとしていた。そして、天の意志と法律を超越した真実と正義は、ついに世に明かされることになる。

第20話の感想

最終回である第20話では、物語が大きく動き、衝撃的な真実が明らかになりました。康正源(こうせいげん)は墨舞閣の謎に迫り、韓無畏の策略も明らかになりました。夜叉の過去や巨子の正体も判明し、物語はクライマックスへと向かっていきます。

特に印象的だったのは、夜叉と阿意離のシーンです。阿意離の純真さと夜叉への愛情が描かれており、感動的な場面でした。また、韓無畏の複雑な心情も描かれており、彼の葛藤が伝わってきました。

最終回は、正義、愛、犠牲を巡る戦いが描かれており、見応えがありました。天の意志と法律を超越した真実と正義は、最終的に勝利するのでしょうか。今後の展開が気になります。

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