春うらら金科玉条 第6話 あらすじ/ネタバレ

時が経ち、仵作から衝撃的な知らせが届く。荆花と魚スープのご飯を食べた羊が、突然暴れ回り、すぐに死んでしまったのだ。荼蘼(とみ)は落ち着いて真実を明かし、趙老七(ちょうろうしち)の家を訪れた際に軒下の蜂の巣が空洞になっており、花や草が散乱しているのを発見したと話す。花農に確認したところ、かつてこの地には荆花が一面に咲いていたという。つまり、荆花、魚スープ、米飯の3つが合わさると、致死性の毒となるのだ。

この状況を目の当たりにした荼蘼(とみ)は、趙婉若に寄り添い、彼女の心境を聞こうとする。しかし、孫秀才(そんしゅうさい)が割り込み、すべては方娘子(ほう じょうし)の策略だと疑う。荼蘼(とみ)は動じることなく、趙婉若に語りかけ、罪のない人を巻き込まないようにと諭す。方娘子(ほう じょうし)は女性であり、酒楼を経営するだけでも大変なのに、殺人者の汚名を着せられるべきではない。趙婉若は涙を浮かべ、ついに真実を打ち明ける。趙老七(ちょうろうしち)の暴行を荆花の毒で終わらせたのは自分であり、方娘子(ほう じょうし)に罪を着せるように仕組んだのだ。彼女は、この数日間は短かったものの、平和で幸せだったと語り、これ以上他人を巻き込みたくない、自分が責任を取る覚悟だと話す。

袖をまくり上げると、趙婉若の体に痛々しい傷跡が浮かび上がる。彼女は、かつて公の場で訴えようとしたが、趙老七(ちょうろうしち)の勢力に圧迫され、誰も助けてくれなかったと明かす。趙老七(ちょうろうしち)はさらに彼女を追い詰め、絶望の淵に立たせる。そんな時、趙老七(ちょうろうしち)が臨水楼を脅迫していることを耳にした彼女は、反撃を決意し、料理に荆花を混ぜたのだ。

事件は解決したように思われたが、康正源(こうせいげん)と袁県令は何かがおかしいと感じていた。そんな時、韓無畏(かんぶい)と張五娘(ちょう ごにょう)が現れ、張五娘(ちょう ごにょう)が汴州を脱出した後、趙老七と遭遇し、巧みに危機を脱しただけでなく、その後の一連の複雑な事件を計画したことを明かす。付貴は張五娘(ちょう ごにょう)との不倫関係を認めるものの、事件への関与を否定する。張五娘(ちょう ごにょう)は落胆し、お腹の子を守るために真実を告白する。春大山(はる だいせん)を陥れたのは、彼に取って代わるために付貴が仕組んだことだった。そして、方娘子(ほう じょうし)を陥れたのは、方娘子(ほう じょうし)と付貴の感情のもつれから来る嫉妬心だったのだ。

判決の時、荼蘼(とみ)は情に訴え、張五娘(ちょう ごにょう)と趙婉若の命乞いをする。その結果、二人は命を救われることになった。真相が明らかになり、荼蘼(とみ)の心は晴れやかになるが、突然めまいが襲う。幸い、韓無畏(かんぶい)がすぐに駆けつけ、助けてくれた。

目を覚ますと、祖父が戻ってきており、祖孫で幸せな時間を過ごす。

しばらくして、方娘子が訪ねてきて、汴州を離れることを告げる。そして、自分の本名が方菲ではないことを明かす。荼蘼は疑問を抱くものの、深く追求することはなかった。

道で韓無畏(かんぶい)と偶然出会い、彼の助けには感謝しているものの、彼の行動が読めないため、距離を置こうとする。振り返ると康正源(こうせいげん)がいて、一緒に何かをしようと言ってくるが、韓無畏(かんぶい)が突然現れ、「肩扛」と言って荼蘼を連れて行こうとする。荼蘼は驚き、拒否する。康正源(こうせいげん)はその後、北上して巡獄することを提案する。荼蘼は興味を持つが、家族の反対を心配する。二人は春家の長老を説得すると約束し、荼蘼はついに承諾し、春家の軍籍を脱退したいという願いを伝える。韓無畏(かんぶい)は快く承諾する。

しかし、家に帰って父親に伝えると、予想通り反対の声が上がり、荼蘼の北上は波乱の幕開けとなった。

第6話の感想

第6話は、衝撃的な展開が続く回でした。趙老七の死、趙婉若の告白、張五娘の真実など、多くの謎が明らかになり、物語が大きく前進しました。

特に印象的だったのは、趙婉若の告白シーンです。彼女は、趙老七の暴行に耐えきれず、彼を殺害したことを涙ながらに語りました。彼女の苦しみや絶望が伝わってくる、とても切ないシーンでした。

また、張五娘の真実も衝撃的でした。彼女は、春大山(はる だいせん)を陥れたのは付貴の仕業であり、方娘子を陥れたのは自分の嫉妬心からだと告白しました。彼女の複雑な心情が垣間見えるシーンでした。

つづく