春うらら金科玉条 第7話 あらすじ/ネタバレ

春家は代々、軍人として国を守る使命を背負ってきた家系である。しかし、春家の娘である荼蘼(とみ)は、未来の弟が軍人になることを望んでおらず、老いた祖父に重責を下ろして安らかに過ごしてほしいと願っていた。祖父は荼蘼(とみ)の孝心を知りながらも、孫娘を犠牲にして家族を解放することは絶対に反対だった。春大山(はる だいせん)が荼蘼(とみ)を韓無畏(かんぶい)と一緒に江湖に出さないのは、亡き妻との約束であり、娘の安全を深く気遣っているからだと理解していた。

夜が更け、祖父の導きで荼蘼は埃をかぶった訴訟文書の箱を開けた。それは、父である春大山(はる だいせん)が娘のために丹念に集めた貴重な財産だった。每一冊の訴訟文書には、父が娘の才能を認め、期待を寄せていることが記されていたが、安全と夢の天秤で、春大山(はる だいせん)は常に前者に傾いていた。荼蘼はこれらの訴訟文書を見つめ、複雑な気持ちになったが、最終的に家を出る決意をし、より広い世界を探検し、自分の価値を実際に証明することにした。

康正源(こうせいげん)を探しに行ったが、偶然韓無畏(かんぶい)に出会った。屋根の上で、二人の会話は当初の気まずさから徐々に温かいものへと変わっていった。韓無畏(かんぶい)は荼蘼の慰めで心の安らぎを見出し、二人は徐々に親密になっていった。家に帰ると、春大山は意外にも荼蘼の巡獄の願いを認めたが、安全を確保することを条件とした。

翌日、韓無畏は意気揚々と康正源(こうせいげん)に法書を求めたが、康正源(こうせいげん)はユーモアを交えて断った。一方、春大山は昇進を祝い、自宅には客が満ち、賑やかな雰囲気だった。荼蘼は徐氏(じょ し)の侍女である小琴(しょう きん)の異常な行動に気づき、過児(かじ)に尾行させ、徐氏(じょ し)が春大山を下剤を使って暗殺しようとしている陰謀を暴いた。真実を知った春大山は怒り、徐氏(じょ し)と離縁することを決意し、策略に満ちた結婚生活に終止符を打った。

旅立つ前夜、祖父はそっと銀貨を贈り、旅先で思い通りに過ごしてほしいと願った。荼蘼は名残惜しい気持ちだったが、過児(かじ)の説得を受け、最終的にこの重い愛情を受け取った。夜が更け、彼女は家族への祝福の言葉を書き、その想いを孔明灯に託して夜空に舞い上げた。祖父の健康と家族の安全を祈る。

第7話の感想

第7話は、春家にとって大きな転換点となる重要な回でした。荼蘼の決意、春大山の決断、徐氏の陰謀など、見どころ満載のエピソードでした。

まず、荼蘼の決意に注目したいです。彼女は、父親の期待に応えようと努力してきましたが、自分の夢を追いかけることを諦めきれませんでした。祖父の導きもあり、ついに家を出る決意をします。この決断は、彼女にとって大きな一歩であり、今後の成長が楽しみなところです。

次に、春大山の決断にも注目です。彼は、家族を守るために、これまで多くの犠牲を払ってきました。しかし、今回は荼蘼の夢を応援し、巡獄を許可します。この決断は、彼の娘への愛情と信頼を表していると言えるでしょう。

最後に、徐氏の陰謀にも注目です。彼女は、春大山の権力を手に入れるために、様々な手段を使ってきます。しかし、荼蘼によって陰謀が暴かれ、春大山との離縁を余儀なくされます。この展開は、彼女の悪事が明らかになっただけでなく、春家にとって新たなスタートを意味するものでした。

つづく