玉骨遥 第11話 あらすじ/ネタバレ

静かな山穀で、朱顔(しゅがん)と少司命(しょうしめい) 時影(じえい)は微妙な感情を交わします。朱顔(しゅがん)は、願いを髪を梳くことに代えることを提案します。時影(じえい)は意外に感じながらも、優しく承諾します。髪を梳いている間に、朱顔(しゅがん)は時影(じえい)の髪の毛をそっと抜いて、この山での思い出を留めようとしますが、時影(じえい)に気づかれてしまいます。時影(じえい)はため息をつき、朱顔(しゅがん)に西荒では学業に専念し、過去に執著しすぎないように願います。そして、髪の毛を返すように求めます。しかし、朱顔(しゅがん)はすでに別の髪の毛を密かに保管しており、自分の秘密として心に留めていました。

朱顔(しゅがん)は時影(じえい)の髪の毛を青罡(せいこう)に渡し、なぜ青罡(せいこう)がそれを法術を強化するために使うのか理解できません。そこで、青罡(せいこう)の後をこっそり追いかけます。すると、青罡(せいこう)が髪の毛を使って時影(じえい)の正体である世子(せいし) 時影(じえい)を確認し、闇殺を計画していることを知り、驚愕します。朱顔(しゅがん)はすぐに駆けつけ、青罡(せいこう)を阻止し、時影(じえい)にこのことを報告すると誓います。青罡(せいこう)はそれを聞いても止めず、朱顔(しゅがん)を逃がします。

朱顔(しゅがん)は時影(じえい)に青罡(せいこう)の異変と特殊な筆のことを報告します。その筆は時影(じえい)の胎毛で作られており、特別な意味を持っています。時影(じえい)は青罡(せいこう)のことを深く追求しませんが、朱顔(しゅがん)が学業よりも髪の毛を気にかけているのではないかと疑います。朱顔(しゅがん)は慌てて弁解し、自分と他人の差に気づき、努力して追いつこうと決意したことを正直に打ち明けます。時影は朱顔(しゅがん)を慰めつつ、筆のことをあまり心配しすぎないようにと忠告します。

重明(ちょうめい)神鳥は時影が朱顔の影響を受けないように、古書を調べて方法を見つけ、時影を女性の誘惑から守ろうとします。一方、時影は青罡(せいこう)と直接対決します。時影は青罡(せいこう)の法術を簡単に破り、任務を遂行するために毒術を使うことを勧めます。実は、青罡(せいこう)の体内には鵲踏枝という猛毒が隠されており、時影を守るために必要な時に自殺するつもりでした。時影は青罡(せいこう)の意図を見抜き、進んで毒を受け取り、師弟の深い情誼と寛容な心を示します。青罡(せいこう)は感激し、時影の身元の秘密を守ることを約束し、お礼として青蝠剣を受け取ります。

時影が毒に侵された後、朱顔は心配になり、蛍火蝶と帝王穀の七星灯を使って、偶然にも時影の解毒に成功します。この経験を通して、朱顔は自分の価値を認識し、さらに努力することを決意します。青罡(せいこう)は青族に偽の情報を伝え、時影の安全を確保します。そして、山中で雪鷺(せつろ)に出会います。雪鷺(せつろ)は青罡(せいこう)をからかいながら、時影の正体を確認し、秘密を守ることを約束します。

雪鷺(せつろ)は大司命(だいしめい)に青族の脅威がなくなったことを報告し、法器である氷魄を手に入れて、自分の力を強化します。朱顔は青罡(せいこう)が解毒法を求めるためだけに山に来たと思い込み、責めた後、真相を知り、時影の気遣いに感謝します。

神官は弟子たちに霊識草の腕輪を編むように教え、心構えを確かめます。朱顔は手先が不器用ですが、時影が自分の腕輪を受け取ってくれたのを見て、喜びでいっぱいです。時影は朱顔の腕輪をつけることで、朱顔を励まします。重明(ちょうめい)は時影が朱顔の影響を受けるのではないかと心配していますが、それでも南山の果物と符呪を使って、時影の清心を守ろうとします。

第11話 感想

第11話は、朱顔と時影の関係が大きく進展した回でした。朱顔は時影の髪の毛を密かに取っておくことで、彼との思い出を大切にしようとする姿が印象的でした。また、青罡(せいこう)の企みを知り、時影を守るために奮闘する姿は勇敢で頼もしかったです。

時影は、朱顔の思いやりに気づきながらも、彼女が学業に専念することを願う姿が切なかったです。しかし、毒を受け入れることで青罡(せいこう)の命を救うシーンは、彼の優しさと強さを改めて感じさせられました。

重明(ちょうめい)神鳥は、時影を女性から守ろうとする姿がコミカルで可愛らしかったです。しかし、その行動の裏には、時影への深い愛情が感じられました。

雪鷺(せつろ)は、青罡(せいこう)をからかいながらも、時影の正体を知り、秘密を守ることを約束するなど、謎めいた人物です。今後の展開が気になります。

つづく