玉骨遥 第12話 あらすじ/ネタバレ

朝焼けに染まる九嶷(きゅうぎ)山。朱顔(しゅがん)の手作りのお守りをつけた時影(じえい)は、動じない心を前に、他の学子たちから挑発を受ける。しかし、どんな誘惑にも動じない時影(じえい)の姿に、朱顔(しゅがん)は感謝の気持ちでいっぱいになる。

朱顔(しゅがん)は、時影(じえい)の心を試すために、冗談を言ってからかう。時影(じえい)は表面上は平静を保っているが、突然の雷鳴が彼の心のわずかな揺れを露呈させる。

修行中、朱顔(しゅがん)は雑念に悩まされる。時影(じえい)は彼女の悩みを見抜き、一緒に修行しようと提案する。しかし、時影(じえい)の存在は朱顔(しゅがん)の集中力を奪ってしまう。時影(じえい)は、彼女に「霊識穿雨の術」を教えることにする。

時影(じえい)の指導の下、朱顔(しゅがん)はついに術をマスターする。興奮した彼女は、思わず時影(じえい)を抱きしめてしまう。しかし、その瞬間、時影(じえい)は恥ずかしさのあまり、霊獣の姿に変身してしまう。

朱顔(しゅがん)は、可愛らしい霊獣の姿になった時影(じえい)を見て大咲いし、追いかけっこを始める。しかし、恥ずかしがった時影(じえい)は逃げてしまう。

清修殿に戻った時影は、重明(ちょうめい)に正体がバレそうになるが、なんとか誤魔化す。重明(ちょうめい)は、時影が俗世に染まることを心配し、念のために呪いをかけたことを明かす。解呪の方法がわからない時影は、重明(ちょうめい)の「善意」に苦咲するしかない。

朱顔(しゅがん)は、天極風(てんきょくふう)城から持ってきた料理を時影に差し入れるが、断られてしまう。時影は、今日あったことを秘密にするように頼む。朱顔(しゅがん)は、時影が精怪の化身だとからかうが、時影は冗談で「人魂が好き」と答えて、彼女を遠ざけようとする。しかし、朱顔(しゅがん)は、自分の抱擁が原因で時影が霊獣の姿になったと信じている。

学子たちの九嶷(きゅうぎ)山での生活も半分が過ぎ、理論試験が近づいてきた。時影は、みんなに試験に集中するように言う。朱顔(しゅがん)は、首徒の座を巡る争いを分析し始める。彼女は、白雪鷺(はくせつろ)が努力と策略で首徒になる可能性が高いと考えている。

白雪鷺(はくせつろ)は、自分の地位を固めるために、青罡(せいこう)と朱顔(しゅがん)に媚薬を飲ませて、理論試験を欠席させる。青罡(せいこう)の問い詰めに対して、白雪鷺(はくせつろ)は自分の手段を認め、青罡(せいこう)への想いを率直に伝える。

怒った朱顔は、時影と衝突し、叱責されてしまう。落ち込んだ朱顔は、青罡(せいこう)と白王(はくおう)の励ましを受けて、立ち直ることを決意し、白雪鷺(はくせつろ)と首徒の座を争うことを誓う。

夜、時影は、酔っ払った朱顔たちの様子を目撃し、彼女の諦めない誓いを聞く。朱顔は、酒に酔った勢いで、再び時影に近づこうとするが、時影は恥ずかしさのあまり、再び霊獣の姿になってしまう。

一方、白雪鷺(はくせつろ)は、大司命(だいしめい)に自分の優秀さを報告し、首徒になった後の野心を明かす。彼女は、時影の紅塵の心を再燃させ、空桑(くうそう)の未来を共に築きたいと考えている。そのすべてを、そっと聞いていた時影の心は、大きく揺れ動く。

第12話の感想

第12話は、時影と朱顔の心の距離が近づきつつも、すれ違いが続く回だった。時影の動じない心を目の当たりにした朱顔は、彼に惹かれていく。しかし、時影は朱顔の好意に戸惑い、恥ずかしさのあまり霊獣の姿に変身してしまう。

白雪鷺(はくせつろ)は、首徒の座を手に入れるために手段を選ばない。青罡(せいこう)は白雪鷺(はくせつろ)の策略に気づきながらも、彼女の想いに心を揺さぶられる。朱顔は、白雪鷺(はくせつろ)の卑怯な行為に怒り、時影と衝突してしまう。

時影と朱顔の恋の行方は、ますます複雑になってきた。白雪鷺(はくせつろ)の野心は、空桑(くうそう)の未来にどのような影響を与えるのだろうか?次回も目が離せない展開が期待される。

つづく