玉骨遥 第14話 あらすじ/ネタバレ

赤(せき)族と朱顔(しゅがん)の未来

龍神(りゅうしん)が復活したという噂が流れ、赤淵(せきえん)は赤(せき)族が巻き込まれることを懸念し、娘の朱顔(しゅがん)の将来を案じていた。下山した朱顔(しゅがん)は、少司命(しょうしめい)時影(じえい)の最初の弟子になったことを興奮気味に赤淵(せきえん)に報告する。赤淵(せきえん)は喜びつつも、九嶷(きゅうぎ)山が嵐の目になることを悟り、朱顔(しゅがん)に人魚の独自の泳法を伝授し、将来の危機に備えることを決意する。

時影(じえい)の厳しい指導

時影(じえい)は朱顔(しゅがん)の指導に厳格で、彼女の赤(せき)族の血統を考慮し、火の術法から始めることにした。時影(じえい)はどんな些細なミスも許さず、朱顔(しゅがん)の動きを一つ一つ丁寧に修正し、修行の厳しさと難しさを痛感させる。朱顔(しゅがん)は退屈に感じながらも、師匠の厳しい指導の下、諦めずに繰り返し練習し、上達を目指した。

白雪姉妹と青罡(せいこう)

一方、白雪鶯(はくせつおう)、白雪鷺(はくせつろ)、青罡(せいこう)の3人は下山した。青罡(せいこう)は雪鷺(せつろ)が時影(じえい)の最初の弟子になれなかったことを気にかけており、雪鶯(せつおう)に気遣うようにと密かに頼んでいた。夜になると、青罡(せいこう)は雪鷺(せつろ)の修行を見守り、修行は焦らず著実に進めるべきだと忠告する。青罡(せいこう)は雪鷺(せつろ)の朱顔(しゅがん)への敵意を察し、自身の経験を語って慰め、彼女の境遇を理解し、同情を示した。

白雪鷺(はくせつろ)の複雑な心境

しかし、白雪鷺(はくせつろ)の心は青罡(せいこう)が想像する以上に複雑だった。彼女は庶子として生まれ、母親が彼女を認めさせるために命を落とした過去を語り、運命への抗いと屈しない心を明かした。彼女は出身に関係なく、空桑(くうそう)の頂点に立つことを証明し、亡き母を慰めたいと誓う。青罡(せいこう)の励ましは温かいが、2人は自分たちの道が異なることを理解しており、いずれは別々の道を歩むことになる。

朱顔(しゅがん)の成長と時影(じえい)の心配

一方、朱顔(しゅがん)は術法の披露で、神官の優れた火の術を見て困惑し、自分の欠点を見つけられず、言い訳をしてその場を逃げる。彼女は密かに努力を重ね、技が上達してから師匠に会うことを決意する。しかし、その頃、九嶷(きゅうぎ)郡で疫病が流行し、時影(じえい)は救援のために下山していた。朱顔(しゅがん)は重明(ちょうめい)が薬を届けることを知り、重明(ちょうめい)の好みにつけ込んで、巧妙に彼に同行する。

朱顔(しゅがん)の無謀な行動に、時影(じえい)は口では叱責するものの、心中では心配でいっぱいだった。彼は朱顔が病気になって容貌を損なうことを恐れ、未来に影響が出ないようにと、厳しく叱った後、そっと防護マスクを付けてあげ、そっと見守る。重明(ちょうめい)はそれを横目で見ながら、時影(じえい)の心遣いを理解して咲っていた。

夜に咲く温情

夜になると、朱顔は立ち去るどころか、キャンプで忙しく夕食の準備を始める。朱顔の手作り魚の香りが漂い、時影(じえい)はそれを食べて絶賛する。2人は一緒に食事をし、朱顔は幸せな気持ちになり、時影(じえい)は優しく彼女の口元の食べかすを拭いてあげる。心温まる美しい光景だった。朱顔は師匠の気遣いに感謝し、いつか師匠を赤(せき)族に連れて行って、地元の美味しい料理を食べさせてあげたいと願う。時影(じえい)も朱顔の純粋さに触れ、雲荒(うんこう)の美しい景色への憧れを語り、朱顔の西荒への同行を直接断ることはせず、今後の様子を見て決めるとだけ答えた。

この夜は、朱顔の修行の道に温情を与え、師弟の関係をより緊密なものにし、無限の可能性を期待させるものとなった。

第14話の感想

第14話は、朱顔と時影の師弟関係が深まる重要な回でした。時影の厳しい指導と朱顔の努力、そしてお互いを気遣う姿が印象的でした。特に、疫病が流行した際に朱顔が時影に同行するシーンは、朱顔の勇気と時影の愛情が伝わってくる感動的な場面でした。

また、白雪鷺(はくせつろ)の複雑な心境も描かれていました。庶子として生まれ、母親の犠牲を背負う彼女の姿は、同情を誘います。青罡(せいこう)の励ましは彼女にとって救いになったのではないでしょうか。

つづく