玉骨遥 第17話 あらすじ/ネタバレ

九嶷(きゅうぎ)山の静寂の中で、闇流が渦巻いている。

白雪鷺(はくせつろ)は、妹である白雪鶯(はくせつおう)が九嶷(きゅうぎ)山に送った手紙をこっそりと読み、内容を巧妙に改変した。朱顔(しゅがん)は、女蘿(じょら)溪に生息する女蘿(じょら)が若返りの効果があると知る。

一方、流火天劫を経験した重明(ちょうめい)神鳥は、容貌が損なわれたと思い込み、苦悩に陥る。朱顔(しゅがん)は、魚スープの美容効果を餌に重明(ちょうめい)の注意を引き、女蘿(じょら)を探して容貌を回復させようと決意する。

女蘿(じょら)を探す旅に出た朱顔(しゅがん)は、危機に直面する。氷族(ひょうぞく)の刺客が女蘿(じょら)溪に潜伏し、朱顔(しゅがん)を利用して時影(じえい)をおびき出そうとしていた。時影(じえい)は朱顔(しゅがん)の危機を察知し、助けに向かおうとするが、大司命(だいしめい)の使者に阻まれる。衝鏡と救助の狭間で苦悩する時影(じえい)は、衝鏡を諦め、女蘿(じょら)溪へと向かう。

女蘿溪では、朱顔(しゅがん)は氷族(ひょうぞく)の精鋭と戦い、苦戦を強いられる。時影(じえい)が駆けつけ、朱顔と共に戦うが、真境(しんきょう)を突破していないため、力ではなく智で戦うことを余儀なくされる。二人は戦いながら後退し、女蘿溪に転落してしまう。

赤淵(せきえん)から伝授された凫水術で時影(じえい)を助けようとする朱顔だったが、後土神戒が現れ、二人は蒼梧(そうご)之淵に飲み込まれてしまう。

蒼梧(そうご)之淵では、龍神(りゅうしん)が現れ、空桑(くうそう)人を敵視する。特に時影(じえい)から星尊(せいそん)大帝と価た気息を感じ取り、怒りをあらわにする。重傷を負った時影は抵抗できず、朱顔は龍血古玉(りゅうけつこぎょく)の力で龍神(りゅうしん)と戦う。龍神(りゅうしん)は朱顔の正体を見抜き、海国(かいこく)の国運を乱したくないため、二人を蒼梧(そうご)之淵から送り出す。

大司命(だいしめい)が駆けつけ、気を失った朱顔と時影を救助する。時影は目を覚ますと、真っ先に朱顔の無事を確認し、彼女の重傷を心配する。朱顔は、女蘿溪での出来事を思い出し、誰かが時影を陥れるために罠を仕掛けたのではないかと疑う。

大司命(だいしめい)は時影の傷を癒しながら、龍神(りゅうしん)の復活、九嶷(きゅうぎ)郡の疫病、東溪の水質汚染などについて話し、青族と氷族(ひょうぞく)の陰謀が隠されているのではないかと推測する。時影は事態の深刻さを理解し、事前に対策を講じることを決意する。

また、大司命(だいしめい)は朱顔の正体が時影の命劫の人であることを明かし、赤(せき)族の安危のために下山し、世子(せいし)として来るべき嵐に立ち向かうべきだと示唆する。

朱顔は時影を見舞った際に、彼がかつて行方不明になった先世子(せいし)であることを知り、衝撃を受ける。時影がなぜ正体を隠していたのか理解できず、突然明らかになった師弟の情に戸惑う。

大司命(だいしめい)の真意は、時影の情を試すことと同時に、朱顔と赤(せき)族の安危のために下山し、世子(せいし)として立ち向かうことを望んでいた。朱顔と時影の間には、複雑な感情が芽生え始めていた。

第17話感想

第17話では、物語が大きく展開し、多くの見どころがありました。

まず、朱顔の勇敢さと機転の良さが印象的でした。女蘿溪で氷族(ひょうぞく)の刺客と戦い、さらに蒼梧(そうご)之淵で龍神(りゅうしん)と対峙する場面は、彼女の強さと決意を感じさせました。

また、時影の葛藤も描かれていました。重明(ちょうめい)の容貌を回復させたいという思いと、命劫の人である朱顔との関係に悩む姿は、彼の人間らしさを表していました。

そして、大司命(だいしめい)の策略も明らかになりました。時影を世子(せいし)として成長させるために、様々な試練を与えていることがわかりました。

つづく