玉骨遥 第2話 あらすじ/ネタバレ

朱顔(しゅがん)が10日間の旅を終えて無極城に戻ると、嘉蘭(からん)使者の招待状が届いていた。九嶷(きゅうぎ)山で行われる盛大な祭祀(さいし)大典への参加要請だった。白家の伝統に従い、嫡女である朱顔(しゅがん)は望星使として祭祀(さいし)を執り行うことになっていた。

しかし、朱顔(しゅがん)はそれが栄誉であると同時に、大きな責任を伴うことも理解していた。彼女は両親の寝宮に急ぎ、大典への参加を決意を表明し、3日以内に舞を完璧に仕上げ、家族の期待に応えることを誓った。

3日後、朱顔(しゅがん)は華やかな衣装を身に纏い、父王と共に九嶷(きゅうぎ)山へと向かった。一方、九嶷(きゅうぎ)湖畔では、時影(じえい)が母后の誕生日に向けて清音露鈴を完成させていた。それは母への深い愛情と感謝の気持ちを込めた贈り物だった。

重明(ちょうめい)神鳥は時影(じえい)を大典に誘うが、時影(じえい)はそれを断り、修行に没頭する。重明(ちょうめい)は怒って去っていった。

九嶷(きゅうぎ)山に興味津々の朱顔(しゅがん)は、山に住む使用人に、生死を超越する秘術があるのかと尋ねる。大司命(だいしめい)は、生死は定められたものであり、それを無理に変えようとするのは天に逆らう行為だと戒める。さらに、九嶷(きゅうぎ)山奥の帝王穀は禁地であり、白薇(はくび)皇后的後土神戒と重明(ちょうめい)神鳥が守っているため、擅自立ち入れば危険が及ぶと警告する。

時影(じえい)は完成した清音露鈴を重明(ちょうめい)に託し、母后の声を癒してほしいと願う。しかし、重明(ちょうめい)は途中で怪我をしてしまい、治療のために時影(じえい)と共に聖薬を探すことになる。

九嶷(きゅうぎ)山で重明(ちょうめい)と出会った朱顔(しゅがん)は、重明(ちょうめい)の隣にいる謎の人物に興味を持ち、後を追う。しかし、屋敷の使用人に呼び戻され、大典の会場へと戻ることになった。

大典では、白雪鷺(はくせつろ)の圧倒的な舞が喝採を浴びた。しかし、妹の白雪鶯(はくせつおう)は様々な理由から認められなかった。朱顔は納得できず、白雪鶯(はくせつおう)こそが望星使にふさわしいと主張し、彼女の才能と資格を訴えた。この行動は、雪莺を励まし、大典の雰囲気を一変させた。

しかし、その裏で陰謀が進行していた。氷族(ひょうぞく)の智者(ちしゃ)が十巫(じゅうふ)の首領である巫咸(ふかん)に、帝王穀への潜入を命じ、後土神戒を狙っていた。白雪鶯(はくせつおう)の舞衣が偶然にも帝王穀に落ちてしまい、彼女は舞を披露できなくなり、大典の踊り手は宙に浮いた。白雪鷺(はくせつろ)は悔しいながらも、妹の才能を認めていた。

友人を助けるため、朱顔は危険を冒す決意をする。夜中、彼女は寝宮を抜け出し、崖を下り、禁断の地である帝王穀へと足を踏み入れた。星明かりが輝く湖畔で、朱顔は雪莺の舞衣を見つけ、その美しさに心を奪われ、思わず月光の下で舞い始める。その様子を、異変を察知して外出した時影(じえい)が目撃し、転落しそうになった朱顔を救った。

朱顔が名乗ると、時影は彼女がかつて勇敢だった赤(せき)族の郡主であることに気づいた。そして、重明(ちょうめい)神鳥の出現により、朱顔が運命の相手かもしれないと感じる。しかし、重明(ちょうめい)は不安を抱き、この宿命的な出会いを阻止しようと考える。

第2話感想

第2話は、朱顔の勇敢さと優しさが際立つ回だった。家族への責任感と友への思いやりに溢れた行動は、多くの視聴者を魅瞭しただろう。

また、時影の神秘的な魅力も垣間見えた。清音露鈴を母后に贈るシーンは、彼の優しい一面を表現しており、朱顔との運命的な出会いを予感させた。

一方、氷族(ひょうぞく)の陰謀が本格的に動き出し、物語に緊張感を与えた。白雪鶯(はくせつおう)の舞衣が帝王穀に落ちたことで、大典の行方も不透明になった。

つづく