玉骨遥 第21話 あらすじ/ネタバレ

王府の深夜

時影(じえい)からの冷たい祝婚書に心を痛めた朱顔(しゅがん)は、王府の馬を奪い、婚約を拒否して城外へ逃げ出す。それを知った止淵(しえん)は、朱顔(しゅがん)を追いかける。

月光の下で

涙を流しながら、朱顔(しゅがん)は止淵(しえん)に時影(じえい)の行動を問いただす。止淵(しえん)は、少司命(しょうしめい)である時影(じえい)には苦渋の事情があると説明し、朱顔(しゅがん)と青罡(せいこう)の結婚は運命だと告げる。朱顔(しゅがん)の強い意誌に、止淵(しえん)は彼女を一時的に紛争から遠ざけるために安全な場所を探すことにする。

赤王(せきおう)との対立

しかし、止淵(しえん)の行動は赤王(せきおう)に知られてしまう。朱顔(しゅがん)のために、止淵(しえん)は初めて赤王(せきおう)の意に仮し、自らを罰する。怒った赤王(せきおう)は、青罡(せいこう)と朱顔(しゅがん)の結婚は天命であり、彼女の勝手な行動は許されないと主張する。赤王(せきおう)の叱責と罰に対して、止淵(しえん)は朱顔(しゅがん)の居場所を明かさず、40回の鞭打ちを受ける。その姿に、朱顔(しゅがん)は自責の念に駆られ、止淵(しえん)の傷の手当てをする。苦難の中で、二人の絆はより深まる。

傷の癒やしの中で

傷を癒しながら、朱顔(しゅがん)は止淵(しえん)に時影(じえい)への失望、青罡(せいこう)との結婚への無力感などを打ち明ける。止淵(しえん)は、赤王(せきおう)に正直に話すよう励ます。一方、朝廷の特使の到著で王府はさらに危機に陥る。軍資金の不足に悩む赤王(せきおう)は、特使から結婚を迫られ、決断を迫られる。

決断と犠牲

朱顔(しゅがん)は、王府の安寧のために自分の幸せを犠牲にすることを決意し、青罡(せいこう)との結婚を承諾する。その決断は、白雪鷺(はくせつろ)や青罡(せいこう)を含む全員を驚かせる。白雪鷺(はくせつろ)は策略家だが、朱顔(しゅがん)の決意は予想外だった。青罡(せいこう)は、朱顔を娶ることを望んでいないが、彼女への敬意は高まる。

師弟の別れ

朱顔は再び時影(じえい)の精神世界に入り、願い事が葉う木が枯れているのを見る。それは、師弟関係の亀裂を象徴している。朱顔は涙ながらに時影(じえい)に、なぜ自分を他人に押しやるのかと問う。時影(じえい)は、自分の立場と使命を理解しており、朱顔に危険を及ぼすことはできないと答える。二人の間には、越えられない溝がある。

時影(じえい)は、淞州に氷族(ひょうぞく)が現れたとの知らせを受け、嘉蘭(からん)の防衛を強化するために調査に向かう。出発前に、朱顔の生活を邪魔しないように、あえて天極風(てんきょくふう)城を避ける。朱顔は、師匠の無事を祈りながら見送る。

止淵(しえん)への感謝

止淵(しえん)の献身と犠牲に感謝するため、朱顔は紙鶴を使って彼の亡くなった恋人を探すことにする。止淵の願いに応えて、朱顔は彼に紙鶴の幻術を教え、200年間の苦しみを和らげようとする。しかし、朱顔が荷包の中の珠を使って曜儀(ようぎ)の姿を幻術で作ったところ、赤王(せきおう)に見つかり、誤解と混乱を引き起こす。

この混乱は一時的に収まったものの、朱顔と止淵の深い絆、そして朱顔と時影(じえい)の複雑な感情は、枯れた願い事が葉う木のように、人々の心に残り、忘れられない。

第21話「玉骨遥」の感想

第21話は、朱顔と時影(じえい)の複雑な関係に焦点が当てられた、感情的なジェットコースターのようなエピソードでした。朱顔は、時影(じえい)からの冷たい祝婚書に心を痛め、王府を逃げ出します。止淵は彼女を追いかけ、二人は月光の下で心を開き合います。しかし、赤王(せきおう)は止淵の行動を許さず、彼に罰を与えます。朱顔は自責の念に駆られ、止淵の傷の手当てをします。

一方、朝廷の特使が王府を訪れ、軍資金の不足を理由に朱顔と青罡(せいこう)の結婚を迫ります。朱顔は王府を守るため、自分の幸せを犠牲にして結婚を承諾します。時影(じえい)は朱顔の決断を知り、心を痛めますが、自分の立場と使命を理解し、彼女を遠くから見守るしかありません。

つづく