玉骨遙 第23話 あらすじ/ネタバレ

霍図(フォトゥ)部の辺境

複雑な心境に包まれる止淵(しえん)。朱顔(しゅがん)の苦衷を理解しつつ、200年前の過ちを繰り返させたくない。彼は詳細な霍図(フォトゥ)部の地図を残し、自由への道標を彼女に示す。そして、静かに夜へと消えていった。

翌朝

朱顔(しゅがん)は目を覚ますと、握りしめられた地図を発見。困惑と感謝が入り混じる。止淵(しえん)の仕業だと推測するも、確信は持てない。父母に別れを告げ、来世での再会を誓った朱顔(しゅがん)は、霍図(フォトゥ)部へ向かう決意を固める。一房の青髪を切り落とし、親の恩に報いる。涙を浮かべながら輿に乗り、未知の運命の旅へと出発する。

霍図(フォトゥ)部に到著

柯爾克(けいるく)親王と部族の人々に熱烈に迎えられる朱顔(しゅがん)だが、心は穏やかではない。ほとんどの人々が霊力を持たないことに気づき、謎めいた大巫師(だいうし)の存在に警戒心を抱く。さりげなく探るも異常は見当たらず、内心では警戒を強める。

九嶷(きゅうぎ)山

時雨(じう)は時影(大司命(だいしめい))から朱顔(しゅがん)の結婚の知らせを受け取る。焦燥に駆られ、手紙をしたためる。兄弟の再会を願う一方で、朱顔(しゅがん)の境遇を案じる。表面上は冷静さを装う時影(じえい)だが、内心は波立っており、朱顔(しゅがん)の結婚を受け入れられない。

霍図(フォトゥ)部

休息のために部屋に案内された朱顔(しゅがん)は、霍図(フォトゥ)部が沙魔に襲われた過去を知る。夜になり、侍女の玉緋(ぎょひ)に死んだふりをして逃げる計画を打ち明ける。聖旨に背き、赤(せき)族に累が及ぶことを恐れたためだ。しかし、止淵(しえん)はすでに彼女の考えを見抜き、部族のふりをして助けに来る。だが、朱顔(しゅがん)はそれを拒否。困難に一人で立ち向かい、止淵(しえん)には自分のすべきことをやってほしいと告げる。

止むを得ず、止淵(しえん)は朱顔(しゅがん)のために馬を用意し、部落の東側は警備が厳重だが、西側は手薄であることを伝える。朱顔(しゅがん)は頷き、心の中で計画を立てる。しかし、予期せぬ出来事が彼女の計画を中断させる。魚姫(ぎょき)が高熱の蘇摩(そま)を連れて助けを求めてきたのだ。魚姫(ぎょき)の正体に驚きを隠せない朱顔(しゅがん)は、事態が想像以上に複雑であることを悟る。

一方

白雪鷺(はくせつろ)は贖罪のため、大司命(だいしめい)に青族の陰謀を明かす。大司命(だいしめい)はすでに察知しており、時影(じえい)を霍図(フォトゥ)部へ派遣することを決める。時影(じえい)は、帰邪星の出現を観測した後、霍図(フォトゥ)部に向かう決意を固める。帰邪星の出現が空桑(くうそう)国の運命を左右することを恐れ、真相を究明する必要があった。

智者(ちしゃ)も帰邪星の異変に気づき、天下が乱れると予感する。後土神戒が空桑(くうそう)に再び現れるだろう。空桑(くうそう)と鲛族の争いを煽るため、彼は闇躍し、混乱を利用して目的を達成しようと企む。時影(じえい)が自分の行方を追っていることを知ると、自信に満ちた冷咲を浮かべる。

海皇(かいこう)を探し回った止淵(しえん)は、鲛人が古嵬(こがい)城に囚われていることを知る。悪人の手に渡るのではないかと、焦燥に駆られる。時影(じえい)と重明(ちょうめい)も霍図(フォトゥ)部に到著し、鲛人が捕らわれているという情報を手に入れる。時影(じえい)は、今日が朱顔の結婚式であるにもかかわらず、すぐに古嵬(こがい)城へ向かい、鲛人を救出することを決意する。二つの種族の運命をかけた戦いが、幕を開けようとしている...

第23話感想

第23話は、複雑な感情が交錯する展開で、視聴者を釘付けにしました。朱顔の決意と苦悩、止淵(しえん)の優しさ、そして時影(じえい)の葛藤が描かれ、物語が大きく動き出したことを感じさせます。

特に印象的なのは、朱顔の覚悟と強さです。彼女は自分の運命を受け入れながらも、自由を求めて行動を起こします。また、止淵(しえん)の朱顔への想いが切なく、彼の苦悩が伝わってきました。

一方で、時影(じえい)の葛藤も気になるところです。彼は朱顔への想いを胸に秘めながらも、使命を果たすために行動しなければなりません。今後の展開がますます楽しみです。

つづく