玉骨遥 第25話 あらすじ/ネタバレ

朱顔(しゅがん)は八面峰で助けた魚姫(ぎょき)と子供のことを気にかけていたが、結界に閉じ込められてしまい、玉菲(ぎょくひ)に人手を派遣して母子を探すよう頼む。自由を求める朱顔(しゅがん)は、時影(じえい)が残した法術典籍を使って修行を始め、脱出を図る。

一方、魚姫(ぎょき)と蘇摩(そま)は逃亡中に霍圖部の仮乱を知り、大妃(だひ)が人魚の命を犠牲にして邪悪な呪術を修炼していることを知る。蘇摩(そま)は空桑(くうそう)人に失望し、母にすぐにこの地を離れるように説得する。しかし、玉菲(ぎょくひ)が持ち帰った知らせは冷水のような衝撃だった。魚姫(ぎょき)母子は八面峰で見つからず、朱顔(しゅがん)は焦り、脱出して救出する決意を固める。

一方、止淵(しえん)は海皇(かいこう)の行方を捜すため、故意に古嵬(こがい)城に潜入するが、そこで人魚の同胞が苦しめられているのを見る。彼は苦しむ人魚を助けようと決意するが、無魂人魚を使って戦う大巫師(だいうし)と遭遇する。止淵(しえん)は同胞と戦うことを嫌い、逃げる道を選ぶが、それでも追跡を逃れることはできない。危機的な状況の中、時影(じえい)が現れ、超凡な武術で追っ手を倒し、止淵(しえん)を救う。時影(じえい)は人魚の魂が失われた真相を明かし、慈悲の心で苦しみを終わらせることを提案する。また、止淵(しえん)が自分が探していた海皇(かいこう)である可能性があることも発見する。

大巫師(だいうし)は闇黒神地魃の力を狙っており、時影(じえい)に100人の人魚の犠牲を捧げさせることで西荒一禹を支配しようと企む。時影(じえい)は陰謀を見抜き、協力することを拒否する。激しい戦いの後、大巫師(だいうし)は倒されるが、魔雲の力で復活し、再び苦戦を強いられる。最終的に時影(じえい)は勝利するが、魔杖の宝石に宿る古代魔神の力によって負傷し、昏倒してしまう。

重明(ちょうめい)は時影(じえい)を診察し、重傷であることを発見する。宝石の破片に宿る魔神の力は時影(じえい)の修為と衝突しており、すぐに処置しなければ命の危険があるという。時影(じえい)は目を覚ますと、止淵(しえん)が海皇(かいこう)であると確信するが、その人柄を信じ、空桑(くうそう)に脅威を与えないと考える。

朱顔(しゅがん)は2日間の修行を経て、ついに法術の真髄をマスターし、時影(じえい)の結界を解くだけでなく、玉菲(ぎょくひ)たちと一緒に天極風(てんきょくふう)城に戻ることを決意する。途中、海国(かいこく)の軍勢が夏城を包囲し、食料を奪おうとしていることを知り、救援に向かうことにする。しかし、驿站で師匠の時影(じえい)と重明(ちょうめい)に出くわし、紆余曲折の末、朱顔(しゅがん)は怪我をした時影(じえい)を無理やり連れて行き、夏城の名医に診てもらうことにする。

翌日、朱顔(しゅがん)は法術で時影の行動を製限し、2人で夏城へ向かう。道中、朱顔(しゅがん)は時影の世話をし、薬を飲ませる際に禁言術を解き、師弟2人で心を開いて話すことができるようになる。時影は朱顔(しゅがん)の負担になりたくないと思っていたが、彼女の熱意に押されて、一時的にプライドを捨て、彼女の世話を受けることにする。この旅は、身体を癒すだけでなく、心を近づけるものでもあり、師弟の間にはいつの間にか愛情が芽生えていく。

第25話の感想

第25話は、物語が大きく動き、重要な展開を迎えた回でした。朱顔(しゅがん)が結界を破って脱出するシーンは、彼女の成長と決意を感じさせるものでした。また、時影と止淵(しえん)の出会いは、今後の物語に大きな影響を与えそうです。

特に印象に残ったのは、時影と止淵(しえん)の戦いでした。時影の超凡な武術と止淵(しえん)の慈悲の心が描かれており、見応えのあるシーンでした。また、大巫師(だいうし)の陰謀が明らかになり、今後の展開が気になります。

朱顔(しゅがん)と時影の関係も進展を見せました。朱顔(しゅがん)が時影を気遣う姿や、時影が朱顔(しゅがん)の世話を焼く姿は、二人の絆が深まっていることを感じさせます。

つづく