玉骨遥 第3話 あらすじ/ネタバレ

夜幕降臨,帝王穀に危機が訪れる。

清冷な九嶷(きゅうぎ)山の少年・時影(じえい)は、朱顔(しゅがん)を殺すのではなく、潜入した氷族(ひょうぞく)の刺客と戦います。彼は電光石火のように動き、一人で敵と戦いながら、重明(ちょうめい)に大司命(だいしめい)への援軍を要請します。朱顔(しゅがん)は焦り、助けようとしますが、誤って白雪鶯(はくせつおう)の舞衣を燃やしてしまいます。混乱の中、援軍が近づくと氷族(ひょうぞく)は撤退し、現場は荒れ果てます。

大司命(だいしめい)が重明(ちょうめい)と共に到著すると、時影(じえい)は朱顔(しゅがん)を隠し、氷族(ひょうぞく)の目的が後土神戒であると推測します。大司命(だいしめい)も神戒の力を理解しており、氷族(ひょうぞく)の背後に何かがあると疑います。二人は空桑(くうそう)に内通者がいて、九嶷(きゅうぎ)山の守りが手薄になったことを悟ります。

大司命(だいしめい)が去ると、時影(じえい)は朱顔(しゅがん)への複雑な感情を露わにします。彼は朱顔(しゅがん)の生死輪廻に関する質問に直接答えず、彼女の記憶を消して部屋に戻し、秘密と重圧を一人で背負います。重明(ちょうめい)は朱顔(しゅがん)が時影(じえい)の劫だと考え、早く排除すべきだと主張しますが、時影(じえい)は朱顔は巻き込まれただけだと信じ、運命を簡単に受け入れません。

一方、氷族(ひょうぞく)の十巫(じゅうふ)首領・巫咸(ふかん)は青(せい)王に、帝王穀で予想外の強敵に遭遇したと不満を述べ、青(せい)王の情報が間違っていると疑います。青(せい)王は潔白を主張しますが、両者の関係を維持するため、真相を究明すると約束します。

翌朝、朱顔は夢から覚め、昨夜の出来事を覚えていません。一方、重明(ちょうめい)は蔵書閣で調べ、朱顔が時影(じえい)の劫ではないことを確認し、安心します。

その頃、野心家の白雪鷺(はくせつろ)は後土神戒を探しに帝王穀に侵入します。しかし、重明(ちょうめい)の正体を見て驚き、時影が現れるとさらに動揺します。時影は母が宮中で冷遇されていることを知り、心を痛めます。

時影は大司命(だいしめい)のもとへ向かいますが、白嫣(はくえん)が自害したという衝撃の事実を聞きます。白嫣(はくえん)は息子が修行に専念できるように、自らの命を絶ったのです。時影は悲しみに暮れ、自責と怒りに苦しみます。大司命(だいしめい)は悲しみながらも、悲しみを力に変えて、母のために復讐すべきだと諭します。

白王(はくおう)は白嫣(はくえん)の死を聞き、悲しむとともに、白雪鷺(はくせつろ)の野心と企みに気づきます。彼は庶女の白雪鷺(はくせつろ)が、温室育ちの白雪鶯(はくせつおう)よりも世子(せいし)妃にふさわしいのではないかと考え始めます。

時影は九嶷(きゅうぎ)山に母の墓を建て、涙を流します。大司命は時影が成人したら真相を明らかにして、すべてを取り戻すことを約束します。時影は母を傷つけた者たちに必ず代償を払わせると心に誓います。

しかし、復讐の道は困難に満ちています。時影は心を乱され、魔道に堕ちる危険に近づいていきます。彼は冷静さと理性をもって、未知の危険に立ち向かう必要があることを悟ります。

第3話の感想

第3話は、緊張感と衝撃が入り混じった回でした。時影の朱顔に対する複雑な感情や、白嫣(はくえん)の自害など、心に響くシーンが多くありました。

特に印象的だったのは、時影が朱顔を助けるために奮闘するシーンです。彼は普段は冷淡な印象ですが、朱顔に対しては特別な感情を持っていることが感じられました。また、白嫣(はくえん)の自害は、時影に大きな影響を与える出来事でした。彼は悲しみと怒りに苦しみますが、大司命の言葉に励まされ、復讐を決意します。

つづく