玉骨遥 第38話 あらすじ/ネタバレ

朝焼けが朱顔(しゅがん)の顔を照らし、彼女は目を覚ます。時雪鷺(せつろ)と青罡(せいこう)に助けられたことを知り、感謝の気持ちでいっぱいになる。二人が少司命(しょうしめい)を探すために九嶷(きゅうぎ)山へ向かうことを知り、朱顔(しゅがん)は自分の行方を秘密にするよう頼む。

雪鷺(せつろ)の母親の位牌を白府に迎えられなかったことを気にかけていることを知った朱顔(しゅがん)は、母親が一番気にかけているのは位牌ではなく、一人娘である雪鷺(せつろ)自身であると説得する。雪鷺(せつろ)は母親の真意を理解し、咲顔を取り戻す。

一方、朱顔(しゅがん)は時影(じえい)が自分を救うために神袍を脱ぎ、万劫(まんごう)地獄に落ちたことを知り、心配でたまらなくなり、九嶷(きゅうぎ)山へ向かう。青罡(せいこう)は父である青(せい)王が降格され、自分が新青(せい)王に封じられたため、政務に追われていたが、氷族(ひょうぞく)の異変を知り、時影(じえい)が虚弱な状態であることを心配し、雪鷺(せつろ)と共に九嶷(きゅうぎ)山へ向かう。

万劫(まんごう)地獄では、時影(じえい)はかつてない試練に直面していた。心魔の幻境に入り、亡き母・白嫣(はくえん)と再会する。白嫣(はくえん)は再び別れを告げるが、今回は時影(じえい)は母に寄り添うことを選ぶ。しかし、目の前で母が自害する姿を目撃し、心を痛める。心魔の試練の中では、誤解により時影(じえい)を憎む朱顔(しゅがん)の姿も現れ、彼女は時影(じえい)の命を奪おうとする。絶望した時影(じえい)は、幻の中で匕首に姿を変え、自害しようとする。

現実世界では、朱顔(しゅがん)は結界に阻まれ、幻の中で苦しむ時影(じえい)を見守るしかなかった。ついに時影(じえい)は心魔の試練を突破し、最後の試練である天雷を受ける。彼は全身に傷を負い、力を失うが、強い意誌で万劫(まんごう)地獄を脱出し、朱顔(しゅがん)の腕の中で気を失う。

大司命(だいしめい)は10年間この時を待ち望んでいた。彼はすぐに時影(じえい)に霊薬を飲ませる。しかし、巫咸(ふかん)が襲撃し、激しい戦いが始まる。重明(ちょうめい)、青罡(せいこう)、雪鷺(せつろ)は奮闘するが、巫咸(ふかん)には敵わない。その時、大司命(だいしめい)は氷族(ひょうぞく)の十巫(じゅうふ)と一人で戦う。十巫(じゅうふ)は同歸於尽の陣を敷き、大司命(だいしめい)は勇猛に戦うが、重傷を負う。生死の瀬戸際、朱顔(しゅがん)は天誅(てんちゅう)の術を使い、九巫を倒す。しかし、巫咸(ふかん)は時影(じえい)に襲いかかろうとする。大司命(だいしめい)は時影(じえい)をかばい、緻命傷を負う。

時影は功力を失い、大司命(だいしめい)を救うことができない。大司命(だいしめい)は時影の目をじっと見つめ、白嫣(はくえん)の面影を見る。彼は時影の涙を拭い、過去への思いと未来への期待を胸に、安らかに息を引き取る。臨終前、彼は秋水(しゅうすい)事件の真相を明かし、すべては青妃(せいひ)の仕業であり、彼女は自害して罪を償ったことを告げる。大司命(だいしめい)は、時影が雲荒(うんこう)を守り抜くことを願って、この世を去る。

青罡(せいこう)と雪鷺(せつろ)は、大司命(だいしめい)を弔った後、十巫(じゅうふ)が襲撃した真の理由を探るために嘉蘭(からん)に戻る。朱顔(しゅがん)と時影とも別れを告げる。一方、時雨(じう)と雪鶯(せつおう)は青妃(せいひ)を密かに弔うが、北冕(ほくべん)帝に見つかる。しかし、北冕(ほくべん)帝は彼女たちを責めず、寛容な態度を見せる。青罡(せいこう)は白風麟(はくふうりん)の罪を暴くことを決意するが、時影に負担をかけないように、面会の際に明かすことにする。雪鷺(せつろ)は、正義は必ず勝利すると励ます。

第38話の感想

第38話は、感動と衝撃が入り混じった、まさにジェットコースターのような展開でした。

まず、朱顔(しゅがん)と時影の間に芽生えた絆が、ますます深まったことが印象的でした。朱顔(しゅがん)は時影を救うために必死に駆けつけ、時影は朱顔(しゅがん)の支えによって心魔の試練を乗り越えました。二人の強い思いが、困難を乗り越える力になっていることが伝わってきました。

また、大司命(だいしめい)の壮絶な最期には、涙なしには見られませんでした。彼は時影と雲荒(うんこう)のために命を懸け、その生き様はまさに英雄と言えるでしょう。彼の死は、時影に大きな影響を与え、今後の物語に大きな影響を与えることになりそうです。

さらに、青妃(せいひ)の真実が明らかになったことも衝撃的でした。彼女が秋水(しゅうすい)事件の黒幕だったとは、誰も予想できなかったのではないでしょうか。この事件の真相が明らかになったことで、物語は新たな展開を迎えることになりそうです。

つづく