玉骨遥 第4話 あらすじ/ネタバレ
九嶷(きゅうぎ)山の奥深くで、突如として起こった異変が、かつての静けさを打ち破りました。
重明(ちょうめい)神鳥が気づいた時、時影(じえい)大師は心の執念によって魔が差してしまいました。重明(ちょうめい)は様子を見に行こうとしましたが、時影(じえい)の暴走した力によって弾き飛ばされてしまいました。
その頃、朱顔(しゅがん)公主は再び帝王穀を訪れていました。この土地は彼女にとって懐かしくも、知らない土地でもあり、前世と今世の記憶が交錯するような気持ちになりました。
重明(ちょうめい)は、朱顔(しゅがん)こそが時影(じえい)を目覚めさせる鍵になると考え、彼女を時影(じえい)の修行場へと案内しました。しかし、時影(じえい)は魔障に陥っており、自分自身を傷つけていました。重明(ちょうめい)は止めようとしましたが、逆に怪我を負ってしまいました。
その瞬間、時影(じえい)の意識が戻りました。彼は自分の暴走に驚き、朱顔(しゅがん)の命を懸けた行動に感謝し、彼女を西冷河へと連れて行きました。
西冷河は九嶷(きゅうぎ)山で最も寒い場所です。時影(じえい)は自分の純陽の霊力を使い、朱顔(しゅがん)の怪我を癒しました。その過程で、朱顔(しゅがん)の額に神秘的な瑠璃花が咲きました。この光景は時影(じえい)を驚かせ、重明(ちょうめい)は朱顔(しゅがん)こそが予言に書かれた時影(じえい)の運命の女であることを確信しました。
しかし、時影(じえい)は運命に流されることを拒否しました。彼は朱顔(しゅがん)の出現は偶然ではなく、予言のために無辜の人を傷つけるべきではないと信じていました。
朱顔(しゅがん)の怪我は回復し、時影(じえい)への感謝の気持ちは深まっていきました。彼女は時影(じえい)を、自分がずっと夢見ていた仙人だと考えるようになりました。重明(ちょうめい)はそれを複雑な気持ちで見守っていました。
帰り道、朱顔(しゅがん)と時影は誤って時影の亡き母の墓に落ちてしまいました。朱顔(しゅがん)の純粋さと優しさは時影の心を動かし、彼女は自分の経験を語り、故人はもういないのだから、生きている人は強く生きるべきだと諭しました。
重明(ちょうめい)は朱顔(しゅがん)の本当の生年月日を聞き、彼女が時影の運命の相手であることを確信しました。しかし、時影は朱顔(しゅがん)を傷つけることを拒否し、自分の命を大切にすると同時に、母親の願い通り、学んだ術法を使って世界を守ると約束しました。
時影は朱顔を助けたことで霊力を失ってしまいました。重明(ちょうめい)は不満を持ちながらも、時影の意誌を尊重し、極寒の地に行って赤果を採ってきました。また、大司命(だいしめい)が真実を知って朱顔に危害を加えるのではないかと心配し、彼女の記憶を消すことを提案しましたが、時影は拒否しました。時影は自分の方法で朱顔を守り、彼女を危険に巻き込まないようにしようと決意しました。
一方、朱顔は重明(ちょうめい)神鳥から羽を贈られた意味を知り、それを友情の証として大切に思っていました。彼女は友人の白雪鶯(はくせつおう)が望星使の首席ダンサーの資格を維持できるように、この貴重な贈り物を譲り渡し、彼女の無私と義侠心を見せました。
一方、白雪鷺(はくせつろ)は白王(はくおう)の指示で、貴重な薬草を持って時雨(じう)殿下のもとを訪れ、関係を深めようとしました。
大司命(だいしめい)の登場は、この物語に神秘さと緊張感を加えました。彼は時影の状態を疑問視し、外部の人物が介入したのではないかと疑っており、今後の展開がさらに波乱に満ちたものになることを予感させます。そして、時影、朱顔、重明(ちょうめい)の三角関係も、運命の導きによって、未知の領域へと進んでいくことでしょう。
第4話感想
第4話は、時影の魔障と朱顔の献身、そして重明(ちょうめい)の苦悩が描かれた、見応えのある回でした。
時影は、朱顔の命を懸けた行動によって魔障から解放されましたが、その代償として霊力を失ってしまいました。一方、朱顔は時影への感謝の気持ちから、彼を助けるために命を懸けました。
重明(ちょうめい)は、時影の運命の相手である朱顔を傷つけることを拒否する時影に複雑な感情を抱いています。彼は時影の意誌を尊重しながらも、朱顔の安全を心配しています。
つづく