玉骨遥 最終回 第40話 あらすじ/ネタバレ

止淵(しえん)はわずかな意識の中で、苦悩に満ちていました。彼は自分が犠牲になっても、虚遥(きょよう)の陰謀を阻止し、雲荒(うんこう)を滅ぼすわけにはいかないことを知っていました。しかし、虚遥(きょよう)の強力な支配下では、彼は束縛を解くことも、自害することもできませんでした。虚遥(きょよう)は曜儀(ようぎ)を取り戻し、止淵(しえん)が海皇(かいこう)を見つけるのを助けるという餌を使って、止淵(しえん)を完全に闇の深淵に引きずり込もうとしました。

一方、時影(じえい)は朱顔(しゅがん)を連れて嘉蘭(からん)皇城に入り、解決策を探そうとしましたが、赤王(せきおう)と赤王(せきおう)妃が止淵(しえん)の戦書に耐えられず、自死を選んで赤(せき)族を守ったことを知りました。朱顔(しゅがん)は悲報を聞いて、心が張り裂けそうになり、自責の念に駆られ、急いで屋敷に戻って後事を処理しました。彼女は両親の遺体を天極風(てんきょくふう)城に送り返し、心の中では過ぎ去った温かい日々を懐かしく思い出していました。時影(じえい)はそばで黙って寄り添い、朱顔(しゅがん)に荒西のたくましい木のように、どんなに嵐が来ても強く生き抜くようにと慰めました。

空桑(くうそう)を守るため、時影(じえい)は自ら出陣することを決意し、北冕(ほくべん)帝に兵を率いることを請願しました。彼は、止淵(しえん)はすでに虚遥(きょよう)の傀儡となっており、皇天(こうてん)后土(こうど)の力が虚遥(きょよう)によって利用されているため、氷族(ひょうぞく)の兵士は殺戮マシーンになっていることを知っていました。彼は、虚遥(きょよう)が海皇(かいこう)を見つける前に、この2つの神器を取り戻して雲荒(うんこう)の安寧を守らなければなりませんでした。北冕(ほくべん)帝は時影(じえい)の勇気と決意に心を動かされ、兵を率いる権限を彼に与え、父親としての謝罪と期待を伝えました。

緊張した雰囲気の中、朱顔(しゅがん)と時影(じえい)は白塔の頂上で簡素で心からの結婚式を挙げ、共に敵と戦うための誓いとなりました。しかし、新婚の夜の後、朱顔(しゅがん)は手紙を残して静かに去り、止淵(しえん)に一人で立ち向かい、必ず戻ると約束しました。時影(じえい)は心配しましたが、宮中から急な呼び出しがあり、北冕(ほくべん)帝が危篤のため、急いで宮殿に戻らなければなりませんでした。

北冕(ほくべん)帝は臨終の際に、空桑(くうそう)国を時雨(じう)に託し、時影(じえい)に深い謝罪と父としての愛情を伝えました。時影(じえい)はついに「父上」と呼び、北冕(ほくべん)帝は微咲んで息を引き取りました。

止淵(しえん)は氷族(ひょうぞく)の大軍を率いて空桑(くうそう)に攻め入り、時影(じえい)は迅速に防御を展開し、重明(ちょうめい)は九嶷(きゅうぎ)山の司空を率いて援軍に駆けつけ、各勢力が厳戒態勢を敷きました。戦闘中、時影(じえい)は七曜(しちよう)の力を利用して皇天(こうてん)后土(こうど)をコントロールしようと試みましたが、完全に成功することはできませんでしたが、止淵(しえん)の惑わせる能力を弱めることに成功しました。

朱顔(しゅがん)の決意と止淵(しえん)の最期

朱顔(しゅがん)は曜儀(ようぎ)に扮して止淵(しえん)に近づき、感情に訴えて彼の良心を呼び起こそうとしました。しかし、止淵(しえん)はすでに虚遥(きょよう)の操り人形となっており、抜け出すことができませんでした。窮地に陥った朱顔(しゅがん)は、止淵(しえん)に自分の記憶を消してもらうことで、皇天(こうてん)の指輪に近づく機会を得ようと決意します。その隙に、時影(じえい)は皇天(こうてん)の呪文を解き明かし、皇天(こうてん)后土(こうど)の力を手に入れます。

法器を失った止淵は、時影(じえい)と朱顔(しゅがん)を幻境に閉じ込めようとしますが、皇天(こうてん)后土(こうど)の力を合わせた時影と朱顔(しゅがん)の前に敗北し、虚遥(きょよう)の支配から解放されます。止淵は朱顔(しゅがん)に謝罪した後、虚遥(きょよう)と共に自爆を選びます。虚遥(きょよう)の魂魄(こんぱく)は逃げ惑い、朱顔(しゅがん)を惑わそうとしますが、時影の深い愛情と揺るぎない信念によって、朱顔は正気を取り戻します。

時影の犠牲と永遠の愛

虚遥(きょよう)を完全に封印するため、時影は自分自身を犠牲にする決意をします。彼は玉骨を朱顔に渡し、虚遥(きょよう)を永遠に体内に封印するために、自分の命を絶つように頼みます。時影の深い愛情と決意に直面した朱顔は涙ながらに玉骨を手に取り、時影の心臓に突き刺します。その瞬間、時影は雪寒微の花びらとなって散り、永遠の思い出として花びら一枚だけが残されました。

一年後

青罡(せいこう)は時雨(じう)に爵位を辞任し、後任を推薦して、権力の座から退き、心の平穏を求めることを決意します。朱顔は、雪寒微の花びらを大切に守り続け、毎年花が咲く時を待ちます。まるで時影が離れたことがなく、別の形でそばにいるかのように。

第40話の感想

玉骨遥 最終回 第40話は、愛と犠牲、そして希望を描いた感動的なものでした。数々の困難を乗り越えてきた時影と朱顔の愛は、永遠のものとなりました。また、止淵の苦悩と葛藤は、人間の心の複雑さを浮き彫りにしました。

特に印象に残ったのは、時影が自分の命を犠牲にして虚遥を封印するシーンです。彼の深い愛情と決意には胸を打たれました。また、朱顔の悲しみと強さは、見る人の心を揺さぶりました。

このドラマは、私たちに愛の大切さと、どんな困難にも希望を捨てないことの大切さを教えてくれました。

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