玉骨遥 第5話 あらすじ/ネタバレ

空桑(くうそう)の深い宮殿の中で

大司命(だいしめい)は、亡き母・白嫣(はくえん)の仇を討つため、時影(じえい)に復讐を望んでいた。しかし、時影(じえい)は自責の念に駆られ、母の遺誌に従い術法を極めることを誓い、嘉蘭(からん)皇城には決して足を踏み入れないと決意していた。大司命(だいしめい)の説得にもかかわらず、時影(じえい)の態度は固く、大司命(だいしめい)は諦めざるを得なかった。そこで、大司命(だいしめい)は時影(じえい)に祭祀(さいし)大典の記録係として水鏡に向かうよう命じた。

一方、重明(ちょうめい)は大司命(だいしめい)の方針に疑問を抱いていた。時影(じえい)は、大司命(だいしめい)が弟・時雨(じう)の成長と栄光を目の当たりにさせることで、何かを伝えようとしているのではないかと推測した。

白雪鶯(はくせつおう)は、姉・白雪鷺(はくせつろ)と争うつもりはなかったが、自分を応援してくれる人々の期待に応えたいと願っていた。ある日、河辺で心を落ち著かせていると、密かに応援してくれる少年に出会い、価た者同士の二人は互いに励まし合い、勇気を出すことを誓い合った。

白雪鷺(はくせつろ)の舞は宮中で評判となり、嬷嬷は望星使の重責を彼女に託そうとした。その時、白雪鶯(はくせつおう)は母妃の遺品である重明(ちょうめい)の羽根で飾られた舞衣を身に纏い、望星使の資格を勝ち取ろうと現れた。嬷嬷は、時雨(じう)殿下の裁定を仰ぐことにした。時雨(じう)の出現に、白雪鶯(はくせつおう)は昨日の少年が空桑(くうそう)の皇子であることに驚きを隠せなかった。最終的に、時雨(じう)は祖製に従い、白家嫡女である白雪鶯(はくせつおう)を望星使に任命した。

一方、赤淵(せきえん)は朱顔(しゅがん)の拝師の祝いとして、一人で鲛人集市に向かった。彼は貴重な鲛绡を手に入れようとしたが、海国(かいこく)軍に強奪されてしまった。赤淵(せきえん)は惜しみなく金を支払い、鲛绡を買い取って老人へ贈った。老人は感謝の気持ちとして、彼に謎の贈り物をする。

祭祀(さいし)大典で、時雨(じう)は緊張のあまりセリフを忘れてしまったが、白雪鶯(はくせつおう)のさりげないサポートもあり、なんとか演説を無事に終えた。貴女の献舞の場面で、重明(ちょうめい)は自分の羽根が朱顔(しゅがん)によって白雪鶯(はくせつおう)の舞衣に使われていることに気づき、大司命(だいしめい)も白雪鶯(はくせつおう)を疑い始めた。時影(じえい)は疑惑を晴らすため、花びらに変身して朱顔(しゅがん)に近づき、舞の中でそっと羽根を折るように指示した。朱顔(しゅがん)は期待に応え、任務を完璧に果たした。

時雨(じう)は白雪鷺(はくせつろ)の舞を絶賛し、白雪鶯(はくせつおう)は落胆を隠せなかった。大司命(だいしめい)は舞衣の由来を密かに尋ねたが、白雪鶯(はくせつおう)は曖昧な返答をした。幸いなことに、舞衣の羽根が折れていることから、大司命(だいしめい)は民間伝承の品だと勘違いし、彼女への疑念を払拭した。

朱顔(しゅがん)は九嶷(きゅうぎ)山の情勢を心配し、父王と共に立ち去ろうとしたが、怪我を理由に一日だけ滞在する許可を得た。彼女は密かに帝王穀を訪れて時影(じえい)に会おうとしたが、重明(ちょうめい)に阻まれた。その時、時影(じえい)が現れ、重明(ちょうめい)の衝動を止めた。朱顔(しゅがん)は元神重聚の術を学びたいと懇願したが、時影(じえい)はそんな術は存在しないと断言し、現実的でない幻想を諦めるよう諭した。しかし、朱顔(しゅがん)の決意は固く、時影(じえい)は仕方なく彼女の刺繍を返し、執念を捨てるよう願った。

雪鶯(せつおう)は時雨(じう)の大殿での冷淡な態度に落胆し、一人で河辺をさまよっていた。時雨(じう)が突然現れ、自分の苦衷を説明し、彼女に手彫りの木彫りの鶯を贈った。二人の誤解は解け、時雨(じう)は雪鶯(せつおう)を守るために白王(はくおう)からの婚約の圧力から逃れるために大殿でわざと冷たく振舞っていたことを告白した。雪鶯(せつおう)への気持ちは変わっていないと誓う時雨(じう)。二人の関係は、より温かく甘いものへと発展していく。

玉骨遥 第5話 感想

第5話は、様々なキャラクターの思惑が交錯し、物語が大きく展開する重要なエピソードでした。

まず、時影(じえい)と大司命(だいしめい)の関係が描かれました。大司命(だいしめい)は時影(じえい)に母・白嫣(はくえん)の仇を討つことを望んでいますが、時影は自責の念に駆られ、復讐を拒否しています。二人の葛藤は、今後の物語の重要なポイントとなるでしょう。

また、白雪鶯(はくせつおう)と白雪鷺(はくせつろ)の姉妹関係も描かれました。白雪鶯(はくせつおう)は姉・白雪鷺(はくせつろ)と争うつもりはありませんが、自分を応援してくれる人々の期待に応えたいと願っています。一方、白雪鷺(はくせつろ)は望星使の重責を担うことになり、大きなプレッシャーを感じています。二人の姉妹は、それぞれの道を歩みながら、成長していくことでしょう。

つづく