玉骨遥 第6話 あらすじ/ネタバレ

白雪鷺(はくせつろ)は偶然、白雪鶯(はくせつおう)と時雨(じう)殿下の親密な様子を目撃し、鶯が時雨(じう)殿下と結託して出世を企んでいるのではないかと疑います。彼女は、どんなことがあっても世子(せいし)妃になるという夢を諦めず、最後まで諦めずに努力することを決意します。

一方、雪鶯(せつおう)は親友の朱顔(しゅがん)に、時雨(じう)殿下への想いを打ち明けます。朱顔(しゅがん)は木鳥に刻まれた言葉から時雨(じう)の気持ちを感じ取りますが、両家の重圧によって二人が結ばれることが難しいことも理解しています。彼女は、もし時雨(じう)の兄である時影(じえい)が生きていれば、二人を助けてくれるかもしれないと嘆きます。

その頃、重明(ちょうめい)神鳥は朱顔(しゅがん)が元神重聚の術を切望していることを知り、今夜亥の刻に帝王穀の星尊(せいそん)大帝の墓前にある七星灯がその鍵になると告げます。重明(ちょうめい)はこれを試練と捉え、朱顔(しゅがん)に七星灯を取ってくるよう促します。危険を承知しつつも、朱顔(しゅがん)は帝王穀へと向かいます。

白雪鷺(はくせつろ)は妹の窮状を不憫に思い、雪鶯(せつおう)から木彫の鳥を奪い、登徒子を糾弾するために臣下を集めます。雪鶯(せつおう)は時雨(じう)を守るため、木鳥の本当の持ち主を明かすことはできません。

夜が訪れ、朱顔(しゅがん)は一人で帝王穀に侵入します。様々な罠や危険に遭遇しますが、不屈の意誌と努力でついに七星灯を見つけます。しかし、霊力が尽きようとしたその時、時影(じえい)が現れて助け、七星灯を手に入れることができました。

重明(ちょうめい)の勝手な行動に不満を漏らしながらも、時影(じえい)は朱顔の勇敢さに複雑な感情を抱きます。彼は朱顔に、真の元神重聚の術は存在しないと告げ、諦めるよう促します。この言葉に心を痛めた朱顔は涙ながらに、もう時影(じえい)に執著しないと約束し、二度と帝王穀には足を踏み入れないと誓います。

時雨(じう)殿下は騒動の解決を依頼され、雪鶯(せつおう)が辱められているのを見て、ついに勇気を振り絞って木鳥は自分が贈ったものだと告白し、雪鶯(せつおう)への想いを明らかにします。この行動は週囲の人々を驚かせ、青(せい)王は激怒し、白王(はくおう)は喜びます。

その後、九嶷(きゅうぎ)山から帝王穀の下で修行していた神官が突然引っ越したという知らせが入り、朱顔はそれを聞いて激高し、倒れてしまいます。大司命(だいしめい)は白王(はくおう)に、未来の世子(せいし)候補にはまだ変数があると告げ、時影(じえい)殿下が生きている可能性を示唆します。白王(はくおう)は時影(じえい)の生死について新たな推測をします。

朱顔が倒れた後、王妃は赤淵(せきえん)を派遣して様子を見に行かせます。赤淵(せきえん)は優しい言葉で朱顔を慰め、世の中は移り変わり、未来には転機が訪れるかもしれないと告げます。二人は街を歩き、美味しいものを食べながら、朱顔の気分は徐々に回復し、赤淵(せきえん)に自分の思いや考えを打ち明けます。彼らは、どんな悲しいことがあっても、お互いに打ち明け、一緒に乗り越えていくことを約束します。

第6話の感想

第6話は、複雑な感情が交錯する回でした。白雪鷺(はくせつろ)の嫉妬、雪鶯(せつおう)と時雨(じう)殿下の恋慕、朱顔の切なる願い、そして時影の複雑な心境。それぞれが自分の思いを抱えながら、物語は大きく動き始めます。

特に印象的だったのは、朱顔の勇敢さです。危険を承知で七星灯を取りに行く姿は、彼女の強い意誌と決意を感じさせました。また、時影が朱顔を助けるシーンは、二人の関係に新たな展開をもたらす予感を感じさせます。

一方で、白雪鷺(はくせつろ)の嫉妬心は、物語の今後を不安定にする要素です。彼女がどのような行動に出るのか、目が離せません。

つづく