玉骨遥 第7話 あらすじ/ネタバレ

赤渊の深い愛情を受け、朱顔(しゅがん)は鲛族から貴重な宝物である明月绡を受け取った。これは単なる宝物ではなく、朱顔(しゅがん)が過去に別れを告げ、想いを託すための媒介である。元神が再会することはできないと知りながらも、朱顔(しゅがん)はより強い力で愛する人を守るために修行を続ける決意をした。彼女は軽くため息をつき、侍女にこの気持ちを九嶷(きゅうぎ)山に届けるように命じ、それが静かに見守ってくれることを願った。

一方、青(せい)王と青妃(せいひ)の密談では、九嶷(きゅうぎ)山の秘密が明らかになった。青(せい)王は、九嶷(きゅうぎ)山で謎めいた小神官に出会ったことを明かし、その正体は不明であり、大司命(だいしめい)が自分と敵対するほどになっているという。青(せい)王は、この小神官が、本来は亡くなっているはずだが大司命(だいしめい)が密かに保護していると思われる少年、時影(じえい)ではないかと推測した。権力を固めるために、青(せい)王は北冕(ほくべん)帝に真実を隠蔽し、時雨(じう)の世子(せいし)への道を切り開くことにした。

一方、白王(はくおう)は白雪鷺(はくせつろ)に、時雨(じう)と雪鶯(せつおう)の結婚を期待する家族の気持ちを伝えた。青妃(せいひ)の突然の訪問は、白雪鷺(はくせつろ)に世子(せいし)妃の地位への意向を直接尋ねるものであった。白雪鷺(はくせつろ)は自分の野心を隠さず、帝王穀には知られていない秘密が隠されているかもしれないと明かし、真実を明らかにし、自分の居場所を確保することを誓った。

時影(じえい)の18歳の誕生日、九嶷(きゅうぎ)山は華やかに飾り付けられ、大司命(だいしめい)は時影(じえい)を九嶷(きゅうぎ)山の少司命(しょうしめい)として正式に確立するために成人式を執り行った。一方、六部王府には弟子入りを希望する手紙がひそかに届き、各部族の若い才能ある人々の注目を集めた。この選抜は、個人の名誉を争うだけでなく、時影(じえい)が未来を計画し、各勢力を引き込むための重要な一歩でもある。

清修殿では、時影(じえい)と重明(ちょうめい)が束の間の静寂を楽しみ、明月绡と一緒に意外な贈り物である刺繍のハンカチを受け取った。時影(じえい)は淡々と受け取り、自分の好みではないことを理由に燃やしてしまった。白王(はくおう)は、この機会に雪鶯(せつおう)と雪鷺(せつろ)の姉妹を九嶷(きゅうぎ)山に送り込み、運命を左右する選抜に参加させ、控えめに振る舞うように忠告した。

朱顔(しゅがん)は九嶷(きゅうぎ)山が弟子を募集していることを知り、複雑な気持ちになった。彼女は自分の実力を証明したい気持ちと、かつて自分を否定した人物に会うことを恐れる気持ちの両方を持っていた。赤淵(せきえん)の励ましと指導を受け、彼女は高祖母である濯儀の勇気と忍耐を思い出し、九嶷(きゅうぎ)山に登り、自分のためにチャンスをつかむ決意をした。

選抜の日、六部の精鋭たちが一堂に会し、緊張と熱気に包まれた。青罡(せいこう)の強引な参加により、競争はさらに激化した。雪鷺(せつろ)は巧妙な策略を駆使し、朱顔(しゅがん)を利用して強敵である青罡(せいこう)を排除しようとしたが、朱顔(しゅがん)は操り人形ではなく、雪鷺(せつろ)の策略を見抜き、青罡(せいこう)と試合後に決著をつけることを約束した。

大司命(だいしめい)が執り行った成人式は厳粛で神聖なものだった。時影(じえい)は正式に九嶷(きゅうぎ)山の少司命(しょうしめい)となった。しかし、朱顔(しゅがん)は少司命(しょうしめい)が時影(じえい)であることを知ると、複雑な感情が込み上げてきた。彼女は試験を放棄することを決意し、時影(じえい)もそれを止めようとはしなかった。ただ、次の試験のルールを静かに発表した。

運命、権力、感情が絡み合った戦いが九嶷(きゅうぎ)山で静かに幕を開け、朱顔(しゅがん)と時影(じえい)の葛藤は、この試練の中で徐々に明らかになっていく。

第7話の感想

第7話は、物語が大きく動き出した回でした。赤淵(せきえん)の深い愛情を受け、明月绡を手に入れた朱顔(しゅがん)は、元神が戻らなくても、より強い力で愛する人を守る決意を固めました。一方、九嶷(きゅうぎ)山では、時影(じえい)が小神官として登場し、青(せい)王は時影(じえい)の正体を隠蔽することを決意しました。白王(はくおう)は、時雨(じう)と雪鶯(せつおう)の結婚を期待し、白雪鷺(はくせつろ)は帝王穀の秘密を暴くことを誓いました。

朱顔(しゅがん)と時影の再会は、複雑な感情が交錯するものでした。朱顔(しゅがん)は時影に弟子入りすることを決意しましたが、時影の正体を知ると、試験を放棄することを決意しました。時影は、朱顔(しゅがん)の気持ちを受け止め、次の試験のルールを発表しました。

つづく