玉骨遥 第9話 あらすじ/ネタバレ

時影(じえい)と朱顔(しゅがん)は彼岸の境地に足を踏み入れると、そこで謎めいた老婆婆に出会います。老婆婆は、混沌(こんとん)の難を生き延びた唯一の人物であり、長年この地で出口を探していました。彼女は朱顔(しゅがん)と少司命(しょうしめい)が一緒にいるのを見て、朱顔(しゅがん)をこの地に留めようと企みます。朱顔(しゅがん)はそれを拒否しますが、時影(じえい)は一転して朱顔(しゅがん)の手を握り、お菓子を食べさせます。その甘い仕草に、朱顔(しゅがん)は心が温まります。

老婆婆は時影(じえい)の行動を喜び、正体を現します。それは、痴霊が化けた姿でした。老婆婆は時影(じえい)に襲いかかりますが、時影(じえい)は素早く幻影を破ります。この境地では、貪・嗔・痴の三つの霊が影響しており、痴を破らなければ脱出できないことがわかります。時影(じえい)は部屋の中で謎のメッセージを見つけますが、その意味を理解することができません。

朱顔(しゅがん)は疑問を抱き、時影(じえい)に危険を冒した理由を尋ねます。時影(じえい)は答えず、二人で必ずこの難を乗り越えるとだけ言います。そして、部屋の幻術を破りますが、出口がどこかわかりません。時影(じえい)は朱顔(しゅがん)を犠牲にすることを提案しますが、それは朱顔(しゅがん)の怒りを利用して生み出すための策略でした。真相を知らない朱顔(しゅがん)は、時影(じえい)への失望と憎しみを抱きながら洞窟に飛び込みます。

しかし、時影(じえい)の策略は成功し、朱顔(しゅがん)は怒りによって生還を果たします。一方、時影(じえい)は混沌(こんとん)の中に取り残されてしまいます。朱顔(しゅがん)は千月(せんげつ)峰で目を覚まし、自分が姿を消していたのはほんの一瞬だったことに驚きます。

混沌(こんとん)は朱顔の苦しみを利用して時影を倒そうとしましたが、朱顔は時影を信じ続けていました。朱顔は玉骨を探し、時影を救い出すことを決意します。時影も無事に帰還し、大司命(だいしめい)の疑問に、修道は衆生を守るべきであり、道を失ってはならないと答えます。大司命(だいしめい)は納得しませんが、受け入れるしかありませんでした。

朱顔は千月(せんげつ)峰で玉骨が異変を起こしていることを発見し、時影が無事でいることを推測します。その後、雪鷺(せつろ)と雪鶯(せつおう)の姉妹が現れ、玉骨を巡る戦いが始まります。朱顔は皆を守るために自分を犠牲にしますが、玉骨は溶岩に落ちてしまいます。しかし、それは幻覚であり、全員が無事でした。

戦いが終わり、白雪鷺(はくせつろ)は首席弟子となりましたが、大司命(だいしめい)は朱顔を認めています。時影は大司命(だいしめい)の疑念を払拭するため、朱顔を弟子にすることを誌願し、一ヶ月の観察期間を得ます。山を下りた朱顔は時影の正体を知り、感謝と疑問を抱きます。そして、山に登って辞退し、自分の気持ちを伝えようと決意します。時影は朱顔の能力が足りないと言いながらも、大司命(だいしめい)の介入を防ぐために密かに守ります。

朱顔は最終的に自分の心に従い、時影に別れを告げて、自分自身の道を歩むことを決意します。時影は表面上は九嶷(きゅうぎ)山の規則に従いますが、内心では朱顔の決意と勇気を尊敬しています。二人の間には愛情が芽生えていますが、身分と責任のために言葉にすることができません。彼岸への旅は、外界を探求するだけでなく、内なる感情を深く掘り下げるものでした。

第9話感想

第9話は、時影と朱顔の絆が深まる一方で、混沌(こんとん)の脅威が迫る緊迫感あふれる展開でした。

時影は朱顔を救うために危険を冒し、朱顔は時影を信じ続ける姿が印象的でした。また、時影が朱顔を弟子にすることを誌願するシーンは、二人の関係に変化が訪れることを予感させます。

一方で、混沌(こんとん)は朱顔の苦しみを利用して時影を倒そうとするなど、陰謀が渦巻いています。果たして時影と朱顔は混沌(こんとん)を倒すことができるのでしょうか?次回の展開が気になります。

つづく