花青歌(はなおうた)~悪役皇子の花嫁~ 第2話 あらすじ/ネタバレ

夜が更けていく中、紀楚(きくち)は王府の隅々まで捜索するも、花青歌(はなおうた)の姿は見つかりません。彼は捜索を続けるふりをするしかなく、複雑に入り組んだ迷宮の奥には、花青歌(はなおうた)を逃がすための高人がいると推測します。

一方、目を覚ました花青歌(はなおうた)は、自分が描いた古代世界にいることに複雑な気持ちになります。現実を受け止められないまま、従兄の紀雲(きぐも)が訪ねてきます。彼は心配そうに、身分を隠すように忠告し、再び紀楚(きくち)に捕らえられないようにと釘を刺します。花青歌(はなおうた)は後悔の念に駆られ、もしやり直せるなら、紀楚(きくち)を最後まで栄光に導く結末を変えたいと誓います。

夜になり、紀雲(きぐも)は花青歌(はなおうた)を連れ出し、気分転換に街へ出かけます。街の賑わいは彼女の想像をはるかに超えており、人々の声と煌びやかな灯火に、小説よりも現実の方が生き生きとしていると感じます。紀雲(きぐも)の目には、花青歌(はなおうた)は普段の静かな様子とは違い、珍しいほど明るく活発に見えます。

舞雪姫(まい せつき)の登場は、今夜の最も華やかな光景となりました。彼女の優雅な舞は、多くの人々を魅瞭します。花青歌(はなおうた)は舞台上の美女を見つめながら、その運命がすでに決まっていることを知って心がざわつきます。舞雪姫(まい せつき)の美しさと、彼女が直面する悲劇は、花青歌(はなおうた)の心を重くします。

深夜、花青歌(はなおうた)はそっと戻ると、舞雪姫(まい せつき)がまるで彫刻のようにじっと座っていることに気づきます。声をかけると、突然舞雪姫(まい せつき)が返事をし、花青歌(はなおうた)は驚きます。その霓裳舞衣を見た瞬間、花青歌(はなおうた)の記憶が蘇ります。彼女は、この舞衣を著た翌日が舞雪姫(まい せつき)の命日であることを知っています。

運命を変えるため、花青歌は行動を起こします。彼女は男装をして青楼に潜入し、悲劇を防ごうとします。しかし、入り口で遊び人の紀峰 (きほう)と鉢合わせになり、口論の末に別れます。この様子は、闇闇から様子を伺っていた紀楚(きくち)の目に留まり、彼は花青歌の正体にさらに興味を持ち、これから起こる嵐を予感します。

花青歌は霓裳舞衣を盗もうとしますが、紀峰 (きほう)の突然の訪問で計画が狂います。急いで梁に隠れると、なんと紀楚(きくち)もそこに隠れていることに気づきます。紀峰 (きほう)が去った後、紀楚(きくち)の問いかけにより、部屋の空気が張り詰めます。花青歌は機転を利かせて、本当の身分を明かしません。そのとき、雪舞姫の侍女が舞衣を持ち去ろうとしますが、紀楚(きくち)の手下に阻止されます。

雪舞姫の突然の登場で、部屋の膠著状態が打破されます。彼女は花青歌がここにいるとは思っておらず、自分の舞衣がなくなっていることも知りません。花青歌は彼女の出現に驚きながらも、運命を変えるチャンスかもしれないと密かに期待します。一方、仵作の林夕瑶(りん せきよう)は事件を捜査中、花青歌が青楼にいるという知らせを受けて、紀雲(きぐも)が心配そうに駆けつけます。

部屋の中では、花青歌と雪舞姫がそれぞれ考えをめぐらせています。雪舞姫は点心を理由に部屋を出ていきますが、花青歌は侍女がすでに舞衣を持って逃げ出したのではないかと疑います。そして、雪舞姫の真の目的は舞衣を取り戻すことかもしれないと推測します。舞衣をめぐる闇流が静かに渦巻き、花青歌が運命を書き換え、悲劇を防ぐことができるのか、今後の展開に注目です。

第2話の感想

第2話は、花青歌が現実世界に迷い込み、紀楚(きくち)と再会するところから始まります。花青歌は自分が描いた古代世界にいることに驚き、戸惑いを隠せません。しかし、紀楚(きくち)の追跡をかわしながら、この世界を探索し、運命を変えるための行動を起こしていきます。

特に印象的なのは、舞雪姫(まい せつき)の登場シーンです。彼女の優雅な舞は見る人を魅瞭し、花青歌もその美しさに心を奪われます。しかし、花青歌は舞雪姫(まい せつき)の悲劇的な運命を知っており、なんとかしてそれを阻止しようと決意します。

また、紀楚(きくち)と花青歌の関係にも注目です。2人は敵対する立場でありながら、互いに惹かれ合っている様子が描かれています。紀楚(きくち)は花青歌の正体に興味を持ち、彼女を監視し始めます。花青歌もまた、紀楚(きくち)の真意を探ろうとします。

つづく