『花青歌(はなおうた)~悪役皇子の花嫁~』第22話 あらすじ/ネタバレ

京城の一角で、定国公は娘の林夕瑶(りん せきよう)の帰りを待ち続けていた。夕瑶の部屋は丁寧に手入れされ、父親の深い愛情と期待が感じられた。瞎説は定国公を慰め、不安を和らげようとした。誰もが夕瑶は戻ってこないと思っていたが、彼女は突然姿を現し、「父上」と呼びかけた。その瞬間、定国公の心は溶けた。夕瑶は許すことを選んだ。彼女は、長年の離別が父親の意思ではないことを知っていた。血のつながりは過去の誤解を乗り越えた。

一方、紀雲(きぐも)はトーテムの手がかりを追跡しているうちに、驚愕の事実を発見した。彼の母親にも同じ刺青が隠されていたのだ。この突然の真実に彼は衝撃を受け、さらにその刺青が恋人同士の証である「生死の契り」であることを知って言葉を失った。

別室では、紀楚(きくち)が杜文書(と ぶんしょ)を尋問していた。杜文書(と ぶんしょ)は、かつて身分の違いから愛する富豪の娘と離れ離れになったことを告白した。彼は名前を変えてこの地で役職に就いたが、彼の心を奪った女性はなんと現在の皇后だった。この言葉に、場の空気が一変し、杜文書(と ぶんしょ)は慌てて否定した。

その時、皇侄女の花青歌(はなおうた)が尋問室に入ってきた。杜文書(と ぶんしょ)は最後の希望を見出したかのように、花青歌(はなおうた)に伝言を頼んだ。しかし、彼はそれ以上何も言えないまま、硫黄粉と光を巧みに使って自害し、部屋には驚きと謎が残された。

紀雲(きぐも)は母親から受け取ったペンダントが、杜文書(と ぶんしょ)の遺品と全く同じであることに気づいた。これは二人の間に何らかの関係があることを示している。息子の問いかけに、母親はついに杜文書(と ぶんしょ)との過去を打ち明けた。紀雲(きぐも)は事実を受け入れることができず、特に幼い頃に母親に叱られた時のことを思い出した。今となっては、最も親しい人が壁を作っていたことがわかった。

紀楚(きくち)は花青歌(はなおうた)を信じ続けていた。杜文書(と ぶんしょ)の遺言が謎のまま残されていても、彼は花青歌(はなおうた)を疑うことはなかった。花青歌(はなおうた)は、杜文書(と ぶんしょ)が明かそうとした15年前の秘密と、突然の火事が真実を阻んだことなど、知っているすべてを紀楚(きくち)に話した。

その後、侍衛が杜文書(と ぶんしょ)の殺害犯として指名されたが、その背後には別の事情があることは明らかだった。真犯人はまだ闇躍している。皇后は自分の嫁入り道具、特に杜文書(と ぶんしょ)との定情品を見て、複雑な気持ちになった。彼女がそれを処分しようとしたまさにその時、花青歌(はなおうた)が現れた。花青歌(はなおうた)は杜文書(と ぶんしょ)の遺言を餌に皇後の仮応を探ろうとしたが、皇后は動揺していないように見え、花青歌(はなおうた)は失望と困惑を覚えた。

皇宮を後にした花青歌(はなおうた)は落ち込んでいた。紀楚(きくち)はそれを察し、言葉で慰めるだけでなく、冗談めかして自分のことを好きになったのかと尋ねた。花青歌(はなおうた)は恥ずかしそうにそれを否定した。

一方、定国公は再び紀楚(きくち)に夕瑶との結婚を申し入れた。夕瑶が紀家に嫁ぎ、穏やかな生活を送れるようにと願った。しかし、紀楚(きくち)の拒否に定国公は激怒し、立ち去ってしまった。その様子を偶然花青歌(はなおうた)が目撃した。紀楚(きくち)は花青歌に自分の気持ちを伝え、彼女をどんな危険からでも守ると誓った。花青歌は胸が熱くなったが、恥ずかしそうに逃げ出し、温かい雰囲気と未解決の縁を残した。

第22話の感想

第22話は、衝撃的な展開と複雑な人間関係が描かれていて、非常に興味深い回でした。特に、杜文書(と ぶんしょ)の死と、その背後にある謎は、今後のストーリー展開に大きく影響を与えそうです。

また、紀雲(きぐも)と母親の関係も大きな注目ポイントでした。母親が杜文書と深い関係にあったという事実は、紀雲(きぐも)にとって大きな衝撃だったと思います。今後、このことが紀雲(きぐも)の心にどのような影響を与えるのか気になります。

花青歌と紀楚(きくち)の関係も進展を見せてきました。紀楚(きくち)は花青歌を心から愛していることが伝わってきましたが、花青歌の気持ちは複雑なようです。

つづく