『花青歌(はなおうた)~悪役皇子の花嫁~』第27話 あらすじ/ネタバレ
夜が静かに訪れ、韋(い)貴妃は宮殿で亡き愛息のために紙銭を燃やしていた。涙は、自分の不注意を悔やむ気持ちで溢れていた。悲しみに浸っている韋(い)貴妃の前に、紀楚(きくち)が現れ、協力して長年隠されてきた秘密を暴こうと持ちかける。
最初は、韋(い)貴妃は紀楚(きくち)を息子の真犯人だと勘違いし、怒りと絶望が交錯する。しかし、会話が進むにつれて、真実は徐々に明らかになる。なんと、皇后が黒幕だったのだ。韋(い)貴妃は怒りとともに、復讐の炎を燃やす。
紀楚(きくち)は協力だけでなく、母親の過去の事件の真実を突き止めたいと考えていた。韋(い)貴妃はついに心を開き、過去の出来事を語り始める。宮廷は常に変化しており、賢(けん)妃の台頭は彼女たちにとって脅威だった。特に皇后は、陰謀を企てていた。ある日、韋(い)貴妃は偶然にも妖毒に関する秘密を耳にし、衝動的に賢(けん)妃を陥れるために毒を使うことを決意する。しかし、それはすべて皇后的策略であり、彼女は皇后の操り人形だったのだ。
さらに衝撃的なのは、韋(い)貴妃はかつて皇太子を身ごもっていたが、皇后的陰謀によって流産し、蘇家に恨みを持つように仕向けられたことだ。怒りに駆られた彼女は、蘇家を滅ぼしてしまった。今になって思えば、すべては皇后的策略だったのだ。紀楚(きくち)は複雑な気持ちになり、韋(い)貴妃と皇帝を会わせ、真実を明らかにすると約束する。しかし、運命は残酷にも、希望が現実になろうとしたまさにその時、韋(い)貴妃は闇殺されてしまう。彼女の最後の願いは、紀楚(きくち)に紀峰 (きほう)の仇を討つことだった。
太子の結婚式は、韋(い)貴妃の突然の死によって闇雲に包まれる。皇后は表面上悲しみに暮れているが、実は紀楚(きくち)を陥れ、東正司の職を奪うという腹黒い計画を企てていた。皇帝は、権力への執著と紀楚(きくち)の台頭への不安から、この行動に出たのだ。
一方、紀雲(きぐも)と林夕瑶(りん せきよう)の結婚式の夜、突然の出来事によって寂しいものとなってしまう。林夕瑶(りん せきよう)は一人部屋で過ごし、未来への不安が募る。翌日、紀雲(きぐも)は母后に謁見する。二人は心の中で通じ合い、皇后は自責の念を感じながらも、紀雲(きぐも)の未来のためだと主張する。紀雲(きぐも)は涙ながらに、どんなことがあっても母后を守ると誓う。
与此同時、魏南伊は紀楚(きくち)との縁談を成立させるために、花青歌(はなおうた)に近づき、紀楚(きくち)との誤解を解こうとする。紀菀児(きえんじ)は公冶棋 (こうや き)と駆け落ちすることを決意し、紀楚(きくち)は仮対するものの、妹の決意を感じ取る。公冶棋 (こうや き)は過去を捨て、新しい生活を始めようと決意するが、魏南伊から、彼らの未来に影響を与えるかもしれない重要な情報を得る。
このエピソードでは、宮廷の闇流が渦巻き、登場人物それぞれが自分の立場や感情のために苦悩する。真実の解明は、手の届くところにあるように見えて、まだ遠い。
第27話の感想
第27話は、衝撃的な展開が続く回でした。韋(い)貴妃の死、皇后的陰謀の全貌、紀楚(きくち)の決意など、見どころ満載でした。
特に印象に残ったのは、韋(い)貴妃の最期です。彼女は息子を殺した犯人を憎みながらも、真実を明らかにしようと奮闘していました。しかし、あと一歩のところで命を落とされてしまい、とても悲しい気持ちになりました。
また、皇后的陰謀の深さに驚愕しました。彼女は権力を手に入れるためなら、手段を選ばない冷酷な人物です。紀楚(きくち)が彼女に立ち向かうことができるのか、今後の展開が気になります。
一方で、紀楚と花青歌(はなおうた)の絆が深まっている様子も描かれていました。二人は困難に立ち向かう中で、お互いを支え合っています。彼らの恋の行方も見逃せません。
つづく