花青歌(はなおうた)~悪役皇子の花嫁~ 第31話 あらすじ/ネタバレ

紀楚(きくち)は夢から覚めると、花青歌(はなおうた)と並んで寝ていることに気づく。二人は互いに気まずそうに視線をそらし、空気は恥ずかしさで満たされた。

宮中

定国公は皇后に招かれ、林夕瑶(りん せきよう)の近況を尋ねられる。皇后は林夕瑶(りん せきよう)を通して定国公との関係を強固にしようと企む。定国公は娘が嫁いでいるため、簡単には会えないことを理解しつつも、皇后的意図を察し、承諾する。

一方、皇后は皇上の書斎で賢(けん)妃の絵を見つけ、嫉妬に駆られる。ちょうどそこに皇上が現れ、皇后は怒りを露わにする。皇上は不快感を示し、皇后を追い出す。皇后は危機感を募らせ、皇上の賢(けん)妃への想いに恐怖を感じる。地位を固めるため、皇后は紀楚(きくち)を標的にし、紀雲(きぐも)への脅威を弱めようと考える。

山賊襲撃

紀菀児(きえんじ)の輿入れ一行が山賊に襲撃される。護衛は奮戦するも、敵わず全滅。紀菀児(きえんじ)は侍女の必死の護衛により辛くも逃げるが、命の危機にさらされる。

悲報

知らせは京に届き、紀楚(きくち)と花青歌(はなおうた)は衝撃を受ける。特に花青歌(はなおうた)は、紀菀児(きえんじ)の遺品に悲しみが込み上げる。

怒りと自責

公冶棋 (こうや き)は紀菀児(きえんじ)の死を知り、紀楚(きくち)の失態を責め立てる。二人は激しく口論となり、手出し寸前になる。皇后は悲嘆に暮れ、娘の死は自分のせいだと自責する。公冶棋 (こうや き)は怒りながらも皇后には手を下さず、複雑な心境に陥る。皇上も娘を守れなかったことを悔やむ。

約束

紀雲(きぐも)は母のそばで寄り添い、皇后は泣きながら紀雲(きぐも)に皇位に就くよう強く願う。紀雲(きぐも)は母の執念に無力感を感じながらも、逆らうことはできない。帰路、紀雲(きぐも)は偶然林夕瑶(りん せきよう)と出会う。結婚後、政務に忙殺され、妻をないがしろにしてきたにも関わらず、林夕瑶(りん せきよう)は変わらぬ優しさで接し、紀雲(きぐも)は申し訳ない気持ちになる。

再会

花青歌(はなおうた)は紀楚(きくち)の元に帰り、傷を癒そうとする。かつての情が蘇ることを願うが、現実には戻れない。魏南伊が訪れ、李丞相を孤立させた紀楚(きくち)の策略に感謝し、彼らの帰還への道筋ができたことを告げる。

葬儀

紀菀児(きえんじ)の葬儀の日、花青歌(はなおうた)は謎の力で部屋に閉じ込められる。焦る中、公冶棋 (こうや き)が現れ、葬儀会場へと連れて行く。そして、重要なことが起こるとほのめかす。

葬儀は厳粛な雰囲気の中行われる。突然、銀針が紀雲(きぐも)に飛んでくる。毒に侵された紀雲(きぐも)は狂乱状態に陥る。皇后は助けようとするが、紀楚(きくち)の思惑通りになってしまう。

実は、これはすべて紀楚(きくち)の計画だった。彼は皇妃の妖毒への依存を利用して、罪を認めさせ、母の無実を晴らそうとしていたのだ。

花青歌(はなおうた)は暴走する紀雲(きぐも)を見て、本能的に紀楚(きくち)の前に立つ。しかし、紀楚(きくち)は解毒剤で紀雲(きぐも)を救う。すべてを目の当たりにした皇上は真相を理解し、激怒して皇后を幽閉する。そして、紀雲(きぐも)を皇太子に冊封し、賢(けん)妃の名誉を回復する詔勅を下す。

波乱の後に、それぞれが複雑な思いを抱えながらも、新しい一歩を踏み出す。

第31話の感想

第31話では、物語が大きく動き、多くのキャラクターの運命が大きく変わりました。

まず、紀菀児(きえんじ)の死は大きな衝撃でした。彼女は無邪気で明るい性格で、多くの人々に愛されていました。彼女の死は、物語の大きな転換点となりました。

また、皇后の悪事が暴かれ、幽閉されることになりました。彼女は権力を維持するために手段を選ばず、多くの人々を不幸にしました。彼女の失脚は、物語をより良い方向へと導くでしょう。

そして、紀雲(きぐも)は皇太子に冊封されました。彼は賢明な人物であり、皇位に就くことで、より良い国を作ることができるでしょう。

つづく