花青歌(はなおうた)~悪役皇子の花嫁~ 第35話 あらすじ/ネタバレ

花青歌(はなおうた)の元に突然届いた手紙に、胸が高鳴る。急いで支度を済ませ、待ち合わせ場所へと向かうと、そこには懐かしい人物が待っていた。話の内容に心を重くした花青歌(はなおうた)は屋敷に戻るが、紀楚(きくち)は付き添いの侍女がいることを知り少し安心する。しかし、彼は囚われた皇帝の救出に心を砕き、厳重な宮中の警備を突破する作戦を練っていた。

一方、大殿に入った林夕瑶(りん せきよう)は、愁いを浮かべる紀雲(きぐも)の姿を見る。彼女は任務完瞭を告げるが、紀雲(きぐも)の心を晴らすことはできない。林夕瑶(りん せきよう)は優しく寄り添い、彼の不完全さを認め、それでも彼のことを一番に思っていることを伝える。紀雲(きぐも)は妹の幸せを喜び、皇室では個人の意誌が尊重されず、特に婚姻においては自由がないことを痛感する。

翌朝、紀雲(きぐも)の即位式が行われるはずだったが、城内の異常な雰囲気に公冶棋 (こうや き)と紀菀児(きえんじ)は不審を抱く。街には人影がなく、兵士が頻繁に巡回していることから、宮中で何かが起こったと推測する。公冶棋 (こうや き)は宮中で事件が発生し、城内が警備で固められていると推測し、紀菀児(きえんじ)は皇后の仕業ではないかと疑う。彼女は公冶棋 (こうや き)の助けを拒まず、侍衛の服を著せていざという時のために備える。

目を覚ました花青歌(はなおうた)は、侍女と2人きりで城外にいることに気づく。そこには離縁状が置かれていた。これは紀楚(きくち)が彼女を守るために、彼女が帰りたがっていると勘違いして行ったことだった。花青歌(はなおうた)は必死に抵抗し、命を賭してまで訴えるが、侍女の心を動かすことはできない。

夜が訪れ、紀楚(きくち)は皇城に突入する準備をするが、宮門の外には公冶棋 (こうや き)が待っていた。彼は紀楚(きくち)のために宮門を開けてくれるだけでなく、皇帝の毒を解毒することを約束する。

宮内では、皇后が表面上は皇帝を気遣うそぶりを見せながら、実は殺意を隠していた。定国公の到著は、紀楚(きくち)が兵を率いて近づいているという知らせを意味し、皇后は彼を排除しようと決意する。一方、紀雲(きぐも)は事前に計画を立て、林夕瑶(りん せきよう)に聖旨を預け、皇后を大殿に呼び出す。すべてが整い、あとは紀楚(きくち)が現れるのを待つのみだった。

花青歌(はなおうた)と侍女は侍女に扮して潜入するが、すぐに正体がバレてしまう。危機一髪のところで公冶棋 (こうや き)が現れ、2人を救出する。再会した公冶棋 (こうや き)は驚きながらも花青歌(はなおうた)の行動に感心し、彼女は特殊な手段を使って侍女を説得し、宮中に連れてきてもらったことを明かす。公冶棋 (こうや き)の目的が皇帝であることを知った花青歌(はなおうた)は、紀楚(きくち)を探しに行くことを決意する。公冶棋 (こうや き)は花青歌(はなおうた)に地図を渡し、2人は別行動を取る。

この夜、皇宮内外では陰謀と忠誠が交錯し、感情と責任がぶつかり合う。それぞれの信念のために戦う人々。花青歌(はなおうた)と紀楚(きくち)は再会できるのか? 紀雲(きぐも)は迫り来る危機にどう立ち向かうのか? すべての謎は、次回明らかになる。

第35話の感想

第35話は、花青歌(はなおうた)と紀楚(きくち)の運命が大きく動く重要な回でした。花青歌(はなおうた)は紀楚(きくち)の誤解により離縁され、城外に追放されてしまいます。しかし、彼女は諦めず、命を懸けて紀楚(きくち)のもとへ戻ろうとします。一方、紀楚(きくち)は皇帝救出のために宮中への潜入を計画しますが、その前に公冶棋 (こうや き)と再会し、彼の協力を得ます。

この回では、花青歌と紀楚の強い絆が描かれていました。花青歌は紀楚を救うために命を懸け、紀楚も花青歌を救うために危険を顧みません。また、公冶棋 (こうや き)の登場も大きな見どころでした。彼は紀楚の計画に協力し、花青歌の救出にも一役買います。

つづく