花青歌(はなおうた)~悪役皇子の花嫁~ 第5話 あらすじ/ネタバレ
紀峰 (きほう)は、紀雲(きぐも)にあの晩の襲撃の真相を問い詰める。紀雲(きぐも)は複雑な表情で、襲撃者は普段は穏やかな舞雪姫(まい せつき)であり、彼女は自害を選んだと明かす。紀峰 (きほう)は自殺の背後にある秘密を問うが、紀雲(きぐも)は沈黙する。彼は舞雪姫(まい せつき)に秘密を守ることを約束していたからだ。
林夕瑶(りん せきよう)は、舞雪姫(まい せつき)が確かに炭火で自殺したことを証言するが、遺体の位置が移動された謎が残る。彼女は小諾(しょう だく)を呼び、小諾(しょう だく)が遺体を移動させた人物であると指摘して、舞雪姫(まい せつき)の自殺を裏付けようとする。しかし、小諾(しょう だく)は突然前言を翻し、林夕瑶(りん せきよう)の告発を否定するだけでなく、一連の事件の黒幕は訓練所であると主張する。さらに、舞雪姫(まい せつき)が想いを寄せていたのは紀峰 (きほう)の兄である紀楚(きくち)であると暴露し、週囲を驚愕させる。
謎めいた身分の花青歌(はなおうた)は、事態が単純ではないことに気づく。彼女は小諾(しょう だく)が破廟から脱出した方法を問い詰め、外部からの助けがあったかどうかを尋ねる。小諾(しょう だく)は狼狽し、紀楚(きくち)の方をちらりと見ながら、言葉に詰まる。
花青歌(はなおうた)は、薬草の知識を利用して薬の残骸を提示し、紀菀児(きえんじ)に毒性を確認させる。巧妙に小諾(しょう だく)に疑いを向ける。彼女は、小諾が舞雪姫(まい せつき)に顔を傷つけられたことで恨みを抱き、毒殺を企てたと暴露する。動かぬ証拠を突きつけられた小諾は、ついに舞雪姫の自殺と遺体の移動を認める。
真相が明らかになったと思われたその時、紀楚(きくち)が突然口を開き、舞雪姫が紀雲(きぐも)を気絶させた動機を疑い、花青歌(はなおうた)に矛先を向ける。花青歌(はなおうた)は紀楚(きくち)の悪意を理解しているが、仮論する直接的な証拠がない。そこに聖旨が下され、紀雲(きぐも)の潔白は証明されず、逆に彼の職権は剝奪され、紀楚(きくち)に譲渡される。事態は急転直下となる。
紀雲(きぐも)は花青歌(はなおうた)の安否を心配し、同行を誘うが、花青歌は自分が側にいると迷惑がかかると考え、彼の好意を断る。紀楚(きくち)は、花青歌が自分を従者と名乗ったことを理由に、無理やり彼女を連れ去ろうとする。両者は対峙するが、最終的に花青歌は紀雲を守るため、紀楚に従うことを選ぶ。
一方、林夕瑶(りん せきよう)の調査で、舞雪姫と公孫詡(こうそんく)が同一人物であることが判明する。この衝撃的な事実により、舞雪姫の年齢は23歳ではなく、紀雲がそれを隠蔽していたことが明らかになる。舞雪姫が残した遺書は、紀雲の心を重くする。紀峰 (きほう)も舞雪姫の死を悼み、深い悲しみに沈む。
夜が訪れ、花青歌は王府で眠れない夜を過ごす。突如吹いた妖しい風が静寂を破り、彼女の思考を混乱させる。彼女は突然目を覚まし、今後の道がさらに険しいものになると予感する。複雑な状況の中で、花青歌の正体と、紀雲、紀楚との関係が徐々に明らかになっていく。
第5話の感想
第5話は、衝撃的な展開が続く怒涛の回でした。舞雪姫の自殺、小諾の裏切り、紀楚の策略など、次から次へと予想外の出来事が起こり、目が離せませんでした。特に、小諾が舞雪姫の死の真相を暴露し、さらに紀楚が黒幕であると疑いをかけたシーンは、ゾクッとしました。
また、花青歌の機転も光っていました。彼女は薬の知識を利用して小諾を追い詰め、真相を明らかにすることに成功しました。しかし、紀楚の策略によって、花青歌は紀雲と離れ離れになってしまいました。今後の展開が気になります。
つづく