花青歌(はなおうた) ~悪役皇子の花嫁~ 第6話 あらすじ/ネタバレ

花青歌(はなおうた)は夢の中で、背筋が凍るような寒さに襲われ、目を覚ました。部屋には薄闇い影がちらつき、彼女は恐怖で悲鳴を上げた。彼女は部屋から逃げ出そうとしたが、ドアは固く閉ざされていて、いくら押しても引いても開かなかった。

ドアの外には、紀楚(きくち)が静かに立っていた。彼は突然の悲鳴に驚きもせず、むしろすべてが彼の予想通りだったかのように見えた。

花青歌(はなおうた)は心の中で、これは紀楚(きくち)の試練かもしれないと考えた。彼女は恐怖に耐え、声を上げないようにした。紀楚(きくち)は彼女が気絶したと思い、部屋に入ろうとした。しかし、ドアが開いた瞬間、「バタン」という音とともに再び閉まってしまった。実は、これは花青歌(はなおうた)が紀楚(きくち)を怖がらせようと計画したいたずらだったのだが、彼はそれを見破ってしまったのだ。

紀楚(きくち)は軽く咲い、舞雪姫(まい せつき)事件について話し始めた。彼の言葉は、まるで花青歌(はなおうた)のことをすべて知っているかのように聞こえた。花青歌(はなおうた)は緊張したが、この突然の「親近感」をどう説明すればいいのかわからなかった。紀楚(きくち)の直接的な質問に、彼女は無実を装ってごまかそうとした。しかし、紀楚(きくち)の鋭い視線は彼女の偽装を見抜き、彼は彼女との「ゲーム」を続けることにした。

翌日

花青歌(はなおうた)が部屋から出ると、紀楚(きくち)と鉢合わせになった。彼女は無理やり咲顔を作り、雰囲気を和ませようとした。紀楚(きくち)は宋管家を呼び、花青歌(はなおうた)に「しつけ」をするように指示した。花青歌(はなおうた)は甘い言葉で危機を回避できると考えたが、宋管事は鉄面皮で、彼女に屋根の掃除という困難な仕事を命じた。彼女は不満だったが、宋管事の主張に屈し、毎日屋根に登って8時間も過ごす羽目になった。

一方、紀菀児(きえんじ)は兄である紀雲(きぐも)を心配し、三兄である紀楚(きくち)の結婚後の変化にも戸惑っていた。彼女は子供時代の4人兄弟が一緒に過ごした無邪気な時間を懐かしみ、今は皆がバラバラになっていることに気づいた。ある日、彼女は庭で碁局に出くわし、好奇心から2つの駒を動かしてしまった。偶然にも、それを公冶棋 (こうや き)が目撃していた。公冶棋 (こうや き)は何も言わず、ただ静かに観察していた。

その後、紀楚(きくち)が現れた。紀菀児(きえんじ)は公冶棋 (こうや き)の身元を尋ねると、紀楚(きくち)は「重要ではない人物」と軽く答えた。紀菀児(きえんじ)は三嫂に会いに来たのだが、紀楚から確かな答えを得られず、落胆して立ち去った。彼女は花青歌(はなおうた)が自分の三嫂であると確信し、紀楚の冷たい態度に失望したが、兄妹の関係を修復する決意を新たにした。

公冶棋 (こうや き)は薬を調合しながら、紀菀児(きえんじ)の姿を思い出し、思わず口元が緩んだ。一方、紀雲(きぐも)は紀菀児(きえんじ)と紀楚の昨日の会話を心配し、彼女に花青歌(はなおうた)の面倒を見るように頼んだ。紀菀児(きえんじ)は疑問を抱きながら花青歌(はなおうた)の部屋に行くと、驚いたことに彼女は屋根の上にいた。紀菀児(きえんじ)の命令で、花青歌は屋根から降りてきた。紀菀児(きえんじ)は花青歌の正体にますます疑問を抱き、2人の会話は、さらなる謎が明らかになることを予感させた。

第6話感想

第6話は、花青歌と紀楚の奇妙な関係がさらに深まる回でした。花青歌は、紀楚の試練を乗り越えようと奮闘する一方で、彼の正体を探ろうとします。一方、紀楚は花青歌の過去を知っているようで、彼女を翻弄するような態度をとります。

特に印象に残ったのは、花青歌が紀楚を怖がらせようと仕掛けたいたずらです。しかし、紀楚は彼女の計画を見破り、逆に彼女を困らせてしまいました。このシーンは、2人の関係がいかに複雑で、お互いに警戒しているかがよく表れていました。

また、紀菀児(きえんじ)の登場も印象的でした。彼女は、兄である紀楚の結婚後の変化を心配し、花青歌の正体を探ろうとします。しかし、紀楚は彼女に何も明かそうとしません。このことから、紀楚は何か大きな秘密を抱えていることがうかがえます。

つづく