追風者~金融界の夜明けへ~ 第20話 あらすじ/ネタバレ

夜は深まり、康少捷(カン・シャオジエ)は沈近真(シェン・ジンジェン)が共産党員であると主張するも、沈図南(シェン・トゥナン)の仮撃に遭う。沈図南(シェン・トゥナン)は李晟達(リー・ションダー)と直接対峙することを提案し、康少捷(カン・シャオジエ)は李晟達(リー・ションダー)を逮捕できていないため沈近真(シェン・ジンジェン)を釈放せざるを得なくなる。沈図南(シェン・トゥナン)はさらに、康少捷(カン・シャオジエ)が偵緝隊の央行での不正を公表すると脅迫する。康少捷(カン・シャオジエ)は怒り、沈近真(シェン・ジンジェン)を射殺すると宣言するが、沈図南(シェン・トゥナン)は最後まで抵抗する決意を固める。

翌日、沈図南(シェン・トゥナン)は沈近真(シェン・ジンジェン)を牢獄から連れ出し、両親の墓前に連れて行く。彼は沈近真(シェン・ジンジェン)に両親の遺影の前で真実を話すよう求める。沈近真(シェン・ジンジェン)は涙を流しながら、自分は共産党員ではなく、李晟達(リー・ションダー)を殺害していないと主張する。沈図南(シェン・トゥナン)は沈近真の言葉を信じたいと思うが、疑念は拭えない。

康少捷(カン・シャオジエ)は怒りを林樵松(リン・チャオソン)にぶつけ、彼を鞭打する。林樵松(リン・チャオソン)は屈辱に耐え、沈近真事件の責任を取る形で停職処分となり、配銃も没収される。

蘇辞書(スー・ツーシュー)は沈近真と沈図南(シェン・トゥナン)の関係を修復するために、沈近真に沈図南(シェン・トゥナン)に果物を届けるように頼む。沈近真は沈図南(シェン・トゥナン)が小魚児(シャオユーアー)に自分について話しているのを聞いて、温かい気持ちになり、そっと果物を置いて立ち去る。一方、林樵松(リン・チャオソン)は沈近真の正体を突き止めようと決意する。

沈図南(シェン・トゥナン)は沈近真の名誉を回復するために家宴を催す。康少捷(カン・シャオジエ)、林樵松(リン・チャオソン)、徐諾(シュー・ヌオ)など、上海の各界名流が招待される。蘇辞書(スー・ツーシュー)は沈近真にエレガントなドレスを用意し、彼女を励ます。沈近真は白いドレス姿で現れ、会場の注目を集める。彼女は康少捷に感謝し、沈図南(シェン・トゥナン)とダンスを始める。

しかし、平和な雰囲気の中にも闇雲が漂う。沈近真は魏若來(ウェイ・ルオライ)が李晟達(リー・ションダー)を殺害した犯人であり、自分の正体を知っていたことを知る。魏若來(ウェイ・ルオライ)の告白に沈近真は驚き、警戒心を強める。

一方、停職処分となった林樵松(リン・チャオソン)は酒に溺れる。宋美娟(ソン・ビジュエン)が現れ、彼を励ます。沈近真に関する記事は新聞の一面を飾り、社会の注目を集める。徐諾(シュー・ヌオ)は沈近真が魏若來(ウェイ・ルオライ)に利用されるのではないかと心配するが、同時にチャンスでもあると考える。彼は沈近真に魏若來(ウェイ・ルオライ)の好意を利用して有利な関係を築くことを提案する。

与此同時、魏若來(ウェイ・ルオライ)は正体不明のまま銀行に現れ、大量の金塊を預ける。沈図南(シェン・トゥナン)は会議で共産党が贛南に工農銀行を設立したことを発表する。魏若來(ウェイ・ルオライ)と黄従匀(ホワン・ツォンユン)は意見が分かれるが、沈図南は工農銀行の潜在力に気づき、将来中央銀行の強力なライバルになると予測する。

第20話感想

第20話は緊張感と感動が入り混じった、見応えのあるエピソードでした。沈近真と沈図南の兄妹の絆、康少捷の執念、魏若來の謎めいた行動など、見どころ満載です。

特に印象に残ったのは、沈近真が沈図南の両親の墓前で真実を語るシーンです。沈近真の涙ながらの訴えに、沈図南の複雑な心情が伝わってきました。また、沈図南が沈近真の名誉を回復するために家宴を催すシーンも感動的でした。沈近真の美しいドレス姿と、沈図南とのダンスは、まさに兄妹の絆を象徴するものでした。

しかし、平和な雰囲気の中にも闇雲が漂います。沈近真は魏若來が李晟達(リー・ションダー)を殺害した犯人であり、自分の正体を知っていたことを知ります。魏若來の真の目的とは何なのか、今後の展開が気になります。

つづく