追風者~金融界の夜明けへ~ 第32話 あらすじ/ネタバレ

沈図南(シェン・トゥナン)は妻と娘に別れを告げ、黄従匀(ホワン・ツォンユン)と共に江西の新職へと赴任します。蘇辞書(スー・ツーシュー)と小魚児(シャオユーアー)はそれを知り、慌てて码頭まで見送りに駆けつけます。彼女たちの決意に沈図南(シェン・トゥナン)は深く感動します。

一方、康少捷(カン・シャオジエ)は沈図南(シェン・トゥナン)の動向を知り、彼が重要な地位を得る可能性を察して不満を抱きます。そして林樵松(リン・チャオソン)を上海から南京へ送り出し、人脈を活発にさせます。自身も前線で国のために働きたいと願い、虞世清(ユー・シーチン)に政治的なリスクへの対処を依頼します。

林樵松(リン・チャオソン)は上海を離れる前夜、宋美娟(ソン・ビジュエン)に別れを告げます。宋美娟(ソン・ビジュエン)は彼と共に江西に行くことを決意します。林樵松(リン・チャオソン)は彼女の安全と生活の辛苦を心配して思いとどまるように説得しますが、宋美娟(ソン・ビジュエン)の決意は固いです。

一方、魏若來(ウェイ・ルオライ)は蘇区の工農銀行に正式に就職し、新しい環境にすぐに適応します。総務科副科長に任命され、雷鳴(レイ・ミン)と緊密に協力します。

新聞に沈図南(シェン・トゥナン)の訃報が掲載されると、雷鳴(レイ・ミン)は魏若來(ウェイ・ルオライ)にその新聞を見せます。二人は驚きと悲しみに包まれます。沈近真(シェン・ジンジェン)は父親の確かな死を知り、悲しみに暮れます。魏若來(ウェイ・ルオライ)は一睡もできず、沈図南(シェン・トゥナン)の死を悼み涙が止まりません。

沈近真(シェン・ジンジェン)は家族と共に贛州に移り、新しい生活を始めます。彼らは名前を偽り、塗南申として生活します。地元の駐屯軍の钱 (チエン)旅長が彼らを温かく迎え入れます。しかし、林樵松(リン・チャオソン)も任務を帯びて贛州に到著します。彼は沈図南(塗南申)に会いに行き、二人は闇闘と協力の関係が始まります。

沈図南(シェン・トゥナン)は贛州の豪紳たちを招いて宴会を開き、林樵松(リン・チャオソン)から得た証拠を使って彼らを威嚇します。その結果、二人は屈服し、蘇区とのタングステン取引を公にします。場は一時緊張しますが、最終的には林樵松(リン・チャオソン)の妥協と二人の豪紳の死によって幕を閉じます。

その後、沈図南(シェン・トゥナン)は蒋介石の手紙を元に、特派員として別動隊を自由に動かし、駐屯軍に全面的な協力を求めます。彼は蘇区の輸送線を遮断し、重要な輸送拠点である三江口を攻撃します。厳重な警備にもかかわらず、沈図南(シェン・トゥナン)は既に策略を立てており、偽札をばら撒いて蘇区の通貨取引を混乱させる計画を立てます。

一方、林樵松(リン・チャオソン)は密かに巡回を行い、宋美娟(ソン・ビジュエン)の兄である宋盟中(ソン・メンチョン)と接触し、彼を紅軍に潜入させます。この行動は兄妹間の誤解を深めるだけでなく、林樵松(リン・チャオソン)の心に宋美娟(ソン・ビジュエン)に対する罪悪感を芽生えさせます。事態が明らかになるにつれて、魏若來(ウェイ・ルオライ)は大量の偽札が市場に出回ることに大きなプレッシャーを感じます。彼は沈近真(シェン・ジンジェン)と対策を話し合いますが、沈図南(シェン・トゥナン)の死を知っている彼は一人で重責を背負うしかありません。

小魚児(シャオユーアー)の生活では、友人の小芸(シャオユン)が母親から沈図南(シェン・トゥナン)の正体を知り、彼女との距離を置くようになります。これは小魚児(シャオユーアー)に心理的なプレッシャーを与えますが、沈図南(シェン・トゥナン)はそれを受け入れるしかありません。

第32話感想

第32話は、沈図南(シェン・トゥナン)の死によって物語が大きく動き出す重要なエピソードでした。彼の死を悼む人々の姿や、新たな展開への期待が感じられる内容となっています。

特に印象的だったのは、沈図南(シェン・トゥナン)の妻と娘の心情描写です。妻の蘇辞書(スー・ツーシュー)は、夫の死を受け入れながらも、彼の意誌を継いでいく決意を固めます。娘の小魚児(シャオユーアー)は、友人の母親から沈図南(シェン・トゥナン)の正体を知り、複雑な思いを抱くようになります。二人がそれぞれ異なる形で沈図南(シェン・トゥナン)の死と向き合う姿は、視聴者の共感を呼ぶのではないでしょうか。

また、林樵松(リン・チャオソン)と宋美娟(ソン・ビジュエン)の関係にも注目です。林樵松(リン・チャオソン)は、宋美娟(ソン・ビジュエン)を危険な目に遭わせたくないという思いから、彼女に江西への同行を断ります。しかし、宋美娟(ソン・ビジュエン)は彼の決意を尊重し、共に江西へ向かうことを決意します。二人が互いを思いやる姿は、視聴者の心を温かくするでしょう。

つづく