追風者~金融界の夜明けへ~ 第5話 あらすじ/ネタバレ

朝焼けの銀行

重たい足取りで銀行に足を踏み入れた魏若來(ウェイ・ルオライ)は、兄・魏若川(ウェイ・ルオチュアン)から託された印章、鍵、保管証を金庫管理人に手渡した。

重厚な鉄扉が開くと、そこには金塊が20本も入った箱が。魏若來(ウェイ・ルオライ)は目を疑うが、これが夢ではないと確信し、複雑な心境で箱を閉じて立ち去った。

動揺と秘密

オフィスに戻った魏若來(ウェイ・ルオライ)は、印章と連絡用の闇号を慎重に隠した。そこへ黄(ホワン)秘書が突然現れ、魏若來(ウェイ・ルオライ)は慌てて水をこぼしてしまう。彼は疲労を理由に黄(ホワン)秘書の追及をかわし、与えられた仕事に没頭した。

一方、新入社員の王善賓(ワン・シャンビン)は、同僚と見学中に黄(ホワン)秘書に追い出され、緊張が走る。

決意と行動

沈近真(シェン・ジンジェン)は、沈図南(シェン・トゥナン)から仕事計画表を盗み出し、徐諾(シュー・ヌオ)との連絡場所に急ぐ。しかし、遅刻を咎められた彼女は、革命への強い意誌を示し、全財産と宝石を徐諾(シュー・ヌオ)に託した。

孤星(グーシン)の安否を気にする沈近真(シェン・ジンジェン)は、林樵松(リン・チャオソン)から情報を得ようと試みるが、徐諾(シュー・ヌオ)は慎重さを促す。

執念と追跡

出世を望む林樵松(リン・チャオソン)は、魏若川(ウェイ・ルオチュアン)の追跡に執念を燃やすが、成果は得られない。彼は裏切り者から地下党の連絡失敗の闇号を聞き、新聞社を監視して有料掲載情報を収集するよう部下に命じる。

李晟達(リー・ションダー)が魏若川(ウェイ・ルオチュアン)が読んだ2冊の本について示唆するも、林樵松(リン・チャオソン)は無視し、脅迫する。

葛藤と決意

魏若來(ウェイ・ルオライ)は、仕事に追われながらも兄への想いを募らせていた。沈図南(シェン・トゥナン)は彼の異変に気付き、適宜に声をかける。

授業後、魏若來(ウェイ・ルオライ)は匿名で新聞に闇号を掲載し、身バレを恐れて慎重に振る舞う。

接近と情報収集

孤星(グーシン)の情報を手に入れるため、沈近真(シェン・ジンジェン)は林樵松(リン・チャオソン)に接近し、好意を利用して情報を引き出そうとする。林樵松(リン・チャオソン)は沈近真(シェン・ジンジェン)との関係に酔いしれ、仕事上の悩みを漏らす。沈近真(シェン・ジンジェン)はこれを機に孤星(グーシン)のことを尋ねるが、収穫は少ない。

衝突と阻止

張鳴泉(チャン・ミンチュエン)は、銀行の権限を奪還しようと資金を移動させようとするが、沈図南(シェン・トゥナン)の指示で魏若來(ウェイ・ルオライ)が阻止する。魏若來(ウェイ・ルオライ)は張鳴泉(チャン・ミンチュエン)の足を必死に抱きしめ、殴られても離さなかった。駆けつけた沈図南(シェン・トゥナン)は張鳴泉(チャン・ミンチュエン)を追い払い、資金を封鎖する。沈図南(シェン・トゥナン)は魏若來(ウェイ・ルオライ)の行動を心配しつつも叱責し、安全を気遣う。

対立と決意

夜遅くに帰宅した沈近真(シェン・ジンジェン)は、林樵松(リン・チャオソン)について沈図南(シェン・トゥナン)と口論になる。沈図南(シェン・トゥナン)は彼女の安全を心配するが、沈近真(シェン・ジンジェン)は自分の信念を貫こうとする。

一方、林樵松(リン・チャオソン)は新聞情報を分析し、「鄭栄鞋廠」を闇号と疑うが、そのような工場は存在しなかった。彼は李晟達(リー・ションダー)が言及した本が闇号本ではないかと考え、持ち帰って照合する。

徐諾(シュー・ヌオ)も新聞情報から孤星(グーシン)との連絡日時と場所を解読し、沈近真(シェン・ジンジェン)は決死の覚悟で現場に向かうことを決意する。

闇闘の始まり

情報と信念をめぐる攻防が、闇流渦巻く街で静かに始まった。

第5話の感想

第5話は、物語が大きく動き出す重要な回でした。魏若來(ウェイ・ルオライ)は兄の残した謎に迫り、沈近真(シェン・ジンジェン)は革命への決意を新たにし、林樵松(リン・チャオソン)は執念を燃やして魏若川(ウェイ・ルオチュアン)を追跡します。それぞれのキャラクターが自分の信念に従って行動し、物語は緊迫感に満ちています。

特に印象に残ったのは、魏若來(ウェイ・ルオライ)が金庫で金塊を発見するシーンです。彼は兄の死の真相を目の当たりにし、大きな衝撃を受けます。また、沈近真(シェン・ジンジェン)が徐諾(シュー・ヌオ)に全財産を託すシーンも感動的でした。彼女は革命への強い意誌を示し、命を懸けて戦う覚悟を決意します。

つづく