長風渡~あなたと綴る、運命の縁~ 第16話 あらすじ/ネタバレ
あらすじ
朝焼けの空の下、顧九思(グー・ジウスー)は慌ただしく東廂房へと向かいます。柳玉茹(リウ・ユールー)は薬を飲み、ベッドにもたれていました。彼女の蒼白な顔色にもかかわらず、穏やかで優しい雰囲気は変わりません。素足で駆けつけた顧九思(グー・ジウスー)に、彼女は少し怒りながらも、心配と愛情が滲み出る言葉をかけてきます。その懐かしい口調に、顧九思(グー・ジウスー)は胸が温まり、過去の記憶が蘇ります。
彼の視線は柳玉茹(リウ・ユールー)の薬碗に落ち、不意に自分の腕の傷跡が目に入ります。それは、彼女を救うために血を分け与えた時のものです。その深い愛情を柳玉茹(リウ・ユールー)はしっかりと受け止め、心の中で痛みを感じています。生死を共にしたことで、二人の心の距離は縮まり、愛が芽生えていました。しかし、まだお互いの気持ちを確認するまでには至っていません。
顧九思(グー・ジウスー)は部屋を出ようとしたものの、夫婦になったことを思い出し、厚かましくも柳玉茹(リウ・ユールー)のベッドの側に居座り、一緒に眠ろうとします。しかし、周イエ (ジョウ・イエ)が医師の忠告を伝え、今は近づかない方が良いと助言します。顧九思(グー・ジウスー)は顔を赤らめ、ただ側にいたいだけだと慌てて言い訳をします。部屋に戻ってからも柳玉茹(リウ・ユールー)の世話をする顧九思(グー・ジウスー)。彼の様子に気づいた柳玉茹は理由を尋ねます。顧九思(グー・ジウスー)は耳元で囁き、二人は恥ずかしそうに咲い合います。
時が経ち、柳玉茹の体調は回復し、周イエ (ジョウ・イエ)の護送で故郷へと戻り、江柔(ジャン·ロウ)との再会を果たします。夕食のテーブルにはたくさんの料理が並び、顧九思(グー・ジウスー)はかつての飢餓を忘れず、一粒一粒を大切に食べ、残った料理も丁寧に保管します。しかし、江柔(ジャン·ロウ)は顧朗華(グー・ランホワ)の消息について一切触れません。彼女はすでに察していたものの、その事実を認めたくありませんでした。
柳玉茹と江柔(ジャン·ロウ)の間には、目に見えない隔たりが存在します。それは、大切な人を失った悲しみが原因です。江柔(ジャン·ロウ)は柳玉茹の気持ちを理解し、月 (ユエ)姨娘たちを別の屋敷に移し、悲しみを思い出させるようなことを避けます。顧九思(グー・ジウスー)は柳玉茹の胃の調子が悪いことを知り、蜜饯を探します。その小さな行動に、柳玉茹は亡き母を思い出し、涙を流します。
夜になり、二人は向かい合って座ります。柳玉茹は母への想いを語り、顧九思(グー・ジウスー)は優しく話を聞きながら、悠州の人々の明るい生活を話題に出して、彼女の心を慰めます。彼の言葉は春風のように、柳玉茹の心を穏やかにします。一方、江柔(ジャン·ロウ)は家族の事業の復興に奔走しますが、文書の処理は遅々として進まず、戦乱と水害の影響で悠州の商売は激化しています。節度使は公正に判断しますが、多くの商人はやきもきしています。
ある日、柳玉茹は江柔と一緒に役所を訪れ、「お母様」と呼びかけます。その声に、江柔は柳玉茹が悲しみを乗り越えたことを感じ、安心します。顧九思も立ち止まることなく、人脈を使って流民を集め、困難な状況の中で活路を見出そうとします。その日は文書を提出できませんでしたが、彼らは未来に希望を持ち、力を合わせれば悠州の未来は蜜のように甘く、人々の咲顔も輝くことができると信じています。
第16話の感想
第16話は、顧九思と柳玉茹の絆が深まり、江柔の家族への想いが描かれた感動的な回でした。
顧九思は柳玉茹の体調を気遣い、献身的に看病する姿が印象的でした。また、柳玉茹も顧九思の優しさに心を開き、夫婦としての絆が強まっていきました。
江柔は顧朗華(グー・ランホワ)の消息を気にするあまり、柳玉茹との間に溝ができてしまいました。しかし、柳玉茹が「お母様」と呼んだことで、江柔はようやく悲しみを乗り越え、家族の絆を再確認することができました。
戦乱と水害の影響で悠州の商売は厳しい状況ですが、顧九思と江柔は力を合わせて未来を切り開こうとしています。彼らの前途には困難が待ち受けていますが、きっと乗り越えていくことでしょう。
つづく