長風渡~あなたと綴る、運命の縁~ 第20話 あらすじ/ネタバレ
花容胭脂鋪の扉は開け閉めされるも、客の姿は一向に現れず、十数日が経過した。店内は閑散としており、わずかな取引が数件あるのみ。顧九思(グー・ジウスー)は柳玉茹(リウ・ユールー)に上等のおしろいをプレゼントしようと、嬉々として給金を受け取った。しかし、柳玉茹(リウ・ユールー)は咲顔を見せるどころか、憂慮の色を浮かべていた。彼女は店の経営を案じており、心中は複雑だった。
そんな中、転機が訪れる。週高朗(ジョウ・ガオラン)の妻である週夫人が、数人の姉妹と共に花容胭脂鋪を訪れたのだ。彼女たちの来店は店内を賑やかにするだけでなく、大量の胭脂や水粉の購入にもつながった。この支援の背景には、顧家への恩義に対する深い感謝の気持ちがあった。週夫人は顧家の貢献を深く理解していたが、柳玉茹(リウ・ユールー)は実直に経営することに専念し、人情に深入りすることを望んでいなかった。
夜が訪れると、柳玉茹(リウ・ユールー)は咲顔を浮かべて帰宅した。週夫人が陰ながら尽力し、幽州城の女性たちを次々と店に誘導したことで、店の商売は瞬く間に活況を呈していた。特に八花胭脂は、販売終瞭が迫っていることから、人気が高まり、供給が追いつかないほどだった。
一方、週高朗(ジョウ・ガオラン)は週燁(シュウ・エキ)と秦家の娘との結婚を計画していた。この縁組は、並州との軍事同盟を強化し、国境を安定させることを目的としていた。この決定は週燁(シュウ・エキ)にとって意外であり、不本意であったが、国家の大事の前には、個人の感情は取るに足りないものだった。週燁(シュウ・エキ)は顧九思(グー・ジウスー)にこのことを伝え、2人はまだ会ったこともない婚約者に対して、好奇心と無力感を覚えた。
与此同時、花容胭脂鋪は突如としてトラブルに巻き込まれた。市場には大量の粗悪な模倣品が出回り、それを利用して店を騒がせ、商品の品質を中傷する者が現れた。柳玉茹(リウ・ユールー)は激怒し、偽造防止の証として店の独自の金糸紋様錦帕を提示し、店の名誉を守ることに固執した。彼女は無頼の女に怒りを抑えきれず、ほうきを手に自衛した。この様子は、小乞丐によって顧九思(グー・ジウスー)に伝えられた。顧九思(グー・ジウスー)は駆けつけ、混乱を鎮め、真実を明らかにした。その女の娘は、単に川エビにアレルギー仮応を起こしただけで、胭脂とは関係なかったのだ。柳玉茹は後になって自分の失態を恥じたが、顧九思(グー・ジウスー)の寛容さと理解に心を温められた。
この騒動の背後には、趙三爺(ジャオ・サンイエ)の陰謀が隠されていた。彼は女に騒ぎを起こさせたものの、目的を達成できなかった。しかし、彼は別の計画を企てていた。一方、範玉(ハン・ユー)は顧九思(グー・ジウスー)が一人で軍需品の運搬を請け負っていることを知り、他の衙役を叱責した。しかし、彼らは城壁の補強に忙殺されていた。範玉(ハン・ユー)の一途な行動は、友人を守りたいという善意から出たものだったが、無意識のうちに顧九思(グー・ジウスー)と他の同僚との間に溝を生んでしまった。衙役の頭である黄龍飛(ホワン・ロンフェイ)は、仲間のために顧九思(グー・ジウスー)に手を出したことで、複雑な状況にさらに影を落とした。
このエピソードでは、花容胭脂鋪は低迷から繁盛へと浮き沈みを経験し、顧九思(グー・ジウスー)と柳玉茹の絆は嵐の中でもより強固なものとなった。そして、彼らの週りに渦巻く陰謀や試練は、複雑に入り組んだ網を織り成し、彼らが一つ一つ解き明かすのを待っている。
第20話 感想
第20話は、花容胭脂鋪の浮き沈みと、顧九思(グー・ジウスー)と柳玉茹の絆の深まりを描いた、波乱に満ちたエピソードでした。
物語は、花容胭脂鋪が低迷する様子から始まります。客足が途絶え、柳玉茹は経営を案じています。しかし、週夫人の助力により、店は活況を取り戻します。八花胭脂の人気は高まり、柳玉茹の咲顔が印象的でした。
一方、周イエ (ジョウ・イエ)の婚約話が持ち上がり、顧九思と周イエ (ジョウ・イエ)は複雑な心境を抱きます。国家の大事の前には、個人の感情は二の次であることを痛感させられます。
花容胭脂鋪は、模倣品騒動に巻き込まれます。柳玉茹は激怒し、自衛のためにほうきを手にします。このシーンは、柳玉茹の芯の強さと、顧九思の彼女への理解を浮き彫りにしています。
騒動の背後には、趙三爺(ジャオ・サンイエ)の陰謀が隠されていました。範玉(ハン・ユー)は、顧九思が一人で軍需品の運搬を請け負っていることを知り、他の衙役を叱責します。しかし、彼らの行動は、顧九思と他の同僚との間に溝を生んでしまいます。
つづく