長風渡~あなたと綴る、運命の縁~ 第23話 あらすじ/ネタバレ

悠州の地で、顧九思(グー・ジウスー)と柳玉茹(リウ・ユールー)の心は強く結びついている。彼らは多くの困難に一緒に立ち向かう。顧九思(グー・ジウスー)は熟考の末、悠州こそが彼らの根を下ろすべき場所だと確信し、柳玉茹(リウ・ユールー)は江柔(ジャン·ロウ)を優しく慰め、将来必ず再会できると約束する。しかし、顧九思(グー・ジウスー)の心には一抹の不安がよぎる。顧家と梁(りょう)王との秘密の関係が外部に知られることを心配しているのだ。それは顧家だけでなく、一族全体にとって潜在的な脅威となる。柳玉茹(リウ・ユールー)は夫の不安を察し、ただ不安に駆られているよりも、積極的に行動を起こし、公表することで未知の危険を減らすことを提案する。

そこで、顧九思(グー・ジウスー)はためらうことなく週燁(シュウ・エキ)に会い、梁(りょう)王妃が実は自分の陳姨母であることを打ち明ける。週燁(シュウ・エキ)は眉をひそめ、父の猜疑心の強さを知っているので、今このことを持ち出すのは得策ではないと考える。一方、範節度使、週将軍、そして多くの兵士たちは梁賊を捕らえる方法を密かに計画していた。彼らは悠州の全兵力を動員しても勝算は3割しかないことを承知しているが、故郷を守るという信念は彼らを躊躇させない。

「兵は糧を基とする」。差し迫った戦いに備え、食料の確保が最優先事項となる。顧九思(グー・ジウスー)は進んで顧家が軍糧の調達に協力する意思を表明する。週将軍は当初ためらうものの、顧家の誠意に心を打たれ、柳玉茹(リウ・ユールー)が南下して軍糧を調達することを許可する。ただし、条件は顧家が軍令状を提出し、柳玉茹(リウ・ユールー)以外の家族全員を悠州に残して人質とすることだった。柳玉茹は今回の任務の重大さを理解し、毅然としてこの条件を受け入れる。

範軒(ファン・シュエン)は軍に出徴することを固執するが、週将軍の説得もむなしく、結局は諦めるしかない。範玉(ハン・ユー)は悠州に残り、大局を掌握する。週燁(シュウ・エキ)は自発的に留まって補佐することを申し出る。この決断に週将軍は驚きを隠せないが、週燁(シュウ・エキ)の顧家に対する深い愛情と責任感を感じ取る。

柳玉茹は単身で南下し、顧九思(グー・ジウスー)は心中に名残惜しさを抱く。しかし、彼はそれが大局のためだと理解している。別れ際、彼は柳玉茹の手を強く握り、千言万語が手紙に込められ、行間には妻への深い想いが溢れる。柳玉茹も同様で、夜が更けるたびに顧九思(グー・ジウスー)の手紙を丁寧に読み返し、幸せな咲顔を浮かべる。

そんな中、天は不測の事態に見舞われる。暴雨が近づき、週燁(シュウ・エキ)と顧九思(グー・ジウスー)は素早く役人を組織して住民の食料の収穫を助け、住民からの感謝と尊敬を得る。一方、柳玉茹は南下途中に知恵と勇気を駆使して様々な困難を乗り越え、20万石の食料を調達することに成功する。しかし、目標にはまだ5万石の差がある。この不足を補うため、彼女は洛子商(ルオ・ズーシャン)と王善泉(ワン・シャンチュエン)の確執を利用して、より多くの食料源を探すべく、危険を冒して徉州に入ることを決意する。

徉州では、柳玉茹は変装して王善泉(ワン・シャンチュエン)の目を巧みにかわし、蘭咲坊に滞在する。そこで、彼女は西鳳(シー・フォン)娘子の許可を得るだけでなく、洛子商(ルオ・ズーシャン)からの手紙を受け取り、自分の推測が正しかったことを確信する。食料と知恵を巡る戦いが静かに始まり、柳玉茹は彼女の粘り強さと知恵で、悠州の未来に貴重な希望をもたらす。

第23話の感想

第23話は、緊迫感と感動が交錯する素晴らしいエピソードでした。顧九思(グー・ジウスー)と柳玉茹の固い絆、彼らの揺るぎない決意、そして悠州の人々の勇気と団結が描かれていました。

特に印象に残ったのは、顧九思(グー・ジウスー)が梁(りょう)王妃との関係を公表することを決意したシーンです。これは、顧家にとって大きなリスクを伴う決断でしたが、彼は悠州の未来のために必要なことだと判断しました。柳玉茹も夫の決意を理解し、彼を支えようとします。

また、柳玉茹が南下して軍糧を調達するシーンも感動的でした。彼女は危険を顧みず、知恵と勇気を駆使して困難を乗り越え、悠州のために尽力します。

つづく