長風渡~あなたと綴る、運命の縁~ 第27話 あらすじ/ネタバレ
望都城下、風雲急を告げる。週高朗(ジョウ・ガオラン)の冷酷な決断は、周イエ (ジョウ・イエ)の心を深く傷つけた。故郷の危機に直面した周イエ (ジョウ・イエ)は、あらゆる犠牲を払って望都を救う決意をする。彼の指揮下にある2万の兵士は、本来望都の守護神であったが、やむを得ない事情で他の場所に駐留していた。周イエ (ジョウ・イエ)は、このままでは望都が危ういと悟り、援軍を求めて範節度使の邸宅へと走り、本来は故郷を守るべき軍隊を呼び戻すことを誓う。週高朗(ジョウ・ガオラン)の怒りと脅威は、周イエ (ジョウ・イエ)の決意を揺るがすことはなかった。彼は振り返ることなく、故郷への深い愛情と責任感だけを胸に去っていった。
一方、梁(りょう)王の軍勢が迫り来るが、趙三爺(ジャオ・サンイエ)の裏切りによって望都の実情が明らかになる。秦(チン)統軍の娘である秦婉之(チン・ワンジー)は、凛々しい気性で、父がなぜ兵を動かさないのか理解できなかった。彼女は戦場の栄光を望んでおり、後宮の安逸を望んでいなかった。彼女にとって、どんな後退も臆病の表れであった。しかし、秦(チン)統軍は、軽率に出兵すれば犠牲者が出るだけだと知っていた。彼の沈黙の背後には、深い無力感と熟慮があった。
梁(りょう)王はついに我慢できず、今夜城を攻め落とすよう命じ、望都を踏みつぶそうと誓う。顧九思(グー・ジウスー)は危機に際して全市の軍民を率いて抵抗することを決意する。城門は閉ざされ、守城戦は激しさを極めた。梁軍は破壊の決意を持って攻め寄せ、顧九思(グー・ジウスー)は油壺などの簡易兵器を使って敵の進軍を遅らせた。両軍に多くの犠牲者が出たが、梁(りょう)王は2万の兵を失ったにもかかわらず、望都を攻略することはできなかった。
夜が訪れ、参謀は梁(りょう)王に休戦して再戦することを提案し、顧九思(グー・ジウスー)たちは一時的に息をつくことができた。この夜、望都城内では、書生の葉世安(イエ・シーアン)から一人一人までが、それぞれの方法でこの街を守っていた。沈明(シン・ズミン)は勇敢に負傷し、生死不明となった。葉韻(イエ・イン)は柳玉茹(リウ・ユールー)から手渡された短剣を受け取り、決して後退しないと誓った。柳玉茹(リウ・ユールー)は赤い衣装を身にまとい、顧九思(グー・ジウスー)と共に死地に赴く覚悟を決めた。
翌朝、柳玉茹(リウ・ユールー)は一壺の酒を持って城壁に登り、顧九思(グー・ジウスー)と共に合卺酒を飲み交わし、生死を共にすることを誓った。再び戦いが勃発し、顧九思(グー・ジウスー)は部隊を率いて出撃し、一騎当千の活躍を見せた。しかし、梁(りょう)王軍は兵力が多く、顧九思(グー・ジウスー)は徐々に力尽きていった。そのまさにその時、柳玉茹(リウ・ユールー)が戦太鼓を打ち鳴らし、彼女の赤い衣装が朝の光の中で輝き、顧九思(グー・ジウスー)に新たな力を与えたかのようだった。彼は再び立ち上がり、敵と死闘を繰り広げた。
城壁の上では、兵士たちが力を合わせて石や丸太などあらゆるものを駆使して敵を防いだ。住民たちも負けじと自発的に立ち上がり、血肉で防壁を築いた。まさに生死をかけたその時、周イエ (ジョウ・イエ)が援軍を率いて神兵のように現れ、梁(りょう)王軍を瞬く間に撃破した。望都城内外では士気が高まり、仮撃の狼煙が上がった。
顧九思(グー・ジウスー)たちは勝利に乗じて追撃し、柳玉茹(リウ・ユールー)の戦太鼓の音が響き渡り、すべての兵士を鼓舞した。そして、すべての人の共同の努力により、梁(りょう)王軍は完全に撃破され、望都城は再び平和の曙光を迎えた。この戦いは、勇気の試練であるだけでなく、信念と忍耐の賛歌でもあった。
第27話感想
第27話は、望都の運命をかけた激しい戦いが描かれた回でした。周イエ (ジョウ・イエ)の故郷への愛情と責任感、顧九思(グー・ジウスー)の冷静な判断力と勇気、柳玉茹の強い意誌と愛など、様々なキャラクターの思いが交錯し、感動的なシーンが続きました。特に、周イエ (ジョウ・イエ)が援軍を求めて走り去るシーンや、柳玉茹が赤い衣装で戦太鼓を打ち鳴らすシーンは、とても印象に残りました。
また、この回では、梁(りょう)王の冷酷さや、秦(チン)統軍の苦悩など、人間ドラマも描かれていました。戦場での死闘だけでなく、それぞれのキャラクターの心の葛藤も丁寧に描かれており、見応えのある回でした。
つづく