長風渡~あなたと綴る、運命の縁~ 第28話 あらすじ/ネタバレ

秦婉之(チン・ワンジー)の援軍が到著し、望都の戦局は一変した。顧九思(グー・ジウスー)は先頭に立ち、梁(りょう)王が乗る馬車に突撃。巧みに槍を車輪に突き刺し、馬車を停止させた。そして、梁(りょう)王めがけて槍を投げ、見事腹部に命中。梁(りょう)王は即死し、残党は降伏。望都は歓喜に包まれ、勝利を祝った。

三月初三、梁(りょう)王はついに処刑された。太后は百官を率いて宮門を開き、範軒(ファン・シュエン)の即位を盛大に迎えた。年号は「大夏」と定められ、天下はようやく安定に向かった。

この変革の中で、葉世安(イエ・シーアン)と葉韻(イエ・イン)は負傷者の治療に奔走し、望都の民に安心を与えた。柳玉茹(リウ・ユールー)は私財を投じて望都の再建に尽力し、民衆から尊敬を集めた。

しかし、勝利の喜びの中に一抹の寂しさもあった。週燁(シュウ・エキ)は軍令違仮により、父である週高朗(ジョウ・ガオラン)から兵権を剝奪されたのだ。顧九思(グー・ジウスー)は週燁(シュウ・エキ)を不憫に思った。

意外にも、週燁(シュウ・エキ)と秦婉之(チン・ワンジー)は戦場で固い絆を結び、義兄弟の契りを交わした。柳玉茹(リウ・ユールー)と葉韻(イエ・イン)は驚きつつも微咲み、三人は古の故事に倣って義姉妹となり、絆を深めた。

顧九思(グー・ジウスー)は柳玉茹(リウ・ユールー)との約束を果たし、部屋を飾り付けて夫婦の契りを結んだ。瑞雪は江柔(ジャン·ロウ)にこの知らせを伝え、顧家は大喜びに包まれた。顧九思(グー・ジウスー)は守城の功績により戸部侍郎に昇進し、葉世安(イエ・シーアン)と沈明(シン・ズミン)もそれぞれ褒賞を受けた。週燁(シュウ・エキ)は雲騎尉という名ばかりの官職を与えられたが、本人は不満を抱かなかった。

東都の朝廷では、顧九思(グー・ジウスー)、葉世安(イエ・シーアン)、沈明(シン・ズミン)が封賞を受け、皇帝に感謝の意を表した。しかし、江柔(ジャン·ロウ)は獄中の江河(ジャン・ハー)を案じ、彼の境遇を心配していた。顧九思(グー・ジウスー)は江柔(ジャン·ロウ)を慰め、機会があれば江河(ジャン・ハー)に会いに行くことを約束した。

一方、詔獄にいる江河(ジャン・ハー)は、特別なルートを通じて顧九思(グー・ジウスー)の昇進を知り、喜びと複雑な思いが交錯した。

新王朝を安定させるため、太后は戸部官僚の親族による商業活動を製限することを提案した。これは、前王朝の官僚と商人の癒著を断ち切るための措置であった。週高朗(ジョウ・ガオラン)は顧九思(グー・ジウスー)の急速な出世を懸念したが、皇帝は頑固な門閥の老臣たちをより心配していた。

週高朗(ジョウ・ガオラン)が提出した褒賞の奏折には、週燁(シュウ・エキ)の名前が記されていなかった。しかし、皇帝は週燁の仁厚さを高く評価し、彼の将来に期待を寄せていた。

その後、週燁が一部の兵士を故郷に帰還させるという奏折を提出したことに、週高朗(ジョウ・ガオラン)は激怒した。しかし、週高朗(ジョウ・ガオラン)は熟考の末、週燁の深謀遠慮を理解し、兵権を回復させるとともに、彼の提案を承認した。週高朗は望都への援軍が遅れたことを悔やんでいたが、週燁の寛容さと理解によって、息子に対する認識を改め、彼の特別な才能に気づいた。

こうして、望都の仮乱は鎮圧され、新王朝が樹立された。各勢力は混乱を経て新たな均衡を見つけ、登場人物たちは成長と変化を遂げ、それぞれの歴史を刻んでいった。

第28話の感想

第28話は、長風渡の物語に大きな転換点をもたらした重要なエピソードでした。望都の戦いは激しく、多くの犠牲者が出ましたが、最終的には正義が勝利し、平和が訪れました。

特に印象的だったのは、顧九思(グー・ジウスー)と柳玉茹(リウ・ユールー)の夫婦の契りです。二人は長い間、お互いを想い合っていましたが、様々な困難に阻まれてきました。ようやく結ばれた二人は、幸せに満ち溢れていました。

また、週燁と秦婉之(チン・ワンジー)の義兄弟の契りも感動的でした。二人は戦場で固い絆を結び、お互いを支え合いました。この契りは、二人の友情の深さを表しています。

一方、江河(ジャン・ハー)の境遇は依然として気がかりです。彼は獄中で苦しんでおり、家族と再会できる日はいつになるのか分かりません。

新王朝が樹立され、天下はようやく安定に向かいましたが、まだ多くの課題が残されています。顧九思(グー・ジウスー)、葉世安(イエ・シーアン)、沈明(シン・ズミン)、週燁など、様々な人物がそれぞれの立場でこの課題に取り組んでいくことでしょう。

つづく