長風渡~あなたと綴る、運命の縁~ 第3話 あらすじ/ネタバレ

結婚式当日

吉時にも関わらず、顧家大院には不穏な静けさが漂っていた。新郎・顧九思(グー・ジウスー)の不在に、賓客たちはざわつき、顧家が婚約を破棄するのではないかと噂し始める。梁(りょう)王の使者は真相を確かめようと躍起となり、顧朗華(グー・ランホワ)は必死に止めようとするものの、押し留めることはできなかった。

そんな中、華やかな婚礼衣装を身にまとった顧九思(グー・ジウスー)が姿を現し、婚約を破棄するつもりはない、ただやむを得ない事情で遅刻しただけだと説明する。顧九思(グー・ジウスー)と柳玉茹(リウ・ユールー)の結婚式を目の当たりにした梁(りょう)王は、ようやく安心し、驚きと安堵が入り混じった表情の賓客たちを残して去っていった。

結婚式後

顧朗華(グー・ランホワ)は息子・顧九思(グー・ジウスー)に、柳玉茹(リウ・ユールー)との結婚を大切に、特に新婚の夜は一緒に過ごすようにと忠告する。一方、張月児(チャン・ユエアル)は東街の店がすべて柳玉茹(リウ・ユールー)のものになったことを知り、当初は莫大な結納金を独占するつもりだっただけに、驚きと不満でいっぱいになる。顧夫人の江柔(ジャン·ロウ)は、簡潔ながらも力強い言葉で張月児(チャン・ユエアル)の気まずさと不満を解消し、柳家の当主である柳宣(リウ・シュエン)の顔色を青ざめさせる。江柔(ジャン·ロウ)はさらに、これは顧九思(グー・ジウスー)の意思であると説明し、顧家の賢さを示すと同時に、張月児(チャン・ユエアル)に何も言わせないようにする。

江柔(ジャン·ロウ)は、新婚の柳玉茹(リウ・ユールー)を安心させるために、葉韻(イエ・イン)をそばに置くように手配する。この機会に、張月児(チャン・ユエアル)は柳宣(リウ・シュエン)に不満をぶつけるが、世事に長けた名家の令嬢である蘇婉(スー・ワン)は冷静に分析し、このことが柳家にも利益をもたらすことを指摘し、張月児(チャン・ユエアル)の視野の狭さを浮き彫りにする。柳宣(リウ・シュエン)は利害を考えた末、柳家の家政権を蘇婉(スー・ワン)に再び任せることを決意し、張月児は不満ながらも諦めるしかなかった。

葉韻(イエ・イン)はこれらの変化を柳玉茹(リウ・ユールー)に伝え、柳玉茹は怒るどころか、むしろ喜びを感じる。葉世安(イエ・シーアン)とは縁がなかったとしても、少なくとも顧九思(グー・ジウスー)は自分が想像していたような悪人ではないからだ。しかし、顧九思(グー・ジウスー)が洞房に入ってきたとき、口にしたのは離縁の申し出だった。この突然の要求に、柳玉茹は涙を流す。顧九思(グー・ジウスー)は柳玉茹が自分に興味がないと思い込み、別れると率直に告げるが、この言葉は柳玉茹の心を深く傷つける。顧九思(グー・ジウスー)は慰めようとするが、話すほどに間違え、柳玉茹の目の中の絶望を見て、自分の言葉が取り返しのつかない傷を負わせてしまったことにようやく気づく。

夜が更けても、顧九思(グー・ジウスー)は自分が招いた状況に耐えられず、窓から飛び降りて逃げてしまう。翌朝、印紅(インホン)は柳玉茹がまだ婚礼衣装を著たまま、眠っていないことに気づく。顧朗華(グー・ランホワ)と江柔(ジャン·ロウ)の期待に応え、柳玉茹は体調が悪いと嘘をつき、お茶を淹れる儀式を断る。

一方、顧九思の2人の友人は、新婚2日目に蘭咲坊で豪遊し、9人の花魁を指名したことを顧九思に勧める。このことはすぐに顧府に伝わり、顧朗華(グー・ランホワ)の怒りを買う。顧朗華(グー・ランホワ)は厳罰に処すると宣言する。

江柔(ジャン·ロウ)はすぐに介入して顧朗華の怒りを鎮め、柳玉茹の様子を見に行く。2人の間の誤解とわだかまりを知った江柔は、心を痛める。彼女は、この結婚が双方にとって負担であること、顧九思の行動が柳玉茹の心を深く傷つけたことを理解していた。柳玉茹は将来に不安を感じながらも、淡々とした態度を見せ、江柔に母親の蘇婉(スー・ワン)の面倒を見てほしいと頼み、心を落ち著かせるために仏堂で経を唱えることに決める。

柳玉茹の苦しみを理解している江柔は、彼女を1人にするのは忍びないと、一緒に店に行って気分転換をしようと提案する。この提案は、柳玉茹への気遣いであるだけでなく、この新しい家族の一員を受け入れ、理解しようとする気持ちの表れでもある。

第3話感想

第3話は、顧九思と柳玉茹の結婚を中心に、様々な人間模様が描かれた回だった。顧九思の遅刻による騒動、張月児の嫉妬、柳玉茹の複雑な心境など、見どころ満載だった。

特に印象的だったのは、顧九思と柳玉茹の洞房のシーンだ。顧九思の突然の離縁要求に、柳玉茹は深く傷つき、涙を流す。しかし、顧九思は自分の言葉が柳玉茹を傷つけたことに気づき、後悔する。このシーンは、2人の心のすれ違いを浮き彫りにし、今後の展開が気になる。

また、江柔のキャラクターにも注目したい。彼女は柳玉茹を気遣い、顧九思の行動を叱責するなど、頼もしい存在だった。江柔の登場によって、顧九思と柳玉茹の関係に変化が訪れるのではないだろうか。

つづく