長風渡~あなたと綴る、運命の縁~ 第30話 あらすじ/ネタバレ

東都の闇流

東都に闇雲が立ち込める中、葉世安(イエ・シーアン)と顧九思(グー・ジウスー)は洛子商(ルオ・ズーシャン)の狡猾さとその深謀遠慮を理解していました。洛子商(ルオ・ズーシャン)は徉州を代償に太傅の地位を得て、皇太子の座を狙っていることを顧九思(グー・ジウスー)は懸念していました。

案の定、洛子商(ルオ・ズーシャン)は太后に会い、云裳(くもしょう)の姫を顧九思(グー・ジウスー)に嫁がせることで朝政をさらに混乱させようと画策します。前朝の遺珠である云裳(くもしょう)の姫は、独特の熱意と親しみを込めて顧九思(グー・ジウスー)に呼びかけ、彼を当惑させます。

その窮地を救ったのは、葉世安(イエ・シーアン)からの伝言でした。顧九思(グー・ジウスー)はそれを巧みに利用し、その場を抜け出します。一方、柳玉茹(リウ・ユールー)は宮中での賞花宴への招待を受けます。顧九思(グー・ジウスー)が庫銀事件を追っている最中に云裳(くもしょう)の姫が現れたことに疑問を抱きながらも、彼女は秦婉之(チン・ワンジー)を伴って宴に出席します。

宮門の外で、柳玉茹(リウ・ユールー)と秦婉之(チン・ワンジー)は洛子商(ルオ・ズーシャン)に出くわします。彼の態度に対する二人の仮応は対照的で、秦婉之(チン・ワンジー)はよそよそしい一方、柳玉茹(リウ・ユールー)は彼を闇闇に潜む毒蛇に例えます。

宴の闇闘

宴では、云裳(くもしょう)の姫は柳玉茹(リウ・ユールー)に難癖をつけますが、秦婉之(チン・ワンジー)が柳玉茹(リウ・ユールー)と協力して、云裳(くもしょう)の姫の贅沢ぶりを言葉巧みに暴露します。その様子は出席者の注目を集めます。

皇帝の登場は、この闇流渦巻く宴にさらなる変数を加えます。彼は柳玉茹の率直さを称賛し、云裳(くもしょう)の姫を恥じ入らせます。その後、太后は雲裳と顧九思(グー・ジウスー)の婚約を説得するために現れ、過去の出来事を持ち出して皇帝に勅命を下そうとします。しかし、顧九思(グー・ジウスー)は柳玉茹との深い愛情を理由に巧みに拒否し、皇帝の支持もあって、婚約騒動は収束します。太后は怒りながらも、どうすることもできません。

陰謀の渦

宴の後、柳玉茹と顧九思(グー・ジウスー)は、一連の事件の背後に洛子商(ルオ・ズーシャン)の影がちらついていることに気づきます。東都の複雑な状況に対処するため、顧九思(グー・ジウスー)は投獄されている江河(ジャン・ハー)の舅舅に助言を求めます。江河(ジャン・ハー)は直接は言いませんでしたが、顧九思は彼から深い懸念と期待を感じ、より慎重に行動する必要があることを理解します。

一方、洛子商(ルオ・ズーシャン)の陰謀は続きます。彼は劉春(リュウ・チュン)を殺害し、他人に罪をなすりつけ、範玉(ハン・ユー)の出世欲を利用して庫銀事件の徹底的な調査に引きずり込みます。

真相への道

葉世安(イエ・シーアン)と顧九思は東庫の帳簿を調査する中で、週凱(ジョウ・カイ)という人物が突破口になる可能性があることを発見しますが、彼は数年前に亡くなっていたことが判明し、手がかりは再び途絶えてしまいます。劉哲(リュウ・ジェ)の行方も戦乱により不明となり、事件はさらに謎が深まります。

多くの困難に直面しても、顧九思は諦めません。彼はまだ発見されていない手がかりがあると信じ、庫銀事件の真相を明らかにし、東都の安寧を守ろうと決意します。そして、そのすべては、葉世安(イエ・シーアン)、柳玉茹らとの共同の努力によって、徐々に明らかになっていくでしょう。

第30話の感想

第30話は、東都の闇流が渦巻く中、葉世安(イエ・シーアン)と顧九思の奮闘が描かれた回でした。洛子商(ルオ・ズーシャン)の狡猾な策略に翻弄されながらも、彼らは諦めずに真実を追い求める姿が印象的でした。

特に、柳玉茹と秦婉之(チン・ワンジー)の活躍が目覚ましかったです。柳玉茹は洛子商(ルオ・ズーシャン)を毒蛇に例えるなど、鋭い洞察力と大胆さで敵を牽製しました。また、秦婉之は柳玉茹と息を合わせて云裳(くもしょう)の姫の贅沢ぶりを暴露し、その場を掌握する手腕を見せました。

一方、顧九思は江河(ジャン・ハー)の舅舅から深い懸念を感じ、より慎重に行動する必要性を痛感しました。また、週凱(ジョウ・カイ)の死や劉哲(リュウ・ジェ)の行方不明など、事件は新たな謎に包まれ、今後の展開が気になります。

つづく