長風渡~あなたと綴る、運命の縁~ 第31話 あらすじ/ネタバレ

庫銀事件の謎が深まる中、週凱(ジョウ・カイ)と劉哲(リュウ・ジェ)の運命は死か逃亡かに決まったかに見えた。しかし、顧九思(グー・ジウスー)は造冊者を捜し出すという希望を捨てていなかった。一方、劉春(リュウ・チュン)の屋敷では突如火災が発生し、貴重な絹織物や書画が灰燼と化してしまう。妻は涙を流しながら、心を痛めていた。

顧九思(グー・ジウスー)は郊外に足を運び、孫壑の隠れ家を探し出す。しかし、誤解から孫壑は顧九思(グー・ジウスー)を劉春(リュウ・チュン)の刺客と勘違いし、襲いかかろうとする。顧九思(グー・ジウスー)は機転を利かせて危機を回避し、誤解を解くことに成功する。孫壑の老母が病に伏していることを知った顧九思(グー・ジウスー)は、2人を危険な場所から連れ出すことを決意する。

しかし、劉春(リュウ・チュン)と陸永(ルー・ヨン)の密会がこの計画に波紋を広げる。劉春(リュウ・チュン)は孫壑を始末しようと企てるが、既に姿を消していることに驚く。その矢先、顧九思(グー・ジウスー)から楽豊楼での夜宴の招待状が届く。

一方、洛子商(ルオ・ズーシャン)は人を操る秘薬「寒食散」を手に入れ、太子範玉(ハン・ユー)に用いて悪事を企む。

楽豊楼では、顧九思(グー・ジウスー)と劉春(リュウ・チュン)の密談が始まる。当初、劉春は協力に懐疑的だったが、顧九思(グー・ジウスー)の言葉に心が揺れ始める。最終的に2人は翌日朝堂で陸永(ルー・ヨン)を告発することで合意し、顧九思(グー・ジウスー)は劉春の家族を守ることを約束する。

しかし、事態は急変する。洛子商(ルオ・ズーシャン)が範玉(ハン・ユー)を連れて現れ、嵐が近づいてくる。寒食散の影響を受けた範玉(ハン・ユー)は錯乱状態となり、劉春に迫る。洛子商(ルオ・ズーシャン)の煽動により、範玉(ハン・ユー)は正気を失い、劉春を殺害してしまう。洛子商(ルオ・ズーシャン)は解毒剤を与え、我に返った範玉(ハン・ユー)は恐怖に震え上がる。顧九思(グー・ジウスー)は勝利を確信し、柳玉茹(リウ・ユールー)に報告しようと屋敷に戻ると、官兵に捕らえられ詔獄に投獄されてしまう。偶然にも、牢獄は舅舅の江河(ジャン・ハー)の隣だった。夜、云裳(くもしょう)の姫が詔獄を訪れ、駙馬の座と引き換えに顧九思の釈放を提案するが、顧九思は拒否する。彼は柳玉茹(リウ・ユールー)への愛を貫き、云裳(くもしょう)の姫が北梁との和親を逃れるための策略であることを見抜く。

柳玉茹(リウ・ユールー)は焦りを感じ、詔獄に顧九思を訪ねる。獄の外には公主の馬車が停まっており、彼女はそれを心に留め、顧九思の指示に従って城外で孫壑を探し、楽豊楼に残された手がかりを調べる。隣の牢獄にいる江河(ジャン・ハー)は、柳玉茹(リウ・ユールー)の強さと知性に感銘を受け、彼女を高く評価する。

朝堂では、刑部尚書胡攀(フー・パン)が顧九思を劉春殺害の罪で処罰することを主張するが、週高朗(ジョウ・ガオラン)、葉世安(イエ・シーアン)、週燁(シュウ・エキ)らは真相究明を強く求める。洛子商(ルオ・ズーシャン)は過去の事件を持ち出して顧九思の罪を強調し、範玉(ファン・ユー)も皇帝に顧九思の処罰を懇願する。太后も圧力をかけ、皇帝は渋々顧九思を処罰するよう命じる。

しかし、皇帝は内心では別の考えを持っていた。表面上は衆議に従う一方で、密かに範玉(ファン・ユー)の行動と接触相手を調査させていた。一方、柳玉茹(リウ・ユールー)と週燁(シュウ・エキ)らは諦めず、庫銀事件の真相を明らかにするために証拠を集め続ける。正義と陰謀の戦いが静かに始まろうとしていた。

第31話 感想

第31話は、緊張感と衝撃が満載の回でした。庫銀事件の真相に迫る中、顧九思と劉春の運命は大きく揺れ動き、新たな展開を迎えます。

顧九思の機転と勇気には感銘を受けました。孫壑の誤解を解き、彼らを危険から救い出す姿は、彼の正義感と優しさを示しています。一方、劉春の死は衝撃的でした。洛子商(ルオ・ズーシャン)の策略に嵌められ、命を落としてしまう結末は、とても悲しいです。

また、柳玉茹の活躍も目覚ましかったです。顧九思を救うために奔走する姿は、彼女の強さと知性を証明しています。江河(ジャン・ハー)とのやり取りも印象的で、2人の絆が深まったことが感じられました。

つづく