長風渡~あなたと綴る、運命の縁~ 第34話 あらすじ/ネタバレ
皇帝の思惑と若き才能の台頭
皇帝は顧九思(グー・ジウスー)に永州の水害治理を命じます。これは彼の能力を鍛え、将来の朝政復帰への道を切り開くための策略でした。顧九思(グー・ジウスー)は自身の使命を果たすだけでなく、皇帝の期待に応える重責を担います。
一方、葉世安(イエ・シーアン)、沈明(シン・ズミン)、周イエ (ジョウ・イエ)の3人の若者はそれぞれの道を著実に歩んでいました。彼らはまだ十分な経験を積んでいませんが、才能と品性はすでに輝きを放っており、将来は大夏の棟梁となることは間違いありません。
皇帝は自分の余命が長くないことを悟り、皇位継承について心を痛めていました。彼は範玉(ハン・ユー)を密かに観察し、もし彼が重責に耐えられないようであれば、週高朗(ジョウ・ガオラン)に後継者として大夏の基盤を固めさせようと計画していました。しかし、週高朗(ジョウ・ガオラン)はそれを聞き、驚き慌てて跪き、忠誠を誓い、皇位を狙うなどとんでもないことだと主張しました。
愛と別れ、それぞれの決意
顧九思(グー・ジウスー)と木南(ムーナン)が出発する直前、蘇婉(スー・ワン)は柳玉茹(リウ・ユールー)を失った悲しみに沈み、娘がまだ生きていると信じ続け、精神的に不安定な状態でした。彼女の深い母性愛は感動的です。一方、葉世安(イエ・シーアン)は3日間の昏睡から目覚め、柳玉茹(リウ・ユールー)の死を知り、複雑な気持ちになりました。彼は妹の葉韻(イエ・イン)の成長に驚き、かつて守られる必要のあった少女が、柳玉茹(リウ・ユールー)の葬儀を取り仕切るほどに成長し、柳玉茹(リウ・ユールー)と同じような強さと知恵を発揮していることに感銘を受けました。
範玉(ハン・ユー)は洛子商(ルオ・ズーシャン)の指示に従い、悠州へ向かいました。洛子商(ルオ・ズーシャン)は工部に異動となり、黄河の修復を担当するため同行することができませんでした。彼は範玉(ハン・ユー)に、どこにいようと君主への忠誠を貫くことを約束しました。葉韻(イエ・イン)は沈明(シン・ズミン)の後を追って並州へ向かうことを決意しました。そこは彼女の祖母が栄誉を手にした地であり、彼女はそこで医術を活かして人々を救い、自分の価値を実現したいと考えていました。
謎めいた同盟と試玉娘子の登場
江河(ジャン・ハー)は洛子商(ルオ・ズーシャン)の生母である洛依水(ラ・クイスイ)への愛情と、彼女を不幸にした人物への憎しみを利用して、洛子商(ルオ・ズーシャン)の信頼を得ることに成功しました。そして、柳玉茹(リウ・ユールー)の「復活」は江河(ジャン・ハー)の計画において重要な駒となりました。彼は柳玉茹に、顧九思(グー・ジウスー)が功績を立て、大夏の政治が清廉になるまで身分を隠し、時を待つように命じました。
顧九思(グー・ジウスー)は永州で3年間、汗と知恵を絞り、民衆と共に苦労しながら黄河ダムの建設に尽力し、ついに完成間近となりました。試玉娘子の登場はこの偉業に神秘的な彩りを添えました。彼女は惜しみなく資金を提供し、顧九思(グー・ジウスー)は点心を食べながら、遠く離れた柳玉茹を思い、深い郷愁に駆られました。
黄河の大勝利の知らせは東都に届き、朝廷内外を震撼させました。洛子商(ルオ・ズーシャン)は顧九思(グー・ジウスー)の功績に疑問を抱き、江河(ジャン・ハー)は驚くべき秘密を明かしました。嶺南出身の豪商がわずか3年で台頭し、その背後に謎の力が潜んでいるというのです。しかし、試玉娘子の真の正体は依然として謎に包まれていました。
蘇婉(スー・ワン)は長い時間をかけて現実を受け入れ始めましたが、心の傷は完全に癒えていませんでした。江柔(ジャン·ロウ)はそれを察し、蘇婉(スー・ワン)に医師の診察を受けさせ、早く立ち直れるようにと願いました。そして、顧九思(グー・ジウスー)と柳玉茹の再会の日が静かに近づいているようでした。
第34話の感想
第34話は、物語が大きく動き始める重要な回でした。顧九思(グー・ジウスー)の永州での活躍、範玉(ハン・ユー)の悠州への旅立ち、葉韻(イエ・イン)の並州への決意など、それぞれのキャラクターが次のステージへと歩みを進めました。
特に印象的だったのは、顧九思(グー・ジウスー)と柳玉茹の再会への期待が高まるシーンです。試玉娘子の登場や黄河大捷の知らせなど、二人の運命が再び交わる予兆が感じられました。また、江河(ジャン・ハー)の策略が明らかになり、物語の今後の展開が気になるところです。
つづく