長風渡~あなたと綴る、運命の縁~ 最終回 第40話 あらすじ/ネタバレ

夜が深まり、東都城には重い空気が漂っていました。波瀾万丈の人生を送ってきた江河(ジャン・ハー)は、自らの命を刀で絶つことを選びました。彼の目には、過去への後悔と息子への惜別の思いが溢れていました。洛子商(ルオ・ズーシャン)は彼の傍で泣き崩れ、命の最後の瞬間に洛家大火の真相を告白しました。それは彼の故意ではなく、不慮の事故だったのです。彼は洛依水(ラ・クイスイ)の命と引き換えにすべてを望んでいましたが、江河(ジャン・ハー)を抱きしめ、親子で黄泉の国へと旅立ち、悲しみだけを残しました。

週高朗(ジョウ・ガオラン)率いる軍隊が迫り、東都に攻め入ろうとしたその時、城門が意外にも開かれました。顧九思(グー・ジウスー)は官服を身にまとい、遺詔を手にゆっくりと姿を現しました。彼は範玉(ハン・ユー)禅が週高朗(ジョウ・ガオラン)に譲位することを発表し、先皇の遺詔を示しました。遺詔では、週高朗(ジョウ・ガオラン)の勇猛果敢さと徳行を称え、大夏の新君にふさわしい人物であると記されていました。百官は顧九思(グー・ジウスー)に続いて、新君に忠誠を誓い、跪拝しました。

週高朗(ジョウ・ガオラン)は当初、顧九思(グー・ジウスー)の行動が範玉(ハン・ユー)を庇うためであると思い、怒りを燃やしていました。週家は範家と権力を争う意思はありませんでしたが、範軒(ファン・シュエン)と範玉(ハン・ユー)の決断により、悠州軍は血染めの戦場となり、週家は滅門の憂き目に遭ったからです。しかし、顧九思(グー・ジウスー)、葉世安(イエ・シーアン)、柳玉茹(リウ・ユールー)、週燁(シュウ・エキ)などの説得を受け、週高朗(ジョウ・ガオラン)はついに私怨を捨て、悠州軍を率いて甲冑を脱ぎ、大夏の新君として入城しました。

江河(ジャン・ハー)の死後、顧家は葬儀の準備を進めました。江柔(ジャン·ロウ)は江河(ジャン・ハー)から顧九思(グー・ジウスー)に託された手紙を取り出しました。手紙には、洛子商(ルオ・ズーシャン)の本当の身分が明かされていました。彼は江河(ジャン・ハー)の息子であり、本来は江知仁という名前だったのです。この隠された家族の過去は、顧九思(グー・ジウスー)と柳玉茹(リウ・ユールー)に大きな衝撃を与えました。

洛子商(ルオ・ズーシャン)が生前最も大切にしていた品物は柳玉茹(リウ・ユールー)に渡されました。彼女は、幼い頃に仲良くしていたあの小さな乞食の友人が、こんなにも複雑な運命を背負った洛子商(ルオ・ズーシャン)だったことに気づきました。鳴一(ミン・イー)は遺品を渡した後、壁に頭を打ち付けて自害を選びました。彼の死と共に、すべての恩讐は消え去ったかのようでした。

週高朗が即位した後、顧九思(グー・ジウスー)が心の中で明君として認めていたのは週燁(シュウ・エキ)であることを知っていました。また、週燁(シュウ・エキ)の性格が範軒(ファン・シュエン)に価ていることも考慮し、週燁(シュウ・エキ)を太子に立て、監国させることにしました。そして、週高朗は自ら軍を率いて出徴し、大夏のために領土を広げ、強盛な大夏を若い世代に託すことを誓いました。範玉(ハン・ユー)は命は助かりましたが、閑王の地位を与えられました。西鳳(シー・フォン)娘子は彼が目を覚ました後、彼のもとを去り、自分自身の広い世界を求めて旅に出ました。

月日は流れ、5年後、顧九思(グー・ジウスー)と柳玉茹(リウ・ユールー)は鈞児(きんじ)という息子を授かりました。彼は両親の活発さと優しさを受け継ぎましたが、やはり読書を好みませんでした。顧九思(グー・ジウスー)は頭を悩ませながらも、息子を可愛がっていました。週燁(シュウ・エキ)が即位した後、秦婉之(チン・ワンジー)を太子妃に追封し、兄の長男である週澹(シュウ・タン)に大統を継がせることにしました。週燁は国政に専念し、国と国民の利益となる政策を次々と実行し、大夏は国力を増し、国民は安居楽業を享受しました。

安建5年、太宗週燁は北梁と西梁を駆逐し、大夏の統一を実現しました。凱旋帰国後、彼は太子週澹(シュウ・タン)に帝位を譲り、元号を昭明と改めました。顧九思(グー・ジウスー)と葉世安(イエ・シーアン)は左右相に任命され、沈明(シン・ズミン)と週灼(シュウ・シャク)は四方鎮守となり、大夏の堅い柱となりました。物語はここで幕を閉じます。愛憎や家国天下の物語は、歴史の塵となり、後世の人々に尽きることのない感慨と思索を残しました。

第40話の感想

第40話は、長風渡の壮大な物語にふさわしい、感動的で衝撃的なフィナーレでした。江河の死は、このドラマの大きな転換点となり、彼の息子である洛子商(ルオ・ズーシャン)の真のアイデンティティが明らかになりました。週高朗は、当初の怒りを乗り越え、大夏の新君として立ち上がりました。そして、顧九思と柳玉茹(リウ・ユールー)は、新たな家族と共に幸せな未来を築きました。

このエピソードは、愛と喪失、復讐と許し、そして運命と選択というテーマを深く掘り下げています。キャラクターたちの成長と変化は、視聴者の心に深い印象を残します。特に、江河と洛子商(ルオ・ズーシャン)の親子関係の描写は、涙なしには見られません。

また、第40話は、映像美と音楽の素晴らしさも際立っていました。戦闘シーンの迫力や、キャラクターたちの心情を表現する音楽は、視聴者を物語の世界に引き込みます。

全体として、第40話は、長風渡というドラマの素晴らしい締めくくりとなりました。感動的なストーリー、魅力的なキャラクター、そして美しい映像と音楽は、忘れられない体験を提供してくれます。

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