ひそかな恋模様は、曇りのち晴れ 第23話 あらすじ/ネタバレ
夜が更けても、桑稚(チャオ・ルースー)の心は段嘉許への期待で輝いていた。そんな彼女を見て、桑延は苦咲いを浮かべる。まるで段嘉許が桑稚(チャオ・ルースー)を追いかけているのではなく、彼女自身が彼に夢中になっているかのようだ。
約束の時間に段嘉許が現れ、二人は手を取り合って桑延の車に乗り込む。桑延は複雑な心境ながらも、黙々と運転席に座り、彼らの集まる場所へと車を走らせた。
集まりは温かく賑やかで、钱飛(チエン・フェイ)が新しい命を迎えるというニュースに皆が喜んだ。そして桑稚(チャオ・ルースー)は、段嘉許の妹から恋人へと、その立場を静かに変化させていた。その甘さは、週囲の目にも明らかだった。
しかし楽しい時間は、いつまでも続かない。桑稚(チャオ・ルースー)は10時前に帰宅しなければならないことを覚えており、段嘉許は気遣いから、二人で歩いて帰ることを提案した。酒の酔いを醒ますと共に、二人だけの時間を過ごすためだ。彼はアルコールアレルギーを理由に酒を口にしていなかったが、桑稚(チャオ・ルースー)の唇に残した優しいキスは、別の意味での「アレルギーなし」の甘さを物語っていた。桑稚(チャオ・ルースー)は恥ずかしそうにそのキスを遮り、慌てて家へと走り去った。
桑母は娘の酒の匂いに気づき、心配する。しかし、桑延が側にいることで少し安心した。そして、桑稚(チャオ・ルースー)と段嘉許の恋愛関係がもう秘密ではないことを、母娘は心の中で察し合っていた。母の問いに、桑稚(チャオ・ルースー)は恥ずかしそうに認め、段嘉許の良さを伝え、母親に彼のことを認めてもらおうと努力した。しかし、桑母は段嘉許の人柄を認めたものの、彼の家庭環境を心配し、娘の将来が不安だと打ち明けた。
一方、桑延は桑稚(チャオ・ルースー)の両親と会い、二人の将来について話し合うことを計画していた。桑稚(チャオ・ルースー)も両親に意見を聞くことに決めた。彼女は、もし自分が19歳の少女ではなく、より成熟した29歳だったら、もっとスムーズに家族の祝福を得られたかもしれないと心の中で考えた。
桑父は桑稚(チャオ・ルースー)のいない間に段嘉許を呼び出し、彼の家庭環境について詳しく尋ね、親としての不安と懸念を率直に伝えた。彼は段嘉許がこの関係を真剣に受け止め、二人の将来のために計画を立てることを望んだ。
桑稚(チャオ・ルースー)が帰宅すると、家には過去の思い出と未来への期待が漂っていた。両親の言葉には、娘への愛情と心配が込められており、段嘉許との関係を慎重に考え、将来起こりうる困難を避けるようにと願っていた。桑稚は黙っていたが、心の中では揺るぎない決意をしていた。彼女は段嘉許が自分を傷つけたことは一度もなく、家庭の困難に直面しても彼と共に戦っていく覚悟であり、家族に彼に対する偏見を持ってほしくなかった。
段嘉許は桑父の言葉に心が重くなり、桑稚は電話で彼を慰めた。彼女の言葉は信頼と励ましに満ちており、段嘉許は感動した。彼は涙を堪え、桑稚に両親と一緒に過ごすように勧め、自身は急遽、宜荷に戻って公務を処理する必要があると告げた。桑稚は不安になり、段嘉許がプレッシャーに負けてしまうのではないかと心配した。
翌日、桑稚は決意を胸に宜荷へと向かった。彼女は自分の行動で決意と成長を示す必要があった。空港で、彼女は段嘉許に高校2年生の頃、ネット上の恋人を探していたのではなく、彼が彼女に恋人がいると誤解して焦って駆けつけたことを告白した。そして、幼い頃に書いた秘密のメモを見せた。その純粋な感情は時間の流れを超えて、依然として熱く、誠実だった。段嘉許は深く感動し、二人は固く抱き合った。どんなことがあっても、一緒に前に進んでいくことを誓った。
第23話の感想
第23話は、桑稚と段嘉許の恋模様が大きく進展した回だった。桑稚が段嘉許の恋人になったことで、二人の関係はさらに深まり、週囲の人々からも祝福された。しかし、桑稚の両親は段嘉許の家庭環境を心配し、二人の将来を案じた。
桑稚は両親の不安を理解しつつも、段嘉許への愛を貫こうと決意する。一方、段嘉許も桑稚への愛を証明するために、宜荷に戻って問題解決に取り組む。
つづく