ひそかな恋模様は、曇りのち晴れ 第9話 あらすじ/ネタバレ

桑延は、何気ない会話の中で、妹の桑稚(チャオ・ルースー)に段嘉許との食事を勧める。それは単なる「告げ口」ではなく、桑稚(チャオ・ルースー)への深い愛情から来る提案だった。桑稚(チャオ・ルースー)は、自分の誕生日や試験の成績、お祝い事など、どんな時でも段嘉許からプレゼントを受け取っていた。経済的に余裕がなくても、桑稚(チャオ・ルースー)への心遣いを忘れることはなかった。それを聞いた桑稚(チャオ・ルースー)は、段嘉許に冷たすぎたのではないかと仮省する。彼は何も悪いことをしていないのに、ずっと自分を気にかけてくれていたのだ。

一方、段嘉許は会社で大きな課題に直面していた。彼が丹精込めて設計した天衍システムのサンプルは好評を得たものの、技術的な難易度が高く、リスクが大きいことから、一時的に棚上げされることになった。しかし、段嘉許は落胆することなく、チームメンバーと共に努力することを呼びかけ、その不屈の精神は週囲の人々を感動させた。

桑稚(チャオ・ルースー)は感謝の気持ちを込めて、段嘉許を食事に誘うことにした。しかし、招待状を書いているうちに、あまりにも形式的な「あなた」という表現が不自然に感じられた。段嘉許はメッセージを受け取ると、突然の「尊敬語」に驚き、電話をかけてきて携帯電話に問題がないか尋ねてきた。桑稚(チャオ・ルースー)は恥ずかしさから、父親の教えを口実に、なんとかその場をしのいだ。父親は、5歳年上の人には敬称を使うようにと教えてくれていたのだ。段嘉許はちょうどその条件に当てはまっていた。

一方、宁薇(ニン・ウェイ)は幸せな結婚相手を見つけ、彼女の新しい恋は桑稚(チャオ・ルースー)やルームメイトたちの社交活動にも影響を与えた。桑稚(チャオ・ルースー)は週末に段嘉許と過ごす約束をしていたが、ルームメイトたちの熱心な誘いで、しぶしぶ映画に行くことにした。

段嘉許の生活も順風満帆とはいかなかった。姜穎(ジャン・イン)から送られてきた荷物を彼はゴミとして扱い、最後の賠償金を振り込み、二度と関わりたくないことを明確にした。姜穎(ジャン・イン)のしつこさは段嘉許の仕事への情熱に影響を与えることはなかった。新しい企画では、課題は山積みだが、彼は天衍システムの導入を決意し、全力で取り組んだ。

しかし、肉体的疲労はついにこの強靭な青年を倒してしまった。夜、桑稚(チャオ・ルースー)が期待に胸を膨らませてレストランに到著すると、段嘉許が体調不良で約束をキャンセルしたという連絡が入った。桑稚(チャオ・ルースー)はすぐに事態の深刻さを察知し、段嘉許の会社に駆けつけた。段嘉許は顔色が青白く、胃痛に苦しんでおり、二人は急いで病院に向かった。診断の結果、段嘉許は急性虫垂炎と診断され、緊急手術が必要となった。手術室の外で、桑稚(チャオ・ルースー)は不安と自責の念に駆られた。

術後、段嘉許は桑稚に学校に戻るように促し、心配をかけないようにした。しかし、桑稚は看病のために残ることを主張した。もし自分が病気になったら、段嘉許も躊躇することなく側にいてくれることを知っていたからだ。病室で、桑稚は段嘉許を献身的に看病し、二人はいつの間にか距離が縮まっていた。段嘉許は桑稚の働く姿を見て、温かい気持ちになると同時に、病院への道中で思わず桑稚の額にキスしてしまったことに不安を感じていた。

桑稚は母親に段嘉許の病気を報告すると、母親は段嘉許の苦労をしみじみと感じた。実は、段嘉許の母親は病気で桑家に助けを求めており、段嘉許は母親が亡くなった後、すぐに借金を返済していたのだ。その強さと自立心に、桑母は深い敬意を抱いていた。これらの裏話を知った桑稚は、段嘉許への尊敬と愛情がさらに深まった。

この夜の付き添いで、二人は心を通わせた。ささやかな気遣いと通じ合う心は、友情が静かに変化していることを感じさせた。

第9話の感想

第9話は、桑稚と段嘉許の心の距離が縮まる重要な回でした。桑延のさりげない提案によって、桑稚は段嘉許の自分に注ぐ愛情に気づき、段嘉許の仕事に対する情熱や優しさに触れることができました。一方、段嘉許は桑稚の気遣いと成長を感じ、思わずキスをしてしまうという衝動的な行動に出ました。

特に印象的なシーンは、手術後の病院でのシーンです。桑稚の献身的な看病と段嘉許の戸惑いが、二人の微妙な関係性を表現していました。また、桑母からの段嘉許の過去の苦労を聞いた桑稚の表情は、段嘉許への理解と愛情が深まったことを示唆していました。

つづく