『宮廷の諍い女』 第1話 あらすじ/ネタバレ
1722年、紫禁城内は激動の渦に包まれていました。雍正帝(ようせいてい)・胤禛(いんしん)は、年羹堯(ねん·こうぎょう)と隆科多(りゅうかたく)という重臣の強力な支援を受け、政敵を打ち破り、王座を固めました。陳建斌(チェン・ジェンピン)が演じるこの皇帝は、天下を掌握したものの、後宮では闇闘が繰り広げられていました。年羹堯(ねん·こうぎょう)の妹である華(かひ)妃・年世蘭(としらん)妃は、蒋欣(きん)貴人が熱演しており、絶世の美貌と家柄の権力を武器に、後宮で長年横暴に振る舞い、端(たん)妃庄賢淑な皇后(蔡少芬)と皇帝の寵愛と権力を争っていました。
しかし、皇帝は政務に忙殺されており、後宮のことは疎かになっていました。皇室の血筋の存続を心配した太后は、慣例に従って3年に一度の選秀を行うよう提案しました。後宮を充実させ、子孫を繁栄させるためです。
この波乱万丈の背景の中、大理寺少卿・甄遠道(しんえんどう)の娘である甄嬛(しんけい)は、その天性の美しさから、選秀に参加することになりました。孫儷(スン・リー)が演じる甄嬛(しんけい)は、この深い海のような皇宮に入ることを望んでいませんでした。彼女は、心の底から一人の男性と白頭を誓い合えることを願っていました。幼い頃から兄妹のように仲の良い太医・温実初(張暁龍(チャン・シャオロン))は、この機会に甄嬛(しんけい)に自分の気持ちを伝え、選秀を諦めて宮廷の争いから遠ざかるように説得しました。しかし、甄嬛(しんけい)は温実初(おん・じつしょ)をずっと家族のように思っており、彼の好意をやんわりと断りました。
選秀の日がついにやってきました。甄嬛(しんけい)は、幼い頃から親友である沈眉庄と宮殿の門前で偶然出会いました。斓曦が演じる沈眉庄は、温婉で端(たん)妃庄、気品があり、多くの秀女の中でも際立っていました。一方、甄嬛(しんけい)はわざと質素な服装と薄い化粧で、選秀に落ちようとしました。
人々が待つ中、小さな事件が静寂を破りました。辺境の県の県丞の娘である安陵容(あん・りょうよう)は、うっかり手の中の茶碗を落としてしまい、佐領の娘である夏冬春(かとうしゅん)の嘲咲と軽蔑を招きました。穎児が演じる夏冬春(かとうしゅん)は、家柄の良さを笠に著て、口汚い言葉を浴びせました。その時、甄嬛(しんけい)は立ち上がり、安陵容(あん・りょうよう)を助け、夏冬春(かとうしゅん)は言い負かされて、しぶしぶ立ち去りました。安陵容(あん・りょうよう)は、甄嬛(しんけい)と沈眉庄に心から感謝し、3人は固い絆で結ばれました。
選秀が続行され、安陵容(あん・りょうよう)の番になると、一匹の蝶が偶然彼女の鬢邊の海棠の花に止まりました。この光景を皇帝が目撃し、吉兆と判断して、安陵容(あん・りょうよう)を宮中に選び、香囊を褒美として与えました。その後、沈眉庄は、その優れた才能と温婉な性格によって、皇帝と太后的支持を得て、同様に宮中に入ることを許されました。
宦官が「甄嬛(しんけい)」の名前を呼ぶと、大殿は一瞬静まり返りました。皇帝と太后は皆、驚いた表情を浮かべました。目の前の甄嬛(しんけい)は、彼らの記憶の中の重要な人物と驚くほど価ていたからです。この瞬間は、甄嬛(しんけい)の運命の転換点であるだけでなく、後の宮廷における愛憎劇の伏線を張ることにもなりました。
第1話の感想
第1話は、雍正帝(ようせいてい)・胤禛(いんしん)の権力固めと後宮の闇闘という、ドラマの舞台となる紫禁城の激動の時代を見事に描いています。華(かひ)妃・年世蘭(としらん)妃の横暴さや皇帝の寵愛争いなど、後宮のドロドロとした人間模様が早くも垣間見え、今後の展開が気になります。
甄嬛(しんけい)の登場は、物語に大きな転換をもたらす予感を感じさせます。彼女が後宮でどのような運命を辿るのか、そして皇帝や太后との関係がどのように変化していくのか、目が離せません。
また、沈眉庄や安陵容(あん・りょうよう)など、魅力的なキャラクターも登場し、今後の人間関係がどのように絡み合っていくのか楽しみです。
つづく