宮廷の諍い女 第12話 あらすじ/ネタバレ
炎天下の紫禁城
夏の暑さが厳しい紫禁城では、皇帝は暑さを避けるため、妃嬪たちを連れて円明園行宮へと向かいます。この旅には、年羹堯(ねん·こうぎょう)の権勢と過去の情誼を考慮して、華(かひ)妃・年世蘭(としらん)妃も同行することになりました。
果郡王(かぐんおう)・允禮(いんれい)と皇帝
行宮では、果郡王(かぐんおう)・允禮(いんれい)允禮(いんれい)が皇帝の命で入宮し、皇帝と一緒に弓矢を楽しむことになりました。允禮(いんれい)は優れた弓術を披露し、一矢で二羽の鳩を射落とします。しかし、この見事な腕前は、皇帝の心に長年潜んでいた懸念を呼び起こしてしまいました。かつて允禮(いんれい)の才能と名声は、皇帝に警戒心を抱かせていたのです。允禮(いんれい)は皇帝の感情の変化を敏感に察知し、慎み深く行動し、権力の中枢から遠ざかり、韜光養晦の姿勢で余生を送ることを表明します。この言葉は、皇帝にわずかな安堵感を与えました。
甄嬛(しんけい)と皇帝
一方、甄嬛(しんけい)は皇帝のそばに侍っていましたが、曹(そう)貴人によって巧妙に利用されてしまいます。曹(そう)貴人は、皇帝が甄嬛(しんけい)と初めて出会ったとき、果郡王(かぐんおう)・允禮(いんれい)の名前を騙ったことを故意に持ち出し、甄嬛(しんけい)の心に疑念を植え付けようとします。もともと疑い深い皇帝は、甄嬛(しんけい)がいつから自分を本当に愛しているのかと問いただします。甄嬛(しんけい)は機転を利かせて、余氏が皇帝を欺いたことがあり、自分が皇帝を救うために近づいたのだと答えます。この巧みな対応により、甄嬛(しんけい)は皇帝の心の中で地位を保つことができました。
眉荘(びそう)の妊娠
一方、寵愛を受けているにもかかわらず、眉荘(びそう)はなかなか子供を授かりません。彼女は不安になり、同郷の太医である劉畚(りゅうふん)を呼び寄せ、子宝に恵まれる秘策を尋ねます。甄嬛(しんけい)はそれが不適切な行為であることを知っていましたが、姉妹の情誼から、眉荘(びそう)に慎重に行動するよう忠告するしかありませんでした。
温宜公主(おんぎこうしゅ)の1歳の誕生日には、皇后が盛大な宴を催し、後宮の妃嬪たちを招待しました。宴の最中、眉荘(びそう)は突然吐き気を催し、嘔吐します。それを目撃した人々は、眉荘(びそう)が妊娠しているのではないかと噂し始めます。皇帝はこの知らせを聞いて大喜びし、劉畚(りゅうふん)を呼び寄せて確認します。劉畚(りゅうふん)は診察の結果、眉荘(びそう)が1ヶ月以上妊娠していることを確認します。皇后も眉荘を気遣い、安産を祈ります。宮中には喜びの空気が満ち溢れます。
宮廷の諍い女 第12話 感想
第12話は、宮廷内の複雑な人間関係と、それぞれのキャラクターの思惑が交錯するスリリングな展開が魅力的な回でした。
特に印象的なのは、甄嬛(しんけい)と皇帝のシーンです。曹(そう)貴人の策略によって疑念を抱いた皇帝は、甄嬛(しんけい)にいつから自分を本当に愛しているのかと問いただします。この場面では、甄嬛(しんけい)の機転と巧みな言葉選びが光っていました。余氏の欺瞞を暴露し、自分が皇帝を救うために近づいたと説明することで、皇帝の疑いを晴らし、自分の地位を守り抜きました。
また、眉荘の妊娠も大きな見どころです。なかなか子供を授かれずに不安を抱えていた眉荘でしたが、温宜公主(おんぎこうしゅ)の1歳の誕生日で妊娠が判明します。このシーンでは、眉荘の喜びと週囲の人々の祝福が描かれており、温かい気持ちになりました。
つづく