宮廷の争い女 第15話 あらすじ/ネタバレ

深夜、甄嬛(しんけい)と皇帝は沈眉庄の住居に静かに足を踏み入れました。温かい雰囲気の訪問でしたが、宮殿の中では闇流が渦巻いていました。

後宮の権力者である華(かひ)妃・年世蘭(としらん)妃は、甄嬛(しんけい)の寵愛が日増しに高まる様子を見て、嫉妬の炎を燃やしながらも、無念ながらも退却せざるを得ませんでした。しかし、沈眉庄に忍び寄る巧妙に仕組まれた陰謀が静かに近づいていました。

ある日、宮女の茯苓(ふくぎん)の驚きの叫び声は、雷鳴のように響き渡り、沈眉庄の「偽妊娠」の真実を暴きました。この突然の事態に、皇帝は激怒し、すぐに沈眉庄を幽閉し、「貴人」の地位を剝奪して「答応」に降格させました。無実の駒である茯苓(ふくぎん)はすぐに口封じのために殺され、すべてが証拠不十分のままとなりました。そして、この陰謀の重要な人物である太医の劉畚(りゅうふん)は、すでに誰かに買収されており、多額の賞金を持って夜陰に紛れて逃亡し、謎だらけの背影を残しただけでした。

甄嬛(しんけい)は、これがすべて華(かひ)妃・年世蘭(としらん)妃と曹(そう)貴人らが結託して仕組んだ陰謀であることを知っていましたが、手も足も出ず、ただ焦燥感に駆られるばかりでした。眉荘(びそう)を救うために、甄嬛(しんけい)は行動を起こすことを決意し、父親に劉畚(りゅうふん)を見つけ出すよう密かに伝えました。劉畚(りゅうふん)だけが真実を明らかにし、眉荘(びそう)の汚名を晴らすことができるからです。

一方、前線から西北の戦況が急を告げる知らせが届き、後宮の静けさも破られました。甄嬛(しんけい)は、眉荘(びそう)のために皇帝に直訴しようと焦燥に駆られますが、華(かひ)妃・年世蘭(としらん)妃の妨害に遭います。皇帝は直接姿を現しませんでしたが、窓格子越しに甄嬛(しんけい)の焦燥と無力さを垣間見て、思わず同情の念を抱きます。しかし、屋内の曹(そう)貴人はこの隙に油を注ぎ、皇帝の疑惑をさらに煽り、事態はますます混迷を深めていきます。

敬(けい)妃嬪の偶然の訪問が、この冤罪に新たな悲壮感を添えました。彼女は、沈眉庄の食べ物に毒が盛られていることに驚き、これは明らかに人を殺すための毒手であることを知ります。この残酷な現実を目の当たりにして、敬(けい)妃嬪は心を痛め、沈眉庄の生存の望みはますます薄れていきます。

皇帝が甄嬛(しんけい)の宮殿を去るとき、宮殿の門前にある枯れ果てた花に目を留め、怒りが込み上げてきます。彼はすぐに内務府の総管を罰し、宮殿のこのような乱れは彼の管理不行き届きが原因であるとしました。皇后は、この状況を利用して、後宮の秩序を正すことを理由に、内務府の総管を更迭します。しかし、この措置は、その人物が華(かひ)妃・年世蘭(としらん)妃の遠縁であることから、華(かひ)妃・年世蘭(としらん)妃の神経を逆なでしてしまいました。華(かひ)妃・年世蘭(としらん)妃の甄嬛(しんけい)に対する憎しみは、油に火を注ぐように、ますます抑えられなくなります。

このエピソードでは、後宮の闇流が新たな高みへと達し、甄嬛(しんけい)と華(かひ)妃・年世蘭(としらん)妃の確執はますます複雑になります。そして、沈眉庄の運命は、あの枯れ果てた花のように、気がかりなままです。

第15話感想

第15話は、宮廷の争い女の物語をさらに複雑化させ、緊張を高める見事なエピソードでした。沈眉庄の「偽妊娠」の真実が明らかになり、彼女は不当に罰せられ、幽閉されてしまいます。この陰謀の背後にある真の黒幕は誰なのか、そして沈眉庄は無事に冤罪を晴らすことができるのか、続きが気になります。

甄嬛(しんけい)は、沈眉庄を救うために奮闘する姿が印象的でした。彼女は皇帝に直訴しようとしますが、華(かひ)妃・年世蘭(としらん)妃の妨害に遭い、苦悩します。しかし、諦めずに父親に助けを求めるなど、彼女の強い意誌と行動力が感じられました。

一方、華(かひ)妃・年世蘭(としらん)妃は、権力を維持するために手段を選ばない冷酷な人物として描かれています。彼女は、沈眉庄を陥れるために陰謀を企て、皇帝の寵愛を独占しようとします。しかし、彼女のやり方は次第に週囲の人々を敵に回し、孤立していくことになります。

つづく